スラックラインとはベルト状のラインの上を歩いたり飛んだりする綱渡りスポーツのことです。公園やテレビなどで見たことある人も多いかもしれません。難易度調整が簡単なので幼児から大人まで楽しく遊べます。
このスポーツは単純ですので、スラックラインキットを購入すればすぐに始められます。大手通販サイトで数種類売られているので買ってみてください。自分も最初は通販でドイツのギボンというメーカーのキットを購入しました。
私は近所の河川公園で子供と一緒に乗り始めたのですが、すっかりハマってしまいました。10年以上スラックラインで遊んでばかり。あそこに張って歩きたい、あの技やりたい、もっと長いの乗りたいと飽きません。特に目標が無くても歩くだけで体も心もリフレッシュできて癖になります。週末、天気も良くて何か運動したいなってときには気軽にガッツリ汗をかけて限界にチャレンジできるのが素晴らしすぎます。
自分なんかには無理だそうだけどやってみようかな?と思っている人はぜひやってみてください。短く張って難易度と高さを下げれば、案外簡単に歩けます。
最初は誰だって初心者なんです。自分にできるかな?なんて心配は無用。
気軽にチャレンジしてみませんか?
追記:新しくスラックライン開始ガイド記事を公開しました。
スラックラインについて知りたい方はスラックラインとは?をご覧ください。
スラックラインはどんな人にお勧め?
スラックラインはどういう人にお勧め?
- 近くに木が多い公園がある人。家の庭などに張れる条件がある人。
- 人と違ったスポーツがしたい人。
- 体のバランスや動かし方、整え方に興味がある人。
- 何かスポーツをしていてもっとうまくなりたいと思っている人。
- スポーツ、アウトドア、キャンプが好きなご家族。
- 何かに夢中になったり、困難なことに立ちむかったり、集中したい人。
スラックラインを楽しむために必要なもの
スラックラインは15mほどの長さのキットが商品化されており、これと木の保護材(ツリーウェア)さえあれば誰でも楽しめます。
歩行用ラインは強度のある丈夫なポリエステルテープをラチェットと言われる器具で巻き取って強い力で木などの間に張り渡すことで設置を行います。道具を使うことで強力な張力を発生させることができ、歩いても地面につかないのです。
専用のラインと器具は手軽に張れることが利点です。ラインの幅が5cmと幅が広いので歩きやすいためにスラックライン初心者の人はキットを買うのが最も合理的です。市販キットでも奥が深く、歩行はもちろん各種トリックなども挑戦できます。上達したら本格的なエアートリックの道具や、ロングラインの道具などをそろえればいいでしょう。
- スラックラインキット——-主流のスラックラインはライン幅5cmで、ラチェット採用の手軽に巻き取りができるタイプ。長さは15mが多く、最初はこの長さで十分楽しめる。価格は3500円~17000円。上級者向けに伸縮性の多いタイプや30mの長さがあるモデルもある。ギボン(GIBBON)というドイツのメーカーが世界的に人気だが、たくさんのノーブランドが製品が登場している。
- 木の保護材(ツリーウェア)——-木の保護とライン自体の保護のためにスポンジ・マット・厚めの布など。幹周りが大きい場合はつなぎ合わせて使う。はじめての設置場所の場合は多めに準備するのが吉。最初は家にあるもので十分だし、自作も簡単。
以上、スラックラインを始めるにのに必要なのはこの二つだけです。
なので、どっかで体験してから!とか誰かに教えてもらいながら!とか、そういうのは飛び越していきなりスラックラインを買って遊ぶのが正しいこのスポーツのはじめ方。
経験者にアドバイスをもらう必要性も特にありません。
もちろん、教えてもらったほうが上達早いでしょうが、誰もが最初は苦戦するのが当然なんです。
もう少しで歩けるのに!と悔しい思いをしながら、あれこれ自分・仲間で考えるのもスラックラインの楽しさです。
プロのアスリートだって最初は歩けません。練習時間に比例して上手くなるのがスラックラインなんです。
それに、たとえ歩けなくても、ラインに乗っかるだけで楽しくて笑えます。
短く張れば簡単になるので、難易度調整も自由自在の素晴らしいアウトドアスポーツです。
ぜひチャレンジしてみてください。
スラックラインの設置
*代表的なギボンのスラックラインキットを例にしています。
- ラインの長さ—–普通は公園などの木の間に張ります。まだ歩けない場合は、木の間隔を短めにして張ると難易度が下げられます。4mとか8mとかで試してみてください。長いラインでも短く設置することは可能です。
