アメリカでスラックラインに自転車が突っ込んで死亡事故発生

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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スラックラインに自転車がヒットして学生が死亡

ダウンヒル
※画像は関係ありません。Flickrのフリー画像です。事件の画像や動画は下の方のニュースサイトにあリます。

アメリカのユタ州でスラックラインに自転車に乗った生徒がぶつかって死亡する事故が起こったそうです。スラックラインをしている人には衝撃的な、そして最悪なニュースです。
数年前にもカナダで自転車がつっこんで、意識不明になったという話がありました。

今回の事故をいくつかのニュースサイトの記事を総合して紹介します。ラインを張る人はくれぐれも似たようなことが起こらないようにご注意下さい。スラックラインをしていた人ではなく、通りがかった第三者が死亡しています。複雑な事故ではなく、ごく単純です。だれでも関わる可能性があります。そこが想像できるかどうかが大事な気がします。スラックラインはセッティングする前に、単純な危険性をちゃんと考えておく必要があります。

起こった状況は「he impacted the tensioned line」と書かれています。下り坂の自転車だから、そこそこのスピードで胸から首の部分で引っ掛かり、回転するように頭を打ったという状況が浮かびます。頭から落ちて衝撃を受けるとると、2mの自然落下でも人は死ぬそうです。今回は高さというより、そのぶつかった速さにより頭や首に強い衝撃を受けたんでしょう。しかも不意打ち。現場の画像では地面は芝生です。コンクリートなど固い地面では有りません。

状況を想像すると、本当に痛ましい事故です。こちらには頭を抱えたラインを張っていたであろうグループの画像がありますが・・・、他人ごとではないです。

3つほどの記事を総合して意訳した文章です。多少ニュアンスが違うかもしれません。
ニュースサイトコメント欄には、ラインを張っていた人を憎むとかそういう文章も。

事故の様子

26日、月曜の午後五時頃、ユタ州立大学の24歳の男子生徒がキャンパス内のオールドメインヒルの草地を自転車で降りていたところ、その丘の南西の角に張られていたスラックラインに、そのまま突っ込んだ。そのスラックラインは同大学の生徒のグループが二本張って楽しんでいたものだった。自転車で突っ込んでぶつかったラインは胸の高さで張られており、少し高めのラインだった。もう一本は低く張られていた。

5・6人いた目撃者によると、学生はスラックラインにまったく気づかず、自転車に乗ったままスラックラインとぶつかってしまったらしい。

学生は首と頭に重大な損傷。20分間蘇生措置も行われたが、搬送されたローガン地域病院で死亡が確認された。警察は死亡した彼の名前は明かさなかった。二本のスラックラインは生徒のグループが設置したもので、大学が公式に認めたイベントなどではなかった。同大学ではスラックラインのグループ(大学非公認)もあり、多い時はキャンパス内で100人ほどの人々を集めることもあり人気だったらしい。今回事故が起こった丘は普段はスラックラインを張っていない場所だったととのこと。

休み明けの授業が始まったまさに初日の放課後に起きた事故であり、大学のスポークスマンは「死んだ若者はもちろん、その家族にも、スラックラインを張っていた生徒にとっても悲しい事故だ」と語っていた。

死亡事故を伝えるニュースサイト

上の2つがニュース動画です。一番上のが詳しい。文章は一番下。

http://kutv.com/news/top-stories/stories/vid_6518.shtmlUtah State Student Dies in Bicycling Accident | KUTV.com

http://www.sltrib.com/sltrib/news/56786080-78/bicycle-student-slackline-died.html.cspUSU student hits slackline while biking, dies | The Salt Lake Tribune

USU student killed in slackline accident while cycling down Old Main Hill – The Herald Journal: News

http://www.upr.org/post/usu-student-dies-after-hitting-slackline-bikeUSU student dies after hitting slackline on bike | UPR Utah Public Radio

この事故が起きた要因

  1. 丘という場所—-平地よりも自転車のスピードがある。
  2. 自転車—急には止まれません。スピードも早い。
  3. 日暮れ前という、時間—-暗くなると見えにくい。
  4. 高いライン—-低いラインなら大丈夫というわけでもないだろうけど、高いと首辺りに直接ヒットして、背中がわからひっくり返り受け身も取る暇もない。また、目線の高さだとラインの色などとは関係なく、気づきにくい。
  5. 二本あったライン—一本のラインには人が集まり、もう一本のラインには人がいなかったら?人がいる方のラインに気をとられ、もう一本に気づかない可能性が増える。

スラックラインで第三者を巻き込む死亡事故を起こさないために

  1. 状況を見て場所は慎重に選ぶ。人の往来がありそうな場所は避け、自転車が来そうなところも避ける。もちろんバイクとかも危ない。自宅で演る人は郵便配達のバイクに注意。
  2. 高く張るロングやトリック用のラインは目立つように、目印をつけるのが理想。トリックの場合はマットがしいてあれば何かある!?と気づきやすいはず。ロングはカバーする範囲が広いので、公園・場所選びが重要。
  3. ラインは人が歩いてる時はもちろん、歩いていないセットアップの時もだれかが見張っているようにする。誰も乗らない・見ていないラインは撤去する。
  4. 子どもや、自転車、酔っ払ったい人に注意する。
  5. 夕暮れ前にラインは撤去する。

この五項目はhttps://www.facebook.com/swissslackline/posts/516254741792863
を参考にしました。状況を見ながら自己判断で対処して下さい。