ロングラインのバックアップは要点を押さえて

この記事は約 5 分で読めます。 投稿から 5年。最終更新から 4年経過。
作成に約 83 分かかりました。

プーリーシステムでロングラインを張る場合、もしどこかが壊れると道具が飛ぶ恐れがあります。そこで道具の破断に備えてバックアっプが必要です。簡単に紹介します。

slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
このブログはAmazon他のサービスを通じて収入を得ています。

歩き方をフォローする
スポンサーリンク

メインのバックアップはプーリーシステムの飛びを防ぐ

ロングラインでのメインバックアップはプーリーシステム全体のバックアップになります。プーリーシステムにはプーリーやらブレーキやらロープなどがアンカースリングやマスターポイントが破断した際に対面アンカーにミサイルのように飛ぶことを防ぐためのバックアップです。

作り方は簡単でプーリーシステムの余ったロープでライン側のプーリーシステムの先端ととアンカーを結べばよいです。

バックアップロープの弛みの長さのについてはテンション量やその人の考え方によりますが、自分は緩めにしてます。その理由は自分一人で乗っているから。イベントやほかの人が来る場合は短くします。

通常は余ったスタティックロープ(プーリーシステムで使う方の反対側の末端)でメインバックアップをつくる。今回はロープが短かったので別のロープ(オレンジ色のやつ)でバックアップ。
ラインロッカーとプーリーをつなぐコネクター(上の画像ではクリックリンク)に結ぶ。直接ロープを結ぶと微振動で解けるので、ループになる結ぶ方を使う。この結び方はエイトノットという。とても便利でメジャーな結び方なので覚えておこう。コネクターを使わない場合は、ラインロッカーやプーリーにロープを通す事も可能。
アンカーである木に結ぶ。もやい結びという結び方がお勧め。結びやすく解きやすい。

余ったラインでエクストラバックアップ

スタティックアンカー(プーリーが付いていない方)のエクストラバックアップ
木の根元に歩行ラインのあまりを結ぶ
ダイナミックアンカー(プーリーがついている方)のエクストラバックアップ。

両方のアンカーの余ったラインを木の根元に結んでエクストラバックアップとします。エクストラというだけあり、「ついで」「追加」のバックアップとなります。スタティック側はアンカースリングとマスターポイント(シャックルなど)の破断ダイナミック側はプーリーシステムとアンカースリング、マスターポイントの破断に対応でき、両側これを作れば最低限のバックアップは作ったことになります。

ラインを結ぶと結び目で強度が半分程度まで落ち、歩行ラインのテンションをそのまま受けると切れてしまいます。なので最低限に金属部品などが大きく飛ばないようにするのが役割です。

バックアップのラインを短くして結んでしまうとテンションに耐えられない可能性があるので、通常は少し余裕を持たせます。ただこれも考え方やテンション量によりけりなので自分で考えてみてください。

ソフトリースは万能で安心安全

ソフトリリースを使えばプリーシステムとは別にテンション開放が可能となります。いろんな面で便利です。

通常はスタティック側に接続します。やり方はいろいろありますが、手作りタイプは強風の微振動などで緩む可能性があるので気を付けてください。自分は一度強風で結びが解けて解放されていしまいました。しかしソフトリリースの性質上、一気にテンションが解放されることのない優れものです。

安全に万全を期すならソフトリリースの余った末端をアンカーに結ぶのも一応バックアップとすることも可能ですが、状況を考えるとソフトリリー末端のバックアアップはしない方が都合がいいでしょう。

これは絶対に不用意に緩まないタイプ。準備中も安心できる。
追加シャックルとウェビングで作ったDIYソフトリリース。やり方は試行錯誤。

ブレーキのバックアップは必要?

ブレーキから出たロープををどこかに結ぶ方法が以前より使われていました。これはレスキューやロープワークで下降器を使用する際は仮固定や本固定することに由来しています(緩んだら人命にかかわるから)。しかしスラックラインの場合はブレーキが壊れてロープが流れた際はテンション開放が不可能になります。結び目に強い力が加わったままになるので解けませんし、結び目がブレーキに詰まる事態も予想されます。そうなると何処かを切るしか開放する手段はありません(もしくは、ライングリップを使い別のプーリーシステムで引く方法など)。

最近はブレーキのバックアップは作らないようにしています。もし作るならソフトリリースを使う場合のみにしています

つまり、自分の場合はセルフジャミングプーリーをブレーキとして使う場合のみ。エディやMPD、スラックラインブラザーズを使う場合でソフトリリースが不要な場合はもしもの場合にロープが流れるようにまとめて下においています。

ブレーキのバックアップをするともしもの際にテンションが解放できなくなる場合があるので、ソフトリリースを接続するのがお勧め。100mを超えるようなラインではブレーキのバックアップとソフトリリース(保険として)の両方を採用するべきでしょう。

最近はこれでOKとしている。

歩行ラインの断絶には対応不可

紹介したバックアップはアンカーやプーリーシステムの破断やトラブル時に作動するものです。歩行ラインの断絶には対応できません。あからさまに古いラインは強いテンションでは使わないのが賢明です。

ライングリップやハングオーバーシステムを使えば安全性アップ

ライングリップを使えばプーリーシステムを外せるので安全性が高くなります。必然的にソフトリリースも必要となるので、なにかと安心。ハングオーバーシステムも同様で、歩行時に不必要なものを外せます。

エイトノット

もやい結び

まとめ

バックアップについて紹介しましたが、大事なのは破断しないこと。どのポイントにどの位の力がかかるかキチンと把握してください。特に注意すべきはラインのテンションよりも強い力がかかる場所。それからラインと同じ力がかかる場所。

テンション量が軽ければ適当でもいいんですが、テンションが強かったりする場合張っている途中でもバックアップを作成しましょう。ちゃんと道具に間違いがないかのチェックも大事!

やり方に正解は無いのであれこれ想像してやってみてくださいね。