- 高さ——-歩くだけなら60cmで膝下くらいがベストかな。まだ歩けなくて短く張る場合は、あまり沈まないので高さは低くても大丈夫なので40cmくらいでもいいです。
- 木の太さ、地面——-木はある程度太いものを選んで下さい。直径25cm以上が目安です。木を保護するツリーウェアは必ず使って下さい。地面はわらかい土や芝生が適しています。あと、公園利用のマナーとして他の人の邪魔にならない場所などを選ぶべきです。
- スラックラインを張るということーーーーラインを張るのはラチェットというラインを巻き取る器具を使います。人が乗っても沈まないように強い力がで巻くことになります。高い位置にラインを張れば緩く張ることも可能で、身長より高い2m以上に張ればロデオラインという特殊なラインになります。
- テンションの強さ—-張りの強さのこと。ラインを巻き取るラチェットを両手で軽く力を入れて締める程度が普通。適度に上下左右にブレるのを乗りこなすのがスラックライン。ラチェットのハンドルは折り返すことで三重のロックがかかります。きちんと折り返すべし。安全のため正しくラインを張るようにしてください。
設置動画
スラックラインの張り方と外し方(設置とリリース方法) – YouTube
張るの簡単です。木の両方に木を回し、ラチェットの中にラインを通してハンドルで巻き取ってテンションをかけます。ハンドルを折り返してロックしたら準備完了。
ラチェットの扱いは最初は戸惑う人もいるかもしれませんが、一度やってしまえば理屈は簡単です。トラックの荷締めベルトと同じですので、運送関係の人はなじみがありすぐに張れるはずです。なじみが無くても、最初は試行錯誤でやればいいだけです。
例えばギボンのスラックラインキットは歩行ライン13m+ラチェットライン2mに別れており、ラチェットを使い歩行ライン側を巻き取ることでテンションをかけて、ロックします。
スラックラインを張る場所は?
スラックラインを張る場所は無限に存在します。
公園に張る場合は、人が通らない場所で利用する人も少ない場所の木に張りましょう。必ず木の保護となるクッション材(ツリーウェア)を使ってください。
遊具や柵などは強度がないので張らないでください。最も注意すべきは、自転車やバイクが気づかずに引っかかってしまうことです。海外では自転車が突っ込んで死亡事故も起こっています。
何かと条件があるので簡単には見つからない可能性もありますが、根気よく探すことをお勧めします。すでにスラックラインをやっている人に聞くのも確実です。
*自宅でやれるスラックラックというアイテムもあります。記事の下の方で紹介。
心構えやコツ
- 運動苦手なんだけど?—–練習時間に比例して少しずつ歩くのが上手くなる。あせらず、とにかくラインに乗って楽しむべし。運動神経が無い人でも必ず歩けるようになるはず。初めは裸足がオススメ。難しそうならもっと極端に短く4mくらいで張ってトライしてみる。
- コツを簡単に—-足元を見ない。じっくり片足立ちを繰り返すつもりで歩く。体全体を使ってバランスをとる。難しそうならラインを短く張ってみる。高さが怖いなら低く張ってみる。集中とリラックス。姿勢は背を伸ばし、後ろから風を受けるよいうな体を大きく広げるイメージ、緊張すると呼吸が止まるので意識的に呼吸して肺にと筋肉酸素をいきわたらせて柔らかくする。下半身も大事でひざを柔らかく使う。やべ、体勢くずれそう!ってときはひざを落とせば耐えやすくなる。
- 怪我——最初は「やばい落ちる」と思ったら、無理して粘らず横にストンと飛び降りる。慣れると落ちるのもすぐ上手くなる。
欲しくなったら買おう
- マット—–ボルダリング用のマットが厚みや耐久性に優れていてベスト。少し頼りないが工夫しだいでは、寝具用のマットレス、キャンプ用のマット、お風呂マットなどが使える。トリックに挑戦するときに安心。
- スラックラインに向いた靴——-最初は裸足が一番あるきやすいが、靴を履くと傷が防げて、足も汚れない。靴底が平らなスニーカーが適す。裸足の感覚が好きな人はベアフットシューズもいいでしょう。自分はベアフットシューズを使っています。
- 専用のツリーウェア——木に巻いて使う専用のアイテム。マジックテープで連結できてすばやく設置・撤収ができる。多めにあったら便利。
- ロングラインやトリックラインに適した道具—-ロングラインの場合は2.5㎝の1インチラインを使います。トリックラインは強力な反発を得るために大型ラチェットを二つ使い張ります。
とりあえずスラックラインを体験だけしたいんだけど?
