軽量なプーリ利用のロングラインのセット
とりあえず10kg以下を目標にしてみたら、8.4kg程度になりました。重さにはアンカースリングとツリーウェアは含まれていません。ラインは軽量なホワイトマジックで60m。スラックラインブラザーズプーリーも軽いけど、緩くしか張れないんで見送り。一定以上引くと、サブテンションニングのプーリー数に関係なくすごく硬くなる。ブッシングだし、テンション量が増えると歪んでくるからだと思う(個体差?)。
このセットのプーリーはダブル2個なのでメイン5倍力。サブは3倍力で、ブレーキはグリグリ。グリグリの効率は50%らしいので実質は、大雑把に7.5倍〜10倍。
リギングプレートは使わずにベケットにグリグリ。今回は軽量セットなので、このレイアウト。シャックル1つでスリングと接続するんけど、今回はスリングをループ状にしてツイストで設置。ツイストさせる場合は、若干ロープの通し方が違います(上の地面においている画像はツイストさせない通常の通し方)。ツイストさせるとプーリー部分で発生する外皮の内と外の力のかかり具合の違いから余計な摩擦が発生するのを低減できるらしい。詳しくはスラックサイエンス(How To Reeve Your Pulley System)を御覧ください。でも本来は産業用や船などのもっと大きなロープを使う際に考慮するようなことかもしれないです。
Slack Science – How to Reeve your Pulley System – YouTube
ラインロッカーは比較的軽くて強度もあり、緩みにくいスラックプロとギボンのダブルネームのマーク3。解除はピンタイプに比べて手間が少しあるけど、落としたり紛失しないのが強み。
グリグリは軽いけど、あんまり強いテンションだと不安。特にリリース時。レバーがあまりにも硬いなら、クランプして引いた間に緩めればいいけど、めんどくさくいので、実際は5kN程度しか引かずグリグリ部分には1kN程度。10kNを目指すなら、グリグリ的にはリギングプレートっを使って中にもう一つプーリー入れたほうが、数値的には優しいでしょう(ひとつ増やせば2kNから1.66kNまで低減できます)。今回は軽量セットなのでぐりぐりだったけど、エディのほうが断然使いやすくて強い。あとは片方のラインロッカーをシャックル+ロックマン(棒)にすれば確実に軽く出来ます。
設置画像
未計測だけど50m程度か?。
アイテムリスト
ライン
ランドクルージング ホワイトマジック60m
ラインロッカー、スラックプロ/ギボン*2
メインテンショニングシステム
2と3/8インチダブルプーリー ベアリング入り*2
クィックリンク・ステンレスシャックル(ラインロッカーの接続用)
ツイストシャックル(グリグリ)
起点用小シャックル
グリグリ2
22mSLスタティックロープ 10.5mm
サブテンショニングシステム
ペツル・ベーシック
コング1インチプーリー
アルミカラビナ
ハンドアッセンダー
バックアップ・予備
スチールカラビナ
その他
自作ツリーウェア
収納バック*2
WLL1000kgラウンドスリング*2
ステンレスシャックル*3
感想
バックアップはスタティックロープの余りを使う。これで、プーリー・ロープ破断に対応できる。
反対側はラウンドスリングなので切れないでしょう。それから、グリグリのツイストシャックルはツイストクィックリンクのほうが収まりが良さそう。
もっと軽くするならペツルのベーシックはプルージックに変更できる。ハンドアッセンダーも減らせるが、一人で張る時はかなりの便利アイテムなのでセットに入れた。バックアップ用には50kNのスチールカラビナを利用したけど、直越結束するなら使う必要はない。今回は他のアイテムの予備として持っていった。それらを削れば500gくらいは軽くできると思う。あとは、ロープを短くするとか。今回は折り返しが少ない5倍力なので長さにはまだ余裕があった。
あと、重さ的にはラウンドスリングが重い。ガチガチじゃないテンションならクライミング用でも問題ないはず。ただ、少しでも傷んだり古いのは絶対使わないほうがいい。
強く引いたりもっと長い距離なら、強度的には以下のようにした方がいい
グリグリはエディ。わざわざロング用に買うならエディ(ローリー)がオススメ。
プーリーはもっと強いもしくはレスキュー用など。
リギングプレートなどを使いメイン区間のプーリーを増やす。