スラックラインの伸び率を測ったらおもろいよ

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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ラインの伸び率は超簡単に測れます

ラインの伸び率は測ったことありますか?
自分の場合はロングラインを始めたころはどこまで引いていいか分からないので測って目安にしていました。その後、プーリー区間が把握できたり、なんとなくの感覚で済むようになりました。まぁ測っても大した意味がないってことに気づいた訳でもあるんですが。

伸び率を測ると、メーカーがグラフを公開していればラインのテンションが割り出せます。例えば、ランドクルージングのホワイトマジックなどは詳細なグラフがあるのでバッチリです。もちろん、ラインの消耗度によって数値が変わってくるので、あくまで目安ですけどね。

一方では断片的な情報しか公開されていないラインもあります。例えば、10kNでは何%程度の具合です。
それから、時間とともにラインは伸びるのでテンションは落ちてきます。

2インチラインではほとんど公開されていません。

やりかた


超簡単

メジャーで測って0㎝地点と100㎝地点にビニールテープを張っておくだけです。ラインを張る前。

そしてラインを張ったら、100㎝が何センチになっているか測ります。

マジックで印つけたらいいやんというあなた。それはやめて。ラインが劣化します。どうしても書きたい人はロープ用のマーカーをどうぞ。

注意事項

ラインは一度張ると、完全に元の長さまで戻るのに10日もしくはそれ以上かかります(予想)。

基準となる1mのテープを張る時は、前回からある程度日数が貼ってください。古いラインほど元の長さに戻るのに日数が必要です。

逆に、新品下ろしたてのラインは織りが盛り上がって初期伸びがとれていない状態ですので、何度か張った後がいいです。

ついでに言うと、この伸び率は人が乗っている状態では測れません。設置時点の伸び率であり、歩行時の伸び率もしくはテンションではありません。

ということで以下、先日の3本のラインの様子


ツナじいと張ってきました。
自分は新しい区間が三ヶ所増えてご満悦。

102mと21m二本張りました。森の中に3桁が張れるのは珍しいと思う。左右に迫る木や枝を気にせず歩くのがポイント。

ハイブリッドとポリエステル、ナイロンと素材が違いますが、ポリとナイロンは21mしかないのでロングの伸び率とは言えないです。一例としてご参考にでも。

slack.frのムーンウォーク


102mで中心部での沈み込み(Sag)2m程度。

100㎝が102㎝に伸びているので2%伸びたということになる。さすがハイブリッド素材の伸びにくいライン。
2%で100mの歩行テンションが確保できるからロープも短くて済むし、張るのも早い。

ムーンウォークはメーカーで伸び利率が公開されているので調べてみます。

Stretch :
4% under 10kN
4,4% under 15kN
5% under 20kN

これだけの情報なので、2%はわからず。
このラインは4%10kNが目安ではあるってことですね。

https://laboutique.slack.fr/en/flat-webbing/41-moonwalk.html

ポリエステルのランクルホワイトマジック

21mで沈みこみSag1.5m程度。
1.5%しか伸びていません。ゆるゆる。

ホワイトマジックは詳細なグラフが公開されています。
これを見ると1.5%は4kNとなっています。意外とありますね。

このラインは100mクラスでは5%を目安に張ってます。

https://landcruising-slacklines.de/en/webbing/polyester/37/landcruising-white-magic-webbing?c=98

スパイダーのナイロン素材マンバ



21mで沈み込みSag1.6m。
伸び率は9%。

さすがナイロンライン。ポリエステルとは比べも者にならないほど伸びてます。
メーカーサイトには10kNで13.5%と書かれています。
9%は5kN程度じゃないあかな。

ちなみにテンション解除したら7%伸びていました。何日で0になるか確かめても面白いはず。

Elasticity: 13,5% (@10kN), 15% (@ 12kN), 23% alla rottura

http://spider-slacklines.com/shop/long-line/mamba-line/

まとめ

ラインの伸び率をはかってみよう!という話題でした。

距離やラインで数字が変わります。
直結するのはプーリー区間をどの程度まで区間を締めこんでいくかということですかね。

テンション量に関しては厳密には割り出せない。目安レベル。

本当に知りたいならロードセルを用意する必要があります。

沈みこみと距離から計算でも出せるけど、あれも信用性はありません。

個人的にやってほしいのは濡れたラインの伸び率を測ること。濡れぞうきんと同じで伸び率アップします。いつもより引けるので引きすぎ注意。

伸び率計測で充実したスラックラインライフをお送りください。