基本的にスラックラインをする際は余計な道具は使わない方針なんですけど、最近スリングをたまに使い始めました。
なぜ、スリングかというとその設置場所がスリングしか通らないからなんです。自宅の人工物にまわしていたのですが、スペースが狭くスリングしか通りませんでした。クッションに細切りしたゴムチューブを巻いてスリングが痛まないように気をつけていたのですけど、ついに切れちゃいました。
一応、これまで5回ほどその場所でやっており、そのたびに痛んでないか見ていたのですが、擦れたところが少し擦り傷がついている程度でした。
んで、今日はバットバウンスを重点的にやりまくってました。最後の方にはかなり豪快にズドンって落ちていたのですが、そのたびに「バキバキ」って音がしていたのです。そのまま続けると、ズドンと落ちたときにラインが吹っ飛びマットにに尻餅。
豪快に切れていました。
このスリングはマジックマウンテンの120cmのナイロンでチューブラータイプだったんですけど、少し前兆がありながらも一気に切れたことになります。ナイロンスリングは耐加重が2.2トンくらいです。なのでおとなしく張って遊ぶくらいなら、なんとか持ちこたえられると思いますが、劣化したり物が古かったり、テンション強めでバットバウンスをする場合なんかだと厳しいようです。今回のスリングは見た目は綺麗ですが、買ったのがもう10年位前だから劣化していたんだと思います。
■追記
スリングの回し方が間違っていて切れた可能性が高いです。ラインと同じようにガースヒッチという方法で回していたのですが、この方法だと強度がマイナス50%になるみたいでした。とういうのもこの方法はテンションが掛かるほどに、スリング自体を締め込む力が掛かるためです。もし、スリングを回す際は端っこをどちらもカラビナにかけて行えば200%の強度になるので安心。
最近買ったシンギングロックのスリングがあるので今度はそれでやってみるつもりです。もしくは業務用のごついやつ(高いけど!)。ダイニーマとかダイネックスとなどのスチールより強いとされる繊維を使ったスリングもありますが、それらは強い分幅が狭いので強度はナイロンなどと同じ2.2トンくらいなんです。もしこの素材で幅2cmくらいのがあれば買ってそれを使いたいところですけど、まだ無いみたい。
カラビナやスリングを支点などに使う際は耐加重性能のチェックを、ジブライン自体が3トン(ラチェットは2.5kN)まで耐えるので、3トン以上あれば安心だと思います。スリングにいたってはたぶんそれ以下のしかないでしょうけど、それでも使う際はなるべく新しいのをなるべく痛まないように養生して使いましょう。あとカラビナはサバ折状態にすると本来の性能が発揮できませんからカラビナを使う際も注意です。特に細い支点に巻く時にカラビナを使う人は要注意です。性能表記の無いなんちゃってカラビナなども、もしものことを考えると危ないですね。
*カラビナのサバ折問題についてはhttp://www.treemagineers.com/のpdfをご覧ください。
一番は安心なのはなるべく余計なものを使わないでシンプルにラインだけの本来の方法でツリーウェアもしっかり使って設置することだと思います。