ペツルのグリグリ2はスラックラインのブレーキで使う場合は8mmロープでもいける

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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結論プーリーシステムのブレーキをグリグリ2に変更

マイクロトラクションをブレーキとして普段は使っているのですが、グリグリ2に変更して使ってみました。
ロープはGMクライミングの8mmアクセサリーロープ。

マイクロトラクションは素晴らしい道具ですが、リリースがお手軽じゃない。
慣ればどうってことないけど、リリースはゴムコードを使う必要があります。ソフトリリースがあれば万全だけど、あれもまぁ面倒といえば面倒。

カムタイプブレーキのグリグリならレバーでリリースができる。
リリースに関してはだいぶ気が楽です。

グリグリ2を指定ロープより細い8mmで使う


ペツルのグリグリ2はビレイデバイスでありディッセンダー(下降器)です。
スラックラインの場合はブレーキとして使えます。ただ強度の点で心配な面があり、ロングラインではエディという製品の方がよく使われます。

グリグリをスラックラインのブレーキとしての使い方は完全にメーカーの想定外なので自己責任になるのですが、少し緩めかなってテンションなら正常に使えます。

指定ロープは8.9mmから11mm。

いつもこいつを使うときは10.5mmで使うのですが、8mmで使ってみました。

結論から言えば8mmでも問題なく使えます。
テンションが低いとロックできませんが、Zリグで引くようなテンションになればロックします。

気をつけるべきはリリース時。
下手すると一発開放並みにロープが流れます。

グリグリから出たロープをカラビナで折り返して制動を増やしてリリースしてください。
問題無いはずです。

グリグリとエディ、カムの隙間比較

グリグリ2の隙間。
最大約2mmという狭さ。
この製品自体はより細いシングルロープでクライミングを!というコンセプト。

対応ロープは8.9mmから11mm。


こちらはエディ。明らかにグリグリよりは広く3mm程度。ロープに合わせてカーブしている。

ロープは9mmから11mm。

この二つはほぼ同じつくりの製品だが、ロープの入口と出口が逆なので注意。

どのブレーキを使う?

グリグリ2

なんつっても軽い。

それが利点。テンション量と相談の上お使いください。
接続点の幅が狭いのでほとんどのコネクターと接続できる。小さいシャックルやクリックリンクとも接続できる。
8mmでも接続可能。

グリグリの強度で心配な面とは、リリース時のレバーです。金属部分のカムをステンレス製の小さな部品で押してリリースするのですが、プラスチック部分で押すことになり非常に強いテンションの場合は破損してリリースできなくなる例があります。
壊れそうなほどリリースが固くなった場合は無理にリリースせずに、グリグリ直前にアッセンダーをつけて別の人に引いてもらいロープを緩ませてからレバーを操作してみてください。

安心感があるのはエディ

効率が良くて軽いのはマイクロトラクション

注意点は接続する道具との相性。

まとめ

グリグリは8mmでも使える。
エディはまだ試していないが、いけそうな気はする。
だが、さすがに7mmロープは無理だと思う。
というのも細いロープほど伸びやすい。伸びやすいということはロープ径も細くなりやすい。
8mmでもテンションかかれば細くなって7mmに落ちるが、7mmロープの場合さらに伸びが大きくなりもっと細くなっているはず。

三つ紹介したうちで一つ選ぶなら断然エディです。
スラックラインのロングの分野での定番ブレーキ。

好きなのはマイクロトラクション。
グリグリは気分でどうぞ。