スラックラインの設営中?死亡事故が発生

この記事は約 4 分で読めます。 投稿から 9年。最終更新から 12か月経過。
作成に約 70 分かかりました。
slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
このブログはAmazon他のサービスを通じて収入を得ています。

歩き方をフォローする

ブラジルで死亡事故

auchi
画像は事件とは関係ありません。過去にFacebookに投稿されたフェイク?画像。

ブラジルで、23歳の若者がスラックラインで死亡するという事故が起きました。ソース記事は下の方に記載しています。
ラチェットが頭部に当たったことによる、頭蓋骨陥没により死亡してしまったそうです。

詳しい状況は不明ですが、私が翻訳ソフトを使ってニュースを読んだ限りでは、設営中に起こった事故のようです。

もう片方のラチェットのアンカーが切れて頭に当たってダメージ。

昨今のトリック用のスラックラインのテンションは非常に強いです。いくら注意しても、対応できない場面もあります。

バックアップすればオールオッケーということもないです。とにかく強いテンションをかけるなら慎重さが必要です。

詳しいことがわからないのでこれ以上のことは言えませんが、もし、詳しいことがわかった場合は、追記します。

以下、もう少し紹介します。

設営者は大変。トリックラインは設営責任も伴います。実際の責任は乗ってる人にあるんですけどね。
それで張ったラインに文句をつけられ勝手に設置をいじられ、マットにケチをつけられたらたまらない。あーでも、張る人・乗る人皆がチェックするのは大切。しかーし、人が多い時ほど安全については疎かにされたりするんです。ほんとうに、ご注意ください。
自分も色んな意味で気を付けないと~と反省。

状況

スラックスターslackstarのデカラチェットとシャックル

↑ラチェットというラインを巻きとる器具が飛んで頭に・・・強いテンションゆえに起こる悲劇。

10月31日ブラジルにて、林業関係の学生をしていたDiniz Modestoさん23歳がスラックラインでの怪我により死亡してしまうという事故がおきました。

彼の父親によると、リオ·ブランコの病院に運ばれたものの頭部外傷と頭がい骨陥没により死亡が確認されたとのことです。

彼は友人らとスラックラインを木の間にラチェットで張ってテンションをかける作業をしていましたが、機材が彼にヒット。

彼は二年前に起こしたバイク事故で頭部を負傷しており、その部分にラチェットが強い衝撃を伴って当たってしまったのです。

病院に運ばれて治療を受けたものの、その日の未明に治療の甲斐なく帰らぬ人となってしまいました。

※グーグル翻訳を参考に訳してみました。あくまで参考程度。

Facebookを見るとダブルラチェットで張るようなトリックラインをガースヒッチ(ギボンなどほとんどのメーカーの一般的なやり方)で張ってアンカーが切れて、ラチェットが当たって死んだと思って書き込んでいる人が多数です。
本当にそうなのかはオリジナルテキストを読む限りわかりません。

しかし、高テンションのトリックラインをお手軽なガースヒッチ(クィックアンカー)方式で張るのは、SLACK CHATではもうなんか自殺行為のような論調もあります。SLACK CHATではこういう事故が起こるたびにそういうふうに書かれています。FUCK girth hitch anchors for trickliningみたいな感じ。

ダブルラチェット方式なら最初からスリングシャックルで張った方がいいと思います。ギボンなどのメーカーの長めのトリック用キットはスリングシャックルのキットになっています。エレファントにもあります。

強いテンションじゃないならスラックラインキットの簡易的なガースヒッチでも問題ないと思います。これはあくまでトリック用の高テンションラインの話です。

ダブルラチェットで設置して切れたアンカー側ラインを紹介

スラックラインで切れたアンカー
※事件とは上の画像、下の例は関係ありません。ついでにガースヒッチで切れた事例をついでに紹介しておきます。

これは、昨年のギボンカップ福岡の次の日のセッションで切れたアンカー側ラインです。
自分は参加していなかったのであとで聞いた話ですが、すごい音がしてバックアップをもぶっち切ってラインに乗ってた人の頭の上をラチェットが飛んで行ったらしい。これはバックアップが弱すぎてしかも、捻じれたり結び目があったので摩擦であっけなく切れてしまった例。そういう意味のないバックアップが原因の一つでもあるけど、そもそもスリングとシャックルだったら切れなかったはず。

ダブルラチェットを限界まで強く巻き、さらに強烈なバウンストリックで何度も負荷を加え続ければ、前兆もなくあっけなく切れてしまいます。

ガチガチダブルラチェットで強烈なバウンストリックをすれば14kN程度までテンションが増えます。計算上ガースヒッチは半分まで強度が落ちるので、ジブラインは15kNまでしか耐えません。つまりすでにその時点で1kN(約100kg)しか余裕がなく、安全マージンとしては殆ど無いと同じです。切れてもなんの不思議もありません。破断テストしているようものです。

ソースサイト

Jovem de 23 anos morre em acidente com equipamento de slackline | globoesporte.com

ご冥福をお祈りいたします。

他の事故エントリー

アメリカでスラックラインに自転車が突っ込んで死亡事故発生

スラックラインでは小さな子供の事故に注意

ラインが切れたけけど、バックアップのおかげで尻もちだけですんだ動画

ラインなどのアイテムの破断に備えてバックアップを取る必要性と方法