自宅の庭の8.5m用のアンカーをやり直した

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軽めにジャンプくらいしか練習していない庭の半常設スラックラインのアンカーですが、巻きつけていたアンカーラインが切れたのでやり直し。元々は直射日光に当たるところに雨晒ししていた古ラインですから、かなり強度が落ちていたんだと思います。3年前に買った3500円で買ったラインです。

H鋼だとツリーウェア(保護材)は関係なく角の部分でラインに負担がかかって切れます。以前ラインが切れた時も保護材は無事でした。今はH鋼の角に厚めのスポンジ(コーナーガード)があるので、その上から緩衝材として古ラインを回して、さらにその上から1インチの22kNウェビング(Webbing)を4重(余ってたので)に回しました。

古ラインはつまり、2番めのツリーウェアの役割。微振動をごまかす緩衝材的な感じ。
バウンス系はしないラインなんで、これで十分でしょう。一応あとで、古いナイロンソウスリングがあるのでそれをシャックルを通して回してバックアップにします。

輪っかになったスリングを使う方式だとシャックルは一つで済むのに、なぜシャックルを2つ使ってまで巻きつけるやり方をしているかというと、ずばりずり落ちにくいから。輪っか状のスリングを使うやり方はラインをつけ外しするとズレやすいですが、これだと幾分ずれにくいです。それにH鋼だと余計にラインの上下で切れそうだからこういうふうに巻き付けています。

大きめの2つのシャックルをつないで使う。赤いシャックルの方向が逆だった。下の画像のようにしたほうが良い。5cmラインをアンカーとするなら逆さでは幅が足りないので、この画像の方向で使う(もしくはデルタクィックリンクを使う)。

黒いのがウェビング(Webbing)。その上にゴムがあるのはラインを外している時に、ウェビング(Webbing)がずれて落ちないため。シャックルは2つ使ってスラックラインと接続する。

普段は隠して紫外線と雨を防ぐ


赤いピンのシャックルは基本的にはこれと同じだと思う。重さとWLL(WorkingLoadLimit)も同じ3.25tだし。破断強度はの10トン以上だったかな。クライミング用品は力の重さを表すkNなどで破断強度が表記されていますが、業務用だと静荷重での安全に使える限度(重さ)が記載されています。この場合、破断強度は製品によってマチマチですが、さらに5倍とかそれ以上あるみたいです。

重さはかなりあります。ひとつで600g以上あります。強度的にはこれより下でもいいのですが、ギボンのラインはエンドループの幅がひろいのでこのくらいのサイズじゃないとキチンとフィットしません。ロングラインのY字荷重アンカーでも安心して使えます。ステンレスだともう少し細くて軽いのもあります。

バウンス系とかロングラインで使うなら、ホームセンターの安いシャックじゃなくてこういう業務用の規格品が安心かもしれません。安いのは太くても棒を曲げただけので強度がなかったり、するみたいです。

シャックルについては大洋というメーカーのホームページにいろいろ書かれています。製造方法とかWLLのこととか興味がある人はぜひ。

You!吊っちゃいなよ!!|大洋製器工業株式会社