昨日の夜ロングと今日の雨の中の101m。それとクスノキとエノキ。

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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夜ロング58m

夜のクスノキ
夜のクスノキ林。
とにかく雰囲気が最高。

以下、ロングの話題二件と樹木の話に続きます。

夜ロングの最高は55mなので、もうすこし長いのということで何度も昼間張っている場所へ。
例のごとく最初は落ちまくる。落ちまくることは予想できたので膝にダメージが来ないようなるべく低く張ったけど、そのせいでテンションが高すぎた。
閉眼スラックラインの経験から緩い方が歩きやすいはずと思い、ギリギリ地面につかないくらいまで緩めたら、格段に歩きやすくなった。
暗いと平衡感覚が落ちるので、ラインの上下運動を頼りにする必要がある。適度に緩い方が歩きやすい。

真ん中付近に街灯があり、夜ロングとしては明るい部類。しかし、明かりの変化がドラマチックすぎて慣らすのが大変。最初は逆光、街灯をすぎたら順光。ゴール付近は真っ暗。それに加えて車のヘッドライト。

何度もやっていると慣れてきたけど、最後の最後が難易度が高い。
アンカー地点はほぼ真っ暗。後ろから照らされて自分の影が常に前方横に見える。
自分の影に吸い込まれるような感覚になって、姿勢が保てない。

4秒露光ISO800

4秒露光ISO800

ひたすら誤魔化しながら徐々に進むが、ゴールまでの3mが遠い。その地点で5回くらい落ちた。
乗り続ければ歩ける予感もあったが、体力の限界を感じて撤収。
もっと誤魔化し能力が欲しい。
すべてを誤魔化してしまえ。

ホワイトマジック
ちょうど落葉の時期なので、歩いている最中にラインに落ち葉が落ちてその感触が伝わったり、手や頭に葉っぱが落ちてきて嬉しい。夜の林の中でクスノキと呼吸の仕合わせ。なんとも素晴らしい体験でした。

今日の101m

雨かと思ったら、なんだか大丈夫そうなので昨日の場所の隣の広場に出撃。
キャリアが壊れたので冬山用のリュック(生地が丈夫でラフに扱える)を持ち出して、それにラインなどを詰めて張る場所まで歩く。

プーリーシステムのロープを引く作業は一人でも30分かからない。
どうやれば効率が良いか試行錯誤した結果どうにかここまで短縮。技術というより単にアイテムに助けられているだけですけどね。以前はヘトヘトになりながら休みながら1時間は引いてた。

早速歩く。

昨日難しいラインをやりまくったので昼間の101mは楽勝かなと思ったけど、さすがにそんなに簡単ではない。
一便目はあっさり30mで落下。
そして雨が降り出す。
雨も歩きも誤魔化し誤魔化しで5回ほど渡るが、しとしと雨が降り止まない。

名残惜しいけど撤収開始。一時間も歩けなかった;;

濡れたラインとロープはなるべく早く乾かす必要がある。特にロープは表面が乾いていてもコア部分がぬれたままの場合があるのでしっかり干した方が良い。晴れた日に日陰で干すのがベスト。

クスノキは落葉の時期

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クスノキは今が落葉の時期です。桜とほとんど同じ時期ですね。
一週間前は、そんな雰囲気もなかったのに今は風が吹くと葉が落ちます。

ここでアレ?と思う人もいるかもしれません。
クスノキは常緑樹のはず。

厳密に言えば、クスノキは常緑樹と落葉樹の中間の存在です。常緑樹なのに春にすべての葉を入れ替えます。その際は新しい葉が、古い葉をお疲れさまです!と言いながら落とすんです。あまりも強い風が吹くと、新しい葉が出る前に古い葉が落ちて、全く葉がないような状態になる時もあります。

クスノキは常緑樹から落葉樹への進化の過程にあると自分は思うのですが、学術的なことは不明です。ネットで調べても出てきませんでした。明治神宮などではクスノキがかなり優勢になり占領している感さえあるみたいです。そうすると、常緑樹でもあり落葉樹でもあるこのどっちつかずな状態が最強?なんて思ったりもします。
クスノキは慣れたら遠くからでも一発でクスノキと判別できます。一発で判別でしやすいのは、他にもケヤキがありますね。樹形を見るだけすぐそれと分かります。そしてどちらの木もスラックラインに最適。

私の住む地域はスクノキが多く植えられており、それから樟脳を取り出して販売もされています。
天然樟脳を作って販売しているのは、日本でもほぼ唯一ここだけ?と記憶しています。我が家のタンスはコレです。単にアロマとしても使える逸品。嗅ぐと元気が出ます。それもそのはず、カンフル剤のカンフルは樟脳のことなんです。スラックライン中につかれた、葉っぱをちぎって嗅ぐとリフレッシュできます。

エノキの花

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エノキの花は葉が出てくるのと全く同じタイミングで咲きます。
小さく目立たない花で、咲くとすぐに落ちてしまいます。ものすごい数です。道路近くのエノキなどは道路がエノキのの花だらけになります。しかし、花が小さいのでほとんどの人は花とも気づいていない。ムクノキも同じような花ですが花弁の数が違います。

エノキは枝だの木というくら枝が茂り、九州では川沿いなどで良くみます。人工的にな公園や庭では殆ど植えられません。ほとんどが実生で大きくなっている木です。木の実が美味しいので、小鳥などの糞から育ちます。よく鳥が留まる電線の下などで育っているケースが多いです。
エノキにはエノキハムシという虫がついて葉をほとんどが食べられる場面にも良く出くわします。ちょうどエノキハムシはちょうど今ぐらいの時期から大量発生します。この虫の幼虫は見た目は芋虫ではなく、けっこう気持ち悪い。ある意味必見。エノキのほとんどの葉を食いつぶしますが、エノキは何事もなかったようにまた新しい葉を茂らせます。生命力が強くたくましい木です。大木にもなります。四方八方に枝が伸びて斜めになる場合も多いですけど、大きくなるのでスラックラインも張れる木です。