スラックラインの栄養学

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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スラックラインと栄養について

Crossfiit Bodybuilding using Paleolithic Diet Forum Boards Non Vegan Caveman Bodybuilder Robb Wolf
Creative Commons License photo credit: Paleo-Caveman-Omnivore-LowCarb-Meat-Diet-Info

スラックラインは激しく筋力を使うので、栄養に気がけると更に筋力増加や体力のアップに繋がると思います。
ただし、個人的にはあんまりスラックラインと筋肉は関係ない気がします。やってるうちに必要な筋肉はつくでしょうし。でも、トレーニングとして考えていたり、もっと実力を挙げたいとかなら栄養を考えるとことでさらに上達できるかもしれない。

運動直後にとる栄養が大事

スラックラインのように激しく筋力のバネを使った後は、筋肉中のエネルギー源であるグリコーゲンが減っているので、それを意識して摂取する。運動直後に摂取すると、筋力の回復・増強につながり、脂肪の増加にはつながらない。グリコーゲンは具体的には、ブドウ糖である。砂糖も炭水化物も体内でブドウ糖になるんだけど、一度肝臓で変換作業が必要なので急激な低下には対応できない。なので、サプリメントとしてブドウ糖を獲るとすぐさま回復につなげることができる。また、この行為は疲労を軽減することにつながり、一時的な免疫力の低下をも防ぐことができる。

もし、スラックラインでなくても何か運動後に体調が悪くなるような体質の人は、この一時的な体力・免疫低下を起こしている可能性がある。ぜひ、運動後にエネルギー摂取することを取り入れて欲しい。回復が早くなることは、日常のパフォーマンス自体を上げることとも考える事ができる。それはつまり、運動、回復、運動のサイクルのが早くなることであり、それが運動でのパフォーマンスの上限を上げることにつながる。

時間

大事なのはその栄養摂取の時間だ。運動後にストレッチよるも先に、このブドウ糖をとる方が望ましいとされている。できるだけ運動後30以内に。激しい運動中は固形物だと、血液が胃にいくので飲み物として飲むほうがイイ。

ブドウ糖もしくはマルトデキストリン

ブドウ糖の摂取量は30~50g程度目安。市販品は色いろある。
また、マルトデキストリンというブドウ糖の親戚のような成分も市販されている。マルトデキストリンは甘くない上に、急激に血糖値も上げること無く、しかも下がりにくいという糖の一種だ。持久力勝負のスポーツでは理想的な栄養とされている。ただ、あまり市販はされておらず、プロテインなどに混ぜられている場合が多い。スラックラインで持久力が欲しい人がいたら溶かして飲んでみたらいいかもしれない。

タンパク質

運動直後は糖分と合わせてタンパク質を獲ると、筋力の回復・増量につながる。できるだけ吸収の早い、液体状のタンパク質がイイ。具体的には市販されているプロテインのことだ。タンパク質の量で20g~40gを目安に。

飲みやすいプロテインドリンク

ザバスのアクアというプロテインは抜群に飲みやすい。グレープフルーツとアセロラ味があるが、スポーツドリンクと同じ感覚で飲める。特に、夏場などは非常に飲みやすくて、水分補給も同時にできるのでこれに慣れたら他のは飲みにくく感じるかもしれない。水にも溶けやすいので使い勝手もイイ。

ダイエットしている人は

運動直後の糖分とたんぱく質摂取分のカロリーは、運動直後でも当然ながら一日の食事の上乗せになってしまう。例え、ブドウ糖でもプロテインでも間食と同じ。ここで摂取したカロリーの分だけは、一日のカロリー量からマイナスしないとダイエットには繋がらないので注意!

就寝前にとる栄養素

運動直後の次に大切なタイミングは就寝前だ。就寝中はもっとも筋力が増大できるチャンス。色々ホルモンが寝ている間に出るので、このタイミングで栄養を獲ろう。体に十分な栄養素があると、それらが昼間使われた筋力へ送られて増強につながる。

プロテインやタンパク質の多い固形物

寝ている間はゆっりと栄養を吸収する方がイイ。運動直後とは反対の考えだ。タンパク質の多い固形物でもいいし、プロテインドリンクでもイイ。プロテインドリンクは色々種類があるが、大別するとカゼインプロテインとホエイプロテインである。カゼインのほうが吸収が遅いので、寝る前はカゼインで(でも高い)。ホエイプロテインは牛乳から生成されたタンパク質で吸収が早く、運動直後のほうが適している。でも、筋力増強を目指すなら別にホエイでもかまわないと思う。ホエイプロテインをゆっくり摂取させようとする場合、15gほどのオリーブオイルと混ぜて飲むといいそうだ(ここまで厳密に線でもいイイと思うけど)。

BCAAというアミノ酸

BCAAとはアミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンの総称。アミノ酸はタンパク質を構成する栄養素だが、その中の更に筋肉と関わりのあるアミノ酸がBCAAである。この栄養素は筋力回復にもっとも直接的に関わっているとされる。具体的には、運動後の筋肉痛を軽減させる効果があるといわれている。手軽にサプリメントとして飲むことが可能。

飲み物やゼリー飲料、固形物など色んな携帯で販売されているが、運動の前後であればいつでもいいと思う。

味の素のアミノバイタルのページに詳しく書かれている。http://www.aminovital.com/

関節に効くサプリメント

グルコサミン・コンドロイチンは共に関節に効くサプリメントとされている。これら成分は年令と共に減少するために、サプリメントとして補給すること軟骨や関節にいいらしい。激しい運動を行うアスリートにもオススメらしいんので、興味があるなら飲んでみたらいいかもしれない。

普段の栄養で気をつけること

炭水化物・糖分

炭水化物はとうに体で変換されるので、持続的なブドウ糖の供給に欠かせない。ブドウ糖は前述したように普段の食事とは別に、運動中や運動後に飲み物として摂取することが望ましい。

タンパク質・アミノ酸

激しい運動を行う人には、普通の人より多く摂ることがいいとされる。一日の摂取量の目安は、体重1kgあたり1.5gから2.0グラム。普段の食事では、魚・肉・大豆・牛乳などバランスよく、しかの豊富なタンパク質の摂取を心がける。それで足りなければプロテインやサプリメントで。

脂肪

脂肪はカロリーが高いが、体に必須な成分なので極端に少ないことも問題になる。適度な摂取を心がけるべき。ただ、脂肪にも種類があり、避けるべきは酸化した古い脂肪(古い油)やトランス脂肪酸(マーガリンなど)があげられる。また、逆に良い脂肪とは必須脂肪酸と総称されている。必須脂肪酸のサプリメントもある。

最後に

自分はサプリメントは特に飲んでません。夏場はスポーツドリンクの代わりにザバスのアクアを飲んだこともあります。でも高いんで。。普通にスラックラインを楽しむだけならプロテインやサプリメントまでは要らないと思いますが、せっかく激しい運動したのですから出来る範囲で適切な栄養摂取を心掛けたいですね。

ちなみにこれらの情報はヤマケイのテクニカルブック・フリークライミングという本を元に作成しました。