ウォーターロングと水遊び。水の流れを気にしないというのは、水面を見ないという事ではなかったのだ。世界を小さくして邪魔なものは消してしまえ。

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FBで告知してウォーターライン張りました。
ウォーターと言ってもアンカー間が44mくらいあり、長いんです。
この長さではあんまり人来ないだろうと思い、水遊びも楽しいよとアピールしたところお子さん達がたくさん来てくれました。
里帰りで九州に来ていた埼玉のkiyo4さんも来てくれました。

ウォータラインの準備

可能なら短いのも張りたいと思い、各種スリングとフレームも準備しました。
子供用なら強度は低くてもどうにかなるだろうから、ひとつだけ川の中に浮かぶ大岩をアンカーにしてどこかに張れないかと思っていたわけです。

早めに到着してあれこれ見回っていくつスリングかけれそうなところもあったのですが、丸石はスグすっぽ抜けてどれも×。

岸の木もどれもイマイチ。上から垂れ下がる枝枝が邪魔。
大きい木が無いから複数使うかとも思いましたが無理と判断しました。

甥っ子も連れてきていたので、男四人を遊ばせながら44mのセッティング。
下見段階で邪魔な草など刈っていたのでスンナリ終了。

それにしても去年も水量少ないと思ったが、さらに今年は少ない。
上流は足首くらいの水深でサラサラと水が流れてた。

ウォーターロングライン

メイン

ホワイトマジック60m
スラックラインブラザーズプーリー
PMIスタティックロープ11mmの18m
スラックプロラインロッカーmark1 *2
デルタクィックリンク 10mm
オーバルクィックリンク 10mm
10mmボウシャックル 
slack.frスリング *2

Zリグ用

ペツルベーシック
カラビナ*2
スカイロテックシングル

濡れる可能性がある時はプーリーはベアリング入りじゃなくてブッシングの安いプーリーがイイかもしれません。
今回は川ですが海の場合は錆が怖い。
今回の例ではスカイロテックのシングルプーリーはベアリング入りなのでコングの小さいの持ってくればよかったと途中で思いました。
SBプーリーはブレーキ付ですが分解可能で、濡れてもあんまり問題ない。

張ったら歩け

今回のモデルはkiyo4さん。
なんとこのブログを参考にしてロングの道具買ったりしたそうです。

いやー。日本に極数名だけそういう人が存在するんです。
はじめましてなのに、「あそこのあれ持ってましたよね!買おうかと思ってるんですけどどうですか?」と自分以上に持ってる道具を知っている人とかに出くわしてビックリします。

SNSやってないけどROM専で歩き方よんでて、自分が張ってる公園まで来てくれる人とかいるんです。極数名だけ。

あと面白いのが、無意識でこのブログ読んでる人。
要するに「スラックライン 歩き方」で検索して読んでた人。たまに出くわして自分が書いているというとビックリされます。もっと上手なプロみたいな人かと思ったって。いわゆる、なんかごめんなさいという状態になります。

kiyo4さん早速、立って歩いてる。ラインも何とかコントロールしてる。
タマゾン川やテントウムシパークのハイライン、さらには午前中は窪地のサグラインと難しいスラックラインに乗りまくっている人だからすぐに対応してます。上手い人は姿勢でわかる。

一方、自分は思うように歩けず最高11歩という始末。普段は歩数なんて数えないけど・・・。
去年はこのライン半分越えて歩いてたんだけどおかしいなぁ!?とスラックラインの先輩風を吹かせても虚しく凹むばかり。

その他にもギボンカップでお世話になった人達やSLACK9メンバーが何人も来ていたので、とにかくラインには乗ってもらう。アンカーからの高さにびっくりしてもらって1,2歩で落ちる。せっかくですから落ちましょう。

水底からの高さは3mでサグ2.5mって感じの44mライン。
子供たちはアンカーの木から飛び降りて遊ぶ。他にも思い思いの遊び。

なぜ、ウォーターラインは歩けないのか考えてみた。

誰もが思いつく理由としては流れる水面。
景色が右に流れた場合、体は勝手に右に流されていると思って左に動きます。
他には高さ、緩さ、長さ。

この日は水面は見まいと顔を上げ気味にして、ラインを見ずに歩いていました。
この方法ではとりあえず数歩は歩けるけど、安定に乏しく一度崩れるとリカバリーしずらい。ラインの上下をコントロールしずらいという欠点があります。
水面は見ないが正解のはずと思っていました。難しいのは当たり前。

でも、去年は以外に意外に歩けて楽しかったのにと思い、昨年の記事を読んでみました。

ウォーターライン44mの二回目で見えない力に弾かれる
先日のウィーターラインをまた張りました。 時間がたっぷりあれば告知していきたいところですけど、またもや3時間しかないので急いで張って急いで帰ってきました。 雨が降らなくて水位が例年...

