スリングの正しい回し方

この記事は約 2 分で読めます。 投稿から 13年。最終更新から 10年経過。
作成に約 25 分かかりました。

スラックラインの設置にスリングを使う人もいると思います。例えば、スペースがなく細いスリングしか回せない場合とか。。なんとなく使いたい場合とか。もしくは、ギボン以外の細い2.5cmラインを使う場合とか。
上のやり方(ガースヒッチ)だと、スリング本来の50%しか強度がありません。力がかかるほどにスリングの接点を締める、つまり自分の首を自分で締める状態になり、そこがダメージを受けて強度50%という理屈です。一般的なクライミング用のスリングは22kNの強度ですが、半分の11kNまで落ちることになります。

ギボンラインの設置の場合は、このガースヒッチでやるからスリングでもやりがちになりますけど、やらないよう注意しましょう。ギボンラインは幅広ラインで強度があるからガースヒッチでもOKなんです(たぶん)。もちろん他メーカーの細いラインやロングラインでもガースヒッチは避けたほうがいいですよ。


つーことで、この画像のようにカラビナに両端を掛けるやり方で設置しましょう。これなら強度2倍で安心です。ちなみに、カラビナはなるべく強度の高いもので、なるべく大型のものを使うのが安心です。それからカラビナを横にして使わないこと、あと明らかにカラビナを三方向に引くような状況も強度低下を招くので避けたほうがいいです。

※バウンストリックやロングラインなど強いテンションで張る場合は、カラビナではなくスチール製のシャックルを使ってください。スリングも産業用の丈夫なやつを使いましょう。

あと、スラックラインの設置では古いスリング使わないようにしましょう。ナイロン素材はかならず経年劣化します。一部が綻んだり傷んだスリングも使わないように。
切れたスリング

↑DMMの説明書