遊びで2歳児の手を持ってあげながらラックに乗せると、何のアドバイスをしなくてもチラ見でラインを確認しながらしっかり前を向いて歩こうとする。8歳の長男は、何かアドバイスすると嫌な顔して、自分が好きにやってるんだから黙っててという感じ。
以下は、そのことから思ったことです。
「前を向いて(下を見ない)」「手を上げて」というスラックラインの定番アドバイスは余計なお世話のかもしれない。手を下げながらラインに乗る人はいるのか?歩くぞってなれば体は自然に前を向く。2歳児さえやろうとするのに。歩くときは前を見るんだということを人間は本能的に知っているんでしょう。そりゃそうだ。
確かに足元を見る人はいる。あきらか歩く姿勢じゃない。完全に姿勢が異常。
それは足の乗せ方が解からなかったり、怖かったり、速足で行こうとしたりが理由と思う。もしアドバイスするならそれらを解消するアドバイスの方が良い。「下を見たら歩けないよ」といっても、「そんなのはわかってる」というレベル。人は歩くときは前を向くのが自然です。それが出来ないのは何かの理由がある。
そのアドバイスも、その人がアドバイスを求めている風なら言ってあげればいい。両者のコミュニケーションの中で声をかけてやればいい。
そう思えば、果たして手を上げるって本当???と疑問が湧いてくるだろう。上げるならどこまで?
前を見るって具体的にはどこを見る?これについて明確に答えらる人はいるんだろうか。自分はわかりません。完全に考えすぎでしょうが。
表情が固く緊張してるなら、どう声をかける?
どうすればモーチベーションが上がる?
あと一歩で届かないのはなぜ?プレッシャー?この段階ならアドバイスなんて逆効果。
スラックラインは奥が深い。
真面目に考えると通りっぺんの答えは自分でもわからないのが最近の傾向。
究極を言えば何も教えないのが最も崇高なのかもしれません。だって、自分の力だけでラインが歩けるようになったら、それ以上嬉しいことは無いでしょう。
自分の力で恐怖感を克服するという行為もスラックラインの大きな魅力のひとつです。もっと歩きたいと思うでしょう。おそらく一生その瞬間は忘れないはず。何でもかんでも教えればいいわけではない。
現に、自分で試行錯誤(コツを調べたりを含めて)して歩いた人は、沢山いるはずです。それが面白くてスラックラインにハマった人もいるはず。自分はそうでした。
自分は初めてスラックラインに乗ろうとしている人にはあまり教えません(きっかけとなる出来事は下にリンク張っておきます)。自分にはそんな機会はあまりないんですけど、その必要はないと思うんです。
もしあるとすれば、あらゆる意味でベストな場を提供することでしょう。
「はーい(^O^)/」「下見ない」「手は上にあげてね~」からの卒業。
この言葉は歩き始める前での姿勢を示す簡潔な手順と考えれば最適なんで、悪いとは思いません。最善のアドバイスとなる場面もあると思います。
要するに安易に決まり文句を言うのではなく、何も教えないを含めて歩けるようになる結果を共に創り出すという感覚はいかがですか?ということ。そんなの勝手でしょって言われたら、その通りなんですけどね。
何を尊重するかの話です。子供乗せるなら今度の誕生日プレゼントで買ってもらおう!とか言ってもらえたら最高ですね。ついに歩けなかった子に一度だけ言われたことあります。その子は悔しかったのか楽しかったのかどちらかといえば、楽しかったの方だったと記憶しています。
関連リンク:歩き方なんておしえなくていいんんじゃない
なにをもってなんとなす?