How to Slackline!というスラックライン書籍が情報豊富で写真も綺麗なんでオススメ

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How to Slackline!

確か今年の1月の発売予定が4月になり、更に遅れて発売された本です。
著者はHayley Ashburn
▶ Hayley Ashburn: N.O.L.S. Video Contest Entry – YouTubeというアメリカ人女性スラックライナー。というか、スラックラインで一番有名なスラックライナー、アンディ・ルイスの婚約者です。

写真はScott Rogers、かれもアンディと一緒に素晴らしいハイラインの写真をとっている人です。
ファルコンガイドというシリーズのスラックライン編になります。

slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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内容は?

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全部カラーで写真が多く、キャプションもります。写真とキャプションだけでも、そこそこ内容がわかります。悪い例の写真もあるので、キャプション読んで下さいね。一部、間違い画像もあります。

設置に関する情報が多く、トリック紹介などはほとんど無いです。主に設置や道具に焦点を当てた当てた内容。アンディの周辺の人が関わっているのでアメリカ人的なスラックライン、ロング、ハイの本ともいえます。ベストショット的な写真がところどころに挟まれています。

前半

およそ50ページが、スラックラインの始まりや基礎、ラチェットでの張り方。歩き方。

中盤


一番内容が豊富なのがこの中盤。
プリミティブで張る方法、スラックラインブラザーズプーリーを使う方法、ダブルラチェットで張る方法、ライングリップ、ぷりーシステムにロープを通す手順など、リギングにこだわった情報。
綺麗にラチェットで巻き取る方法や、バックアップ、ラインを使ったエキストラバックアップなどなの画像も。カラビナや、シャックルなどの紹介、Y字荷重や角度による強度の違いなどの図もあります。あとは、ラインロックの方法やアンディへのQ&Aもあります。

※でも間に合わせで撮ったっぽい画像もあり、やり方が間違っているのもあります。あと、倍率が間違っていたりします。スラックラインブラザーズは4:1ですが、ダブルプーリー2つとブレーキなら5:1です。

後半

ハイラインの画像。ライン復帰の仕方やとくにりアンカーについて詳しい。トレーニングについての記載も。最後には用語集と出てきたアイテムの索引。
ギボンのハイライン解説DVDと合わせて読んだら良いと思う。

感想

現時点ではもっともスラックラインの情報豊富な本。写真も質が高い。何度も発売が延期された理由がわかる気がした。英語がわからんくても写真があるのでなんとなくわかる。英語は専門用語さえわかれば中学レベルで意外と読める。

アンディがほぼ全面的に関わって、婚約者が書いているんだから、経験者の生の情報とも言える。スラックライナーが書いた本ということで、物書き専門の人が書いたわけではない。だから、読み手もスラックライン経験者でないと、不親切な記述もある。あたりまえのことなどは書かれてい無いので、おそらく初心者の人が読んでも意味が分からないかもしれない。

しかし、当然といえば当然だけど、これだけでとても技術が得られるわけがない。何でもかんでも書いてある訳ではない。ロングやハイラインなどは特にそうで、自分で道具を集めて張らないと肝心なところはなんにもわらないまま。道具の幅や太さなど実際マッチングしないと解からないことも多いですし。。リギングやハイラインに興味がある人に向けた入門書というのがこの本の位置づけかもしれない。

あんまり期待して読むとがっかりする人もいるかもしれないが、本文の方にもたくさん情報があるからまずはじっくり読んでみて下さい。
自分的には、専門用語というかスラックライナーが実際に使っている単語がわかるのが貴重でありがたかったです。例えば、ロングラインでプーリーがある方がダイナミックアンカーエンドなどと書かれています。

その他

Gappai選手の画像が二枚あります。

これ大丈夫なん?って思うような写真もあります。そこら辺がアメリカ的な気がする。

アンディルイスラインがダブルラチェットのページで出てきますが、単なるキットじゃない。片方は2.5mのアンカー側ラインをループさせて短くしていたり、XXLラチェットが使われていたり。スチールカラビナも使われています。このカラビナは世界最強のオメガのヤツっぽいです。

ダブルの時のバックアップはハンドルでも、ラインのかかっているボルトでもなく、本体のバネがついている平らな所です(プレートはまたいでいます)。ハンドルは外れちゃうし、ラインのボルトはライン生地と擦れちゃうから、仕方なくここにしてるんでしょう。スリング状にせずとも結べる強度のあるものなら、ならここが一番かなと思いました。今度からこの方法にしようと思います。

その他の本

以前発売されたその他の本はコチラのエントリーで紹介しています。洋書はいきなり廃番になるのでご注意下さい。日本なら少しは国内に残るので買おうと思えば買えますが、海外の場合は大手からしかかえないので入手が難しくなります。国内なら中古でも買えますが、海外から中古輸入は手間です。

2013年スラックラインの書籍の紹介

日本のアマゾンで買えます

アメリカからも買えます