ISA資料翻訳—ハイラインにおける重要な注意点

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英語資料の日本語訳です

ISA( International Slackline Association )にはいくつも資料があります。残念ながら日本語版はほとんどありません。去年、自分がツリーウェアに関する資料を翻訳したので一部採用してもらいましたが、たぶんそれだけと思います。

次に何を訳そうか~ということですが、命に関わるであろうハイラインの注意事項を翻訳しました(つっても一年前にやって放置してたんだけど)。よろしければ参考にしてください。また、原文へのリンクも張っておきますので、翻訳間違いやアドバイス及び訂正あれば記事内などにコメントお願いします。

以下は公式資料ではありません。

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ハイライン ‐ 重要な注意点

バージョン4.0 2017年3月

ハイラインのセッティングや歩行で起こり得る一般的な事故を防ぐために、以下の項目を策定する。

  1. ハイラインは経験豊富なハイライナーとともに計画及び設置されるべきである。なお且つ、関わる誰もが設置状況を把握し批判的にチェックしなければならない。ハイラインリギングと道具の取扱いに関する知識はハイラインレスキュー技術とともに、より精通したハイライナーから学ぶべきことである。
  2. しっかりとしたスラックラインの基礎習得を推奨する。標準的な技術としてシットスタートやリーシュフォールからラインへと復帰する方法などは習得しておく必要がある。歩行能力の面では最低限としてグランドレベルで50m(150ft)が目安である。
  3. 応急処置が必要な場合に適切に対応するために急峻な岩場においてクライミングギアの適切な使用や自己確保の技術は特に重要となる。岩場では常に二点から自己確保を取らねばならない
  4. ハイラインには専用の道具を準備することを推奨する。なぜなら、ほとんどのスラックラインキットはハイライン用に設計されていない
  5. ハイラインのすべての部分は二重に構築する(冗長性)。スラックライン本体は歩行用ウェビングの裏にロープもしくは別ウェビングをバックアップ用としてテープ留めしたものを使用する。メインシステムが破断した場合に備えて、バックアップは独立したアンカーから取らなければならない。
  6. ハイラインシステムはメインシステムに問題が発生した場合も、摩耗や鋭利な岩肌から保護する必要がある。ウェビングは摩擦で急激に摩耗することがあり、岩場上ではアンカー部分を延長して展開することを推奨する。
  7. 高さがその長さよりも低いハイラインの場合、バックアップシステムが作動しても地面に墜落しないよう十分なテンションがあるかどうかを考慮しておかねばならない。
  8. リーシュフォールの際に急激な力が身体や道具にかからないようビギナー向けハイラインの長さは最短で10m(30ft)までとし、長さ25m(75ft)以下の全てのハイラインはポリアミド(ナイロン)素材のラインで張るべきである
  9. カラビナ(アルミニウム)はハイラインのアンカー部分には使用してはならない。スラックラインのように長時間の負荷がかかる場面での使用は想定されていないうえに、しばしば想定外の角度で負荷がかかってしまう。この二つの原因により、最小破断強度以下で破断する可能性がある。
  10. リーシュとラインをカラビナで接続してはならない。カラビナがラインを傷つけるおそれや、不意にゲートが開く可能性がある。鍛造(溶接されていない)鋼またはアルミニウムリングが適している。
  11. ラインに乗る前にバディチェックせよ:ハイライナーはダブルフィギュアエイトノットで正しく(両端のループが通されて)結ばれているか? ハーネスの調整は万全か? リングの結び目も点検せよ。
  12. ラインに取りつく前にセッティングをダブルチェックせよ。最後に対面アンカーをチェックしたのはいつか?アンカーはまだ信用できるか? 摩耗に対する保護はまだ機能しているか?クイックリンクやシャックルはしっかり閉められているか? アンカーは適切にバックアップされているか? ラインの末端はバックアップされているか?
  13. アンカーやテラス(岩棚)から歩き始めない。落ちた際に岩肌に接触しないように数m離れたところでラインに立ち上がり、対面アンカーに到達する前に腰をおろす。
  14. リーシュの長さは各個人で調整し、捌きやすいようにできるだけ短くするべきである。リーシュの扱い方はもちろん、安全なリーシュフォールとラインキャッチの方法初めてのハイライン歩行の前に例えば水上やマットの上で訓練しておくべき事である。
  15. ハイライン用個人装備はハーネス・ラインスライダー・ランヤードもしくはスリング・カラビナ・プルージックコードである。リギングやテンション解除、レスキューで使用が想定されることから、基礎ロープワークや登降技術も習得しておくべきである。さらに、少なくとも1つのレスキューキットが現場になければならない。
  16. ハイライニングでは、長袖長ズボン、手袋、が怪我を防ぐ。 鋭利な部分や部品(ボタン、時計、アクセサリー製品など)はラインに損傷を与えたり、スラックライナー自身を傷つける可能性があるため、ハイラインでは着用してはならない。
  17. ハイラインは、航空機による救助や輸送が近くで行われている場合などで空域の安全を脅かす可能性がある。地域や国の航空機関によって規制されている空域制限を確認し、ラインが第三者にも視認できるようにしなくてはならない。
  18. ハイライン用のアンカーを岩場や構造物から新しくボルトで取ることはスペシャリストによってのみ施工されるべきであり、地元のハイラインやクライミングの規則にも従って実行されなければならない。クライミングルート用のボルトはハイラインのアンカーとして絶対に使用してはならない。

上記のトピックに関する詳細は、www.slacklineinternational.orgにリンクしています。


原文

原文や関連資料のリンクです。

ISA : Important_points_highline_2017_v4_EN.pdf
ISA : BuddyCheckAdvisory_2016_EN.pdf
ISA : Slackline_Webbing_Tie-off_recommendation_2018_v1_EN.pdf
安全・強度少し凝った設置ハイライン
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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年よりスラックライン乗ってます。日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ、登山Ⅲ、山岳Ⅰ)、登山用品店店員(元)、平尾台ボランティアガイド、NACS-J自然観察指導員など。アウトドア好きでキャンプ、洞窟、植物好き。

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