クライミング用品の使い方が学べる本—堤信夫著:ロープレスキュー技術

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買ったのはずいぶん前ですが、一つ本の紹介をしたいと思います。
ナカニシヤ出版から出ている、堤信夫著:ロープレスキュー技術という本です。著者はロープレスキューの講習を行っている講師の人で、レスキュー本やクライミングの本をお書きになっています。

ロープレスキュー技術 [ 堤信夫 ]
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この本は、ロープレスキューの教科書的な本でイラストが豊富に使われています。セルフレスキューというより、負傷者の搬送がテーマになった本です。読むだけで技術が会得できるかというと、そこまでは無いです。当然ながら、ロープワーク(レスキュー)というのは訓練・実践があってこその技術です。
具体的にはカラビナ・ロープ。スリング、プーリーの使い方や、ストレッチャーの扱い方、増水した川での救助の仕方、マンホールからの引き上げ方など、クライミングギアとロープの組み合わせじゃないとダメだってシュチュエーションの解説がなされています。また、紹介されているカラビナの種類は多く、多種多様なプルージックの作り方やロープの結び方、多彩なエイト環の使用例などが紹介されています。

もちろん複数のプーリーを使用した倍力引き上げのシステムやアンカーの作り方、ボルトの打ち方などの記載もあって、スラックラインやクライミングの知識も深められそうです。限られた道具を駆使して、しかも正しく道具を扱いながら色んなシュチュエーションに対応するやり方がレスキュー活動の主体になると思いますが、まさにそういう技術が解説されています。

今後ロングラインやハイラインをしたいなーと思っている人には、読んでほしいです。特にどの情報がスラックラインに生かせるのか?となると実際にはそういう情報は少ないんですけど、読み物として読んで損はないと思います。