53mラインに挑戦して・・・撃沈、スラックプロのウインチなどのシステムも紹介

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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断片的にSlackProのアイテムの紹介

スラックプロ製のレバーブロックウインチ

レバーブロックとライングリップ
チェーンの長さは1.5m。50mクラスなら2~2.5mほど巻きとってたるんだラインをラインロッカーに入れ込む。15kNまで力をかけることが可能で、この15kNというテンションは100mクラスでも通用する強さ。レバーブロックウインチは想定以上のテンションを掛けようとするとテンションを逃がす仕組みがある。それ以上のテンションが必要なら、プーリーをライングリップにつけてスタティックロープを折り返し、その端をこのウインチで引っ張ることで可能。つまり、人力で使われる多重折り返しシステムとライングリップ+業務用ウインチのハイブリッドな方法で行うわけだ。でもライングリップは15kNまでなんで、連結しない限りこのやり方は使えない。

歩くときはテンションをライングリップでラインロッカーに移すので、ウインチは外す。このようなウインチはあくまでテンションをかけるためだけの道具。構造上もテンションを保持する機構になっているかは不明だし(他の製品のマニュアルでは半分程度なら保持し続けることが可能とされていた)、歩行ラインには余計なものをつけたまま歩くべきではないので必ず外して使う。何つっても重いし、歩行ラインが切れてチェーンを振り回したら危ない。歩行ラインの破断には通常考えられるバックアップは対応出来ません。

スラックプロ、ライングリップ

原発無くても大丈夫ステッカー
スラックプロのラインは厚いので、ライングリップは一個で100mくらいまで対応できると思う。実際120m張った時は問題なかった。薄いラインなどは、超ロングではライングリップを2つ連結して使うように勧められている。性能表記は15kNだが、これ以上のテンション15kN程度がかかるとラインが滑る可能性がある。滑ってしまうと、挟み込んでいるラバーが痛むことになるし、ラインも傷むので注意。滑る事例があるのでこれをラインロッカーとしてそのまま歩行には絶対使ってはいけない。
薄いラインにダイニーマ混合ラインでも使ってはダメ。

ラインロッカー(ラインロック)

スラックプロSlackPro・ラインロックLinelock
使用想定テンションは15kNと表記されているが、それ以上のテンションがかかるとラインの種類によるが滑る可能性がある。ダイニーマのスリングが二本接続されているので、これは必ず2本一緒(44kN)に使わなければならない。スリングが二本だと、通常のカーブのあるカラビナにもかけることも可能。アンカーテープとの接続に使うツイストシャックルは11mmのA4ステンレス製で強度は40kN。

スラックプロの1インチライン

スラックプロ53m幅25mmで厚さは2.7mmある。破断強度は42kN。伸び率は10kN:< 3,5% 、15kN:< 5,0%、20kN:< 6,5%となっている。表側にSlackProの印字があるが、このロゴがちょうど1m間隔で印刷(ゴムプリントじゃない)されているので、それを数えることで距離が測れる。このラインの地味ながらも優れた美点だと思う。テンションを掛けてしまうとのびるので、1mが1.05mに変化する。だがしかし、このロゴの伸び具合で大まかなテンション量が逆算可能になる。

セットアップとライニング

雨が上がって午後から時間があったので、いつもの公園に行ってスラックプロのロングラインを53mでセットアップ。相変わらずシステム総量が重いんだけど、近くのホームセンターで仕入れたキャンプ用の折りたたみキャリー40kg2000円に乗せるとまぁ許せる感じ。60kgタイプも売っていて、かなりしっかりした作りで、収納もコンパクトだったけど唯一の欠点がキャリア自体も結構な重さだったこと。階段なんかじゃ、キャリアごと持ち上げて移動する場合もあるので今回は見送った。

さて、セットアップも慣れてちゃちゃちゃと済ませて・・・といきたいところだけど、ウインチの巻き上げを汗をかきながらグルグルガチャガチャやる。およそ、5%くらい長さ、つまり今回は2.5mほどを引っ張ってラインロッカーに入れる。このぐらい引っ張ると、好みがあるかもしれないがテンション的にはちょうどいいくらいになる。この作業は夏はちょっと辛い。30m程度ならぜんぜん楽勝なんだけど。。。

んで、歩き。前回より確実に上達したのは実感できた。あと、10mで完歩ってところまでは何回も行けた。核心部分の中心部は乗り切っているわけだから、のこり10mは技術的に十分歩ける距離。しかーし。プレッシャーが半端ない。特に意識しなくても、足が揺れる揺れる。どちらかというと、支点近くは歩くのが得意なんだけどな、やっぱり完歩意識すると硬くなって簡単に落ちてしまう。。うーむ悔しい。とにかく歩けるのは間違いないから、後は経験積んで余裕を持って落ち着ければ完歩はできるとおもう。そして、そのまま往復してこの53mラインを制覇したい。

場所的にはいい場所なので、この夏はガッツり50m級ラインをガンガン歩き込みたい。そうしないと、次の60や70では全く通用しないと思う。地道に練習するしか無いね。

■追記
現在65m歩けます。

改めてロングラインの核心部を歩く自分なりのコツ

  • 横揺れはなるべく起こさない。粘った上に体も足も横のクロスラインの状態にならないように(落ちたら悲惨なので)。
  • 歩幅は小さく、でも可能ならなるべく早足で進む。
  • 小さな縦揺れも起こさないのがベター。そーっと歩く。また、少し下に押し付けて揺れをコントロール。
  • 揺れを下半身で吸収するために、腰は落として歩く。
  • 後ろ足はなるべく残して、常に両足がライン上・ラインの線上にある状態を保つ。片足で粘る(体力を消耗する)よりも、こんな感じで歩を進める。
  • 緊張してきたら深呼吸で吐くのを長くして強制的に落ち着かせる。
  • 緊張して余分な力を入れない。例えば顔など。

中之島公園とロングライン
天然記念物のクスノキの大木が茂る公園。今日は蚊もいなくて快適でした。となりの矢部川はこのところ豪雨で、先日(駐車場が川になっていた)ほどではないにしろ相変わらずの激流。片付けていたらおじさんに話しかけられた。