首都圏だとボルダリングジムに設置しているところがります。時間限定でラインを張っていたり、外に常設されていたりするのでそういった場所で体験は可能。
他にもキャンプ場やトレーニングジム、テーマパーク、運動公園などでも体験ができる場合がある。探してみてください。
また、TwitterやFacebook、blogなどで既にやっている人を探して乗せてもらう手もあり。サークルも徐々に増えつつあり、定期的に告知して集まりが開かれている。スラックラインはまだまだやっている人が少なく、初心者大歓迎なので気軽に参加OK。
世界的に有名なギボンラインは日本でもユーザーが多い
ギボンというドイツのメーカーは世界でスラックラインをはやらせたメーカーとして有名です。日本にも代理店があり、大会やイベントを開催するなどして普及に力を入れています。
デザイン性も優れており、5㎝幅のスラックラインはギボン製が最もお洒落でカッコイイ。
インスタとか、他人の目を気にするならノーブランドじゃなくてギボンラインをお勧めします。
安いラインでとりあえず張ってみる?
安くても製品自体は問題ないラインです。とりあえずお手軽にという人にはぴったり。ツリーウェアも付属してこれ1つで場所さえあれば始められます。
ただ、この手の安ラインは業界ではノーブランド品という扱いで、スラックラインにハマる人は後で買い直す場合も多いようです。
いやいや、公園なんて無理。室内でやりたい人向け。スラックラック。
スラックラインを室内でやりたい人はスラックラックという製品があります。
スラックラインは短いほど簡単になりますが、これは2mから3m少々しかありませんので大人ならどんなに自信がない人でも30分本気でやれば歩けるくらいの難易度。
2mラックは大人なら誰でも歩ける。
すぐ歩けるようになるので、飽きっぽい人は満足できません。確かにスラックラインなのかもしれませんが、個人で買ってやるには簡単すぎるんです。
こいつが家にあれば家でも乗れます。しかし大抵の人は家にあっても飽きて乗らなくなる気がする。特に2m以下のラックは個人で買っても粗大ゴミになりかねません。
買ったら、なるべく自分で工夫しながら乗ると楽しめます。例えば、短くてもできるトリックを探しながらやったり、目隠しして歩いたり。
ラックは買うなら少なくとも2m以上、できれば3m以上。
室内用ラックは高額なので、まず15mの通常ラインを買って外で楽しむことをお勧めします。
夏は水辺でスラックライン
水上に張るラインのことをウォーターラインと言います。
スリルも難易度もアップして陸上とは全く別物。熱い夏場も楽しむ手段があるスポーツは偉い。ぜひ挑戦してみてくだださい。
キャンプ場でもスラックラインやろう
我が家では家族で週末ごとに楽しんでいます。
キャンプにも欠かせません。中々いい場所がないキャンプ場もあるけど、個人の経験では5割の確率で張る場所があります。
歩けるようになったら、ラインの上で座ったり、寝たり。
短いのを木に垂らしてハンモックのように寝て揺らしたり。
短く張れば幼稚園児でも挑戦できます。
本当に素晴らしいスポーツです。皆でやれば皆いい気分。笑えますし。
トリックやロングラインにはまると一日潰れます。
へとへとになるまでやっても乗り足りない。
そんな中毒性もあります。
トリックは難しく思われるかもしれませんが、繰り返しやればコツは見えてきます。仲間がいれば全くできそうになかったトリックが一発でできたとかも経験できます。
スラックライン上では綱の上ですので制限が多いですが、だからすべてが自分の限界を押し上げることに直結しているのです。
自己革新が止まらない。
あなたも、スラックラインやってみましょう。
あれこれ考える必要はありません。最初は仲間を探す必要も特にありません。道具買って、一人や家族であれこれやりながら四苦八苦するのも楽しい経験です。
必ず歩けるようになりますよ。
スラックラインの疑問Q&A
- Qスラックラインは自宅でもできるの?
- A
室内では専用スタンドがあれば手軽に乗れます(長さは3mほど)。庭にスペースがあればアンカーを埋め込んで本格的なラインを張ることも可能です。
- Qスラックラインは何歳からできるの?
- A
短く低くいラインなら小学1年生くらいで歩くことが可能です。10mのラインとなると繰り返し練習が必要ですが、小学生の高学年なら歩けるようになります。