強風注意報の中で80mクラスのロングライン

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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強風の中セッティング

台風の影響による強風注意報でしたが、時間がようやく空いたので張るだけ張ってみようと出撃。自宅から10分です。前測った時84m程度かと記憶していましたが、測ったデータシートが行方不明。
伸ばす間にかなりラインが風で流れてしまったので、それを真っ直ぐにするのも大変。引き始めると、ラインが大きく前後に揺れる。
揺れでアンカーがずり上がってしまった。ロープは足りなさ気だったので、一旦ブレーキをリギングプレートから離しておき、結び目をつくったロープエンドまで伸ばす。手前のプーリーまでを使ってある程度手で引いて、ハンドアッセンダーを噛ませて仮止めしておく。その段階であんまり揺れるのでプーリーに傷がついた。この方法をもう一段階進めて使うと、150mラインが30mロープ(5:1)で張れるらしい。

引き始めれば普通。ガンガン引く。
硬くなったら、ラインを伸ばすために中心部でおしりを乗せて飛び上がって揺らす。遠慮無くラインを伸ばす。
そして、今度は気合を入れて引く。
んで、乗る。まだちょっと緩い。また、おしりでラインを伸ばす。おりゃおりゃもっと伸びろ。

そして、いよいよファイナルプルの作業に入る。
一人なんで、とにかく気合で引く。今までは一人の場合は適当なところで諦めていたけど、今日は限界まで引く。

メイン区間はは6:1でサブは5:1の計30:1システム。
もう無理ってとこまで引いいたら。かなりいい感じのテンション。
どういうテンションかというと、後ろ足の上げ始めると前足の方に下からラインがピタッと上がってくる感覚。気持ちよく歩ける。向かい風だがなんとかまだカバーできる。
中心部は強風なので、ひたすらゆっり歩く。行けるぞと思ったが、あと10mでヨレヨレになり落ちる。

※データによると、風で揺れてもさほどテンションなどは変化しないようです。ロングだとラインが長いから多少伸びても全体からすれば1%未満に抑えられます。とわいえ、あまりにも強風だと道具の崩壊も考えられます。

だか、しかし!

※この写真はまだまだ序の口。恐ろしいぐらいにラインが上下に揺れた。音もすごかった。

このあと、強風注意報は伊達じゃないってくらいに風が吹き始めて。ラインがありえないくらいに上下に揺れる。そして恐ろしいくらいの音。ネジレもすごい数。

一応、アンカー近くは乗れるけど、進むと足元をすくわれて弾き飛ばされそうになるので治まるのを待つ。だがしかし、なかなか収まらず。
そんな中、一瞬風が弱まり歩き出す。でもやはり中心部ですごい風。自分でもよく落ちないなと思った。そのままゴール近くまで行くと、後ろからすごいラインの唸りが突き上げてくる。それであえなく撃沈。どうやら、真中付近に人が乗っている場合は、ラインはさほど強風で上下に揺れないが、人がアンカー近くに行くと中央付近で風により増幅された揺れが襲ってくる。残り少ない体力と集中力ではこれを乗り切るのは辛い。

強風で思ったこと

ただの強風ではなかった。強風注意報がでているだけのことはあります。突風クラスもたまに吹きました。この場所は川の直ぐ側だから風が普段からよく吹く。収納袋が飛ばされて土手を駆け上がって車道まで取りに行ったり、せっかく持ってきた1リットルの飲み物がいつの間にか倒れてこぼれていたりするくらいでした。

さすがに、上下に1m以上ビヨンビヨンとなっていると歩けません。でも少し収まれば、歩けます。オススメは追い風。ちょっと楽です。アンカー付近は問題ないけど10mくらい行くと体では抑えきれません。自然に収まったら、なるべく早く中心部を確保。そこからは風が弱まることに期待して少しずつ進みました。でもやはり、アンカー手前10m~20mの問答無用の上下のラインの唸りには勝てませんでした。

トレーニングとしてはいい経験になったと思います。風が少ない時は確実に歩けるだろうという自信も持てました。

使った道具