水面は気にしないと書いています。
見ないじゃない。
それから、自分の感覚は間違った情報を送りがちだという事を理解する。等々の文章。

思い出すけど、今回はラインの上から見た水面の印象がほとんどない。上を向いて歩いたから。
一方、去年の水面の記憶を手繰りよせると印象が残ってます。風で波立ってきたとか、風が無いと鏡みたいだとかラインの上から見た記憶があります。

水面は見ない。じゃなくて気にしない。
でもこれってやっぱり難しいよね。

ここでさらにウォーターライン歩行の答えに迫る

水面は見ない。じゃなくて気にしない。
で本当にいいのか?

答えを求めてご自慢のスラックライン本を数冊広げます。

アンディたちが書いたファルコンガイドのスラックライン編。How to walk slacklineに記述がありました。

原文は本を買って頂いて読むしかありませんが、気になるあなた為に要約して記載します。
親切でしょ!

ウォーターライニングについて

長いウォーターラインの歩行はもっとも難しい部類になり、その困難さはトレーニングとして考えるならこれ以上ない完璧なほどです。

地上の歩行技術しかないスラックライナーにとっては不可能、もしくは非常に困難なレベルの難しさがあります。
私たちは通常は気にはしませんが、いつもは周囲から視覚的な手掛かりをヒントに数千もの調整をしつつバランスを保っています。
これらの視覚的な手がかかりのほとんどは周辺視野のほとんどを埋める平らな地面から得ており、それはら決して動かない。

水面があらゆる方向に伸び縮みしざわめくと、人間の脳みそは体の方向を決めるのに苦労します。
基準とする地点がつねに一定の動きの状態にあり、バランスを取ることがほぼ不可能となるのです。

ウォーターラインを渡り切るただ一つの方法は、唯一残る数少ない基準点に焦点を定めることです。
スラックラインそのもののであるラインとアンカー地点、可能なら大地や地平線など、混沌の中にも頼れる基準点があります。

確実な手掛かりはまだ有ります。私たちの体が重量に引っ張られてラインが上下する感覚です。
私はウォーターラインを歩くときもハイラインを歩くときも、自分自信の内面に焦点を当ててることを意識的に認識しています。私は自分自身の中心をお腹の裏側あたりと考えています。

腹筋や太ももなど柔らかく自由にして、空間の中で自分の体がどこにあるか教えてくれる腕を振ってバランスをとってください。

ウォーターラインの下の水面を完全に無視することは不可能です。
それをやるには目をつぶる必要があります。

しかし、あなたの注意を他の場所に集中させることは可能です。
ハイラインでは自分の世界をぎゅーっと縮小させるんです。
目は決してアンカーから離さず自分の体と呼吸のリズムを感じ取りつつ、ラインの動きを繊細に感じ取ります。

バランスをとるための確かな感覚に集中し、私の景色に閉じ込められたアンカーに到達するまで、そのほかの邪魔な事象はただ消えるのみ

混雑した部屋での親密な会話と同じです。
周りの人が何か話していても、会話するのは目の前の一人だけ。他の人の話の内容は耳に入ってきません。

ウォーターラインは余計なもの遮断しバランスをとるという、選択的な集中を行う技術を身につけさせてくれます。
長いウォーターラインは短いそれよりより良いトレーニングになります。
トレーニングに最適な長さは精一杯挑戦しても歩けない長さです。

トレーニングとなるのは渡った回数じゃありません。より歩けるようになるためにどんだけの時間乗ったかです。

なるほどー!
目から鱗のとはまさに、ファルコンガイドのスラックライン編。

次ウォーター乗るとき試してみます。
問題は実践できるかどうかだけど、結局のところ乗るしかないじゃないですか。

乗らんと身につかない。
要するに乗れと。
短く要約するとそうなっちゃいますかね。

答えはいつも同じ。さすがスラックライン。

子供たちとマトメ

とっても賑やかだったんだけど、たくさん人がいるお写真は撮ってませんでした。
折角だたから集合写真と撮るべきだったと後で思った。
面白い写真も撮れそうだし。

ということでお疲れさまでした。

このラインはちょっと長すぎるので他のウォータースポット探してはいるんだけど、なかなか見つからない。
満足に乗れなかった人もいるから選択の幅は広げたい。
もう少し範囲を広げてみようかと思う。

洪水の後にどんどん税金が来るかどうか知らんが、川の工事も凄い。
川に降りれた場所も降りれなくなってたりする。
一部は大工事で田んぼを掘り進み川が二股に別れたりしていた。

長いウォーターラインはもっとも難しいラインの一つ。
平衡感覚を狂わせる水面を見ないんじゃ無い。気にしないでも無い。
アンカー・ライン・自分に集中度を高めて歩け。

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