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たまというか、最近は頻繁に夜の練習をしている中之島公園ですが、今日は土曜日の夜とあって、ホタル観賞に来る人が沢山いました。たくさんと言っても、30~40人くらいでしょうけど、普段は夜はほとんど人が来ないから人が来るのは珍しい現象なんです。他県からわざわざきているような人もいましたが、気の毒でした。とういうのも、ここの公園の橋の近くでは蛍はほとんど発生しないから。スラックラインしていたら昨日も今日も蛍はいないの?って聞かれて、もっと上流の支流じゃないと見れないって答えてましたけど、せっかく来たのに気の毒すぎるのでこのエントリーを書いてみます。
■追記2011-06-10
コメント欄で指摘いただいきました。時期によってたくさんの蛍を見れる場合もあるそうです。
この公園は筑後川水系の有明海に注ぐ5本有る一級河川のひとつ矢部川に隣接していて河原にも降りれます。この矢部川はそれなりに大きく川幅30mくらいありますし流れもあり、ほとんどが3面コンクリートになっていてほとんど蛍は発生していません。全くいないというわけではなくて、場所を選んでずっと見ていれば数匹は見つかるハズです。でも、見れるのは草地のある公園の端っこの方で、橋の明るい街灯や、温泉街の明かりの届かないところです。だから、昨日も今日も公園に来て蛍を見に来ていた人は、殆どの人が一匹も見れずに帰っています。全くいないわけではないんですよ、大きな矢部川でなく近くの田圃の水路とか集落内の水路にも数匹は見つけることが可能かもしれません。だから、この一帯の地名である船小屋に蛍が全くいないかというと、必ずしもそういうわけではないんです。
なぜほとんど蛍の来ないこの公園に、人が来てしまうかというと、カーナビ・観光情報サイト・道路地図にゲンジボタル発生源と書かれているからなんです。この情報の、大元は国土地理院の地図なんです。この地図を出発点としてほとんどの地図メーカは地図情報を記載しますから、カーナビにもこの情報が載っていて検索すると源氏蛍発生源として案内されています。蛍に限らず、国土地理院地図の〇〇生息地という表記は今では、ほとんど信用できないものです。というのも、その情報が確実に古いからなんです。おそらく戦後の情報が現在にいたってもずっと記載されたままなんです。気をつけてください。
船小屋・中之島公園では蛍はたくさん見れません。見れたとしても公園の端っこのほうで極少数です。せっかくですから、もっとたくさん見れるところに行きましょうよ。矢部川の上流域の支流で探せばほぼ確実に蛍は見れます。中之島公園から、30分以上の旧八女郡上陽町や星野村、矢部村、黒木町、立花町には確立されたホタルスポットがあって、どこも6月第一週と第二集の週末は蛍祭り的な催しが行われています。そういうところは結構な人でもあるし、出店もあるし、蛍も確実に見れます。
通な人は、そのような有名な場所でなくても山間の集落のそばの矢部川に注ぐ支流ならほぼ確実にもっとたくさん見れます。注意することは、集落のそばの川であることです。山を上りすぎて集落もない綺麗過ぎる川だと蛍はあまりいません。あまり知られていないことですが、蛍の多い所って少し生活排水が流れ込んでいるところなんです。あと、蛍は草むらに潜んでいますからちゃんと、川に草むらがあるところに蛍がいます。中之島公園の近くは無粋な三面コンクリートなので草むらがないので、蛍はあんまりいません。
また、ホタルを見るなら時間も大事です。蛍の出る時間帯は、日が落ちてすぐから光りだし、夜8時半から減り始め9時頃までなんです。今日も夜九時を過ぎて人が集まってましたが、遅すぎます。理想的なのは、日が落ちる前にホタルスポットについてで店で買い物して暗くなりつつ有る道を、懐中電灯片手にそぞろ歩くってパターンです。
最後に具体的に主なスポットを書いておきます。
旧上陽町:蛍と石橋の館とその支流域、臨時駐車場、ホタル情報の案内もあり
旧立花町:辺春川と松尾川の合流地点となる長瀬公園付近、週末は祭りもやっている。3号線を熊本方面へ良く途中。
旧黒木町:黒木の大藤を過ぎて適当に支流に上がっていく、田代地域など
旧星野村:星野村役場の先、横を流れる星野川流域
旧矢部村:集落近くの川、ダムの前後やその支流など
問い合わせは昼間に八女市役所に問い合わせたら、祭りの情報もわかるからオススメ。
八女市役所:ホタルまつりのお知らせ
新社会推進部観光振興課(電話:0943-23-1192)まで