スラックラインの歩き方とコツ(なかなか歩けない人向け)

この記事は約 5 分で読めます。 投稿から 14年。最終更新から 11か月経過。
作成に約 83 分かかりました。
slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
このブログはAmazon他のサービスを通じて収入を得ています。

歩き方をフォローする

歩きに挑戦しよう

スラックライン歩き方
※ギボンの説明書の画像です。

まずやってほしいのは片足立ちの練習

練習というほどの動きではありません。いったん、歩くことは頭の隅にどかしておいて、とにかくラインの上に立つことを目標とします。

どういう姿勢で立つかといえば、片足立ち状態です。ラインの長さや場所で難易度は違いますが、別にどんなラインでもいいです。体にスラックラインに立つことはどういうことか?を覚えさせる作業です。

深く考える必要もなく、ただラインの上にのって片足立ちの秒数を伸ばす練習をしましょう。右足で5秒、左足で5秒。それがクリア出来たら、右10秒、10秒と記録を伸ばしていきます。

目標は右も左も30秒。これがクリア出来たら、歩きに挑戦しましょう!!!

初心者でも大丈夫、スラックラインを歩くために基本的な練習をしよう
基礎的なスラックライン練習 スラックラインをまったく歩けない人が歩くための練習方法を紹介します。練習なので非常にシンプルです。主にバランス感覚と最低限の筋肉をつける練習になりますが...

ライン環境を初心者向けにする

片足立ちの練習の段階をクリアしたらいよいよ歩きです。

まず、スラックラインの長さ(支柱と支柱の幅)ですが、いきなりギリギリいっぱいの15mはキツイので10m以下で設置します。

ベストは8mくらいでしょうか。それでもきついと思うなら5mくらいでもOKです。

ちなみに、ギボンのラインは15mですが13m+ラチェット側2mとなっています。支点に巻くと、その巻いた分とラチェットの巻き取り分で最低でも2mくらいは使いますので、いっぱいいっぱい伸ばした場合、実際には13mくらいになります。高さはひざ下でくらいでなるべく低いほうが怖くないでしょう。

それから、足は裸足が一番上達が早いです。ただ生傷に注意、爪も切っておきましょう。歩けるようになったら靴に移行していきましょう。普段から運動している人は、最初から靴でも挑戦してもいいと思います(靴だと足首の筋力が必要になります)。

いよいよ歩き

※注意:あくまで「スラックラインの歩き方」のやりかたです。歩くためのステップは多種多様で、決して画一的にまとめられるものでは有りません。というのも、人によってバランスの取り方は千差万別だから。自分で試行錯誤するのも楽しいし、面白い。逆にちゃんと見る目のある人から、その人に合ったアドバイスもらうことも効果絶大。

スラックラインを歩くということは、安定姿勢である片足立ちを交互にくりかえして少しずつ進むことです。一歩一歩その足ごとに、じっくりとバランスをとって進みます。感覚的には3秒ずつ片足立ちを繰り返して歩くと考えましょう。

肩の力を抜いて背筋を伸ばし、手をしっかり使ってバランスを取り、視線は前方に向けての、3秒ずつの片足立ち歩きです。ラインの横の振れは中央部で最も酷くなりますが、得意な方の足で耐えましょう。少し縦揺れを起こして、そのリズムに合わせて歩くこともできます。緊張感から体が硬いなら呼吸を意識しましょう。

膝が左右にガクガクなる原因は、重心が真下に作用していないから、もしくは不必要に緊張して余計な力がかかっているからです。ずれた重心を補正するために、勝手に足が逆方向へ動くという説もあります。自然に軽く足を下に押し込む意識を持ちましょう。この左右のガクガク(通称:生まれたばかりの小鹿の震え)は練習時間に比例してかならず改善に向かいます。焦らずじっくりライニングしましょう。リラックスして自然に姿勢を制御することも大切なポイントです。

足を出す時も着地もゆっくりそっとです。慣れれば、ラインの振れを利用して体勢を保ちやすくすることもできますが、歩行のショックで揺らすのではなく、歩行そのもののリズムに合わせてラインを縦に揺らします。

仮にバランスを取りながらしっかり3歩けたなら、理屈的にはその繰り返しで歩けるはずです。

勢いで5歩6歩10歩と歩くのはおススメしません。確かに10歩あるいたかもしれませんが、スラックライン的には歩いたといえないのです。スラックラインを3歩は歩けるけど、4歩はどうしても歩けないという人も同じです。歩くという認識を少し変えてみましょう。

あくまで一歩一歩バランスを維持しながら歩くことがスラックラインを歩くということなんです。

メンタル面も大事

歩けそうと思ったら集中的に1時間くらいめげずにチャレンジしましょう。
リラックスと集中、そして歩いてやるぞというモーチベーションも非常に重要です。一緒に頑張る仲間と競うのも面白いし効果的です。

また、ラインが高いなど落下に伴う不安がある人は、その設置し直して不満は消してから集中できる環境を作りましょう。
足が疲れてきたら適当に休みましょう。どんなに運動神経が無くても、筋力が少なくても練習時間に比例して少しづつかもしれませんが上達します。

スラックラインはそういうものなんです。眠っていたバランス感覚と筋力を徐々に呼び起こしていく作業なんです。そして集中とリラックス。対極だからこそ面白い!メンタル面の要素も大きいのがスラックラインの特徴の1つでもあります。とにかく諦めず頑張ってみましょう。

てなかんじで、これで多分、少しは歩けるようになるはずと思います。

まとめ

  • ラインの長さは5~8mくらいで。
  • 足元は見ない。手は頭の上でダイナミックに動かす。
  • 最初は裸足がおすすめ
  • 3秒ずつ片足立ちを繰り返しすことが歩くということ
  • 縦揺れに合わせると歩きやすくなるが、揺れは小さく。
  • リラックスと集中、歩くぞというモーチベーションが大事。
  • スラックラインはメンタル面の要素が大きいスポーツ。
  • 疲れたら休む。

いや、そうはいってもまだ難しい!って人は繰り返しになりますが、ラインの長さを調節しましょう!落ちるのが怖いって人は高さを低くしましょう!

靴で挑戦する場合は、あまりごつい靴だと難しいです。裸足かなるべくフラットな靴底の靴で試してみてください!

ガクガク膝がなるんだよ!って人は足で下に押し付ける意識を取り払って、体全体で真下に重心がかかるように心がけてください。

やっぱり、駄目だ!って人は平地で片足立ちの記録を伸ばしてください!あとプレッシャーに弱いと思う人は一人で集中して練習してください!逆に強いと思う人は誰かに見てもらったり、カメラをまわしてみたいりして精神的に追い込みましょう!この段階でストックや誰かの手に頼るのは意味がありません。

いや、むしろ逆効果です。とにかくひたすらモーチベーションを保ちつつラインに乗る!その時間が絶対上達につながります。

がんばれー