初心者でも大丈夫、スラックラインを歩くために基本的な練習をしよう

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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基礎的なスラックライン練習

スラックラインをまったく歩けない人が歩くための練習方法を紹介します。
練習なので非常にシンプルです。
主にバランス感覚と最低限の筋肉をつける練習になりますが、トリックなどに挑戦していく場合はさらにセンシティブなバランス感覚と筋肉のバネが要求されます。家でもできることがあるので、暇を見つけてテレビを見ながらやってみましょう。

すたすた歩くために基礎練習していたら上達につながります。
運動神経やバランス感覚が良く、体型的にもバランスが取りやすい人(手足が長くて痩せている人など)ならば半日の練習でそこそこ歩けたりします。ちなみに、私はなかなか歩けず二ヶ月以上かかりました。

ここでは私と同じように中々歩けそうもないと思っている人向けに書いていみます。

※3mくらいの短い室内用のラックなら大人も子供も1時間あれば歩けるようになります。このエントリーは公園などでやるスラックラインを想定しています。

家での練習方法

家でテレビを見ながら、窓の外を見ながら最低限の筋力をつける。

普通に片足立ちを限界まで。上半身・腰を色々動かしてなるべく粘る。
↑何か動作をしながらでもOK。
繰り返せば、そのうち3分くらい立てるようになるはず。最初からできる人は或る程度のバランス感覚と筋力があると思われます。その場合は、しなくても良いです。

スラックラインでの練習

片足立ちの記録を伸ばす

まずは、ラインの長さは8m以下に設置して、ライン上に片足(左・右)でなんとか30秒くらい立てるよう頑張る。姿勢を保つために、視線はまっすぐラインを巻いてる木の自分の顔と同じくらいの高さを見ます。下を見てはダメということではないのですが、力が抜けて理想的なのはやはり前を向く姿勢です。視線を意識する暇がないのなら、手を軽く上げる意識を持ちましょう。バンザイほどはあげません。後ろからピストルを突きつけられて「手を上げろ」って場面での手を上げろです。手があげられるなら、姿勢は自然に前向きになります。視線か手かのどちらかで良いので、意識してみてください。

片足立ちで落ちたり乗ったりをくりかえすと、ラインの落ち方を体が覚えて恐怖感も徐々に消えます。恐怖感が消えてくるとより力を抜いてラインに乗れるはずです。

片足立ちが難しいなら思いっきり短くして5mでもOKです。ただ、あまりにもギチギチに張って、長さが短いのは逆効果になります。ラインは適度に上下左右に揺れる状態にしていないと立てません。このラインの振れ・ゆるみ・スラックこそがスラックラインの特徴でもあるからです。
また、足元は最初は裸足がおすすめです。難易度が少し下がります。でも、冬などは寒いし、爪が伸びていると危ないで靴や靴下でもいいと思います。最初はどれが歩きやすいか、いろいろ試してみてください。

当然ながら、経験者の人にアドバイスをもらうと上達は早いかもしれません。客観的に姿勢などがチェックできますからね。でも、一人や、未経験者同士でやるのもオススメです。自分たちであれこれ試行錯誤して、歩けるようになったりできるのがスラックラインの魅力の一つでもあります。

片足立ちをくりかえすことが歩き


歩くことは片足立ちの繰り返しです。片足立ちはスラックラインの体勢の中では一番多彩な動きができて安定する基本の姿勢ですから、まずこれをマスターします(※慣れたら両足の方が安定します)。空いたほうの足と手を上手に使い片足立ちをひたすら練習します。姿勢は背は伸ばしますが、全体的に斜めでもまぁいいかな・・・。

バランスをとるには非常に有効なもう一本の空いている足と体がまっすぐになるようにします。この姿勢だと自然に体全体が斜めになりますが、これは体全体を大きく使い、バランスをとりやすくしている事なのでとりあえずOKです。カウンターバランスといってバランスを取る技術の基本的な方法でもあります。歩くにはあまり適していませんが、スラックラインでは落ちそうな時に耐えて体勢を持ち直す技術が必要不可欠です。

姿勢が不安定なら目線は正面の支点の同じ高さの一点、もしくは支点の横の遠景の何かに集中します。目印のテープを張るのもオススメです。無理に集中する必要はないのですが、ある程度の意識は最初は持っていた方がいいはずです。

また、傾斜地に張った場合や、支点が傾いている場合も違和感から立ちにくさに繋がります。他の場所も検討してみましょう。精神は目印の一転に集中しながらも、心をリラックスさせて力を抜きましょう。

生まれたばかりの子鹿の震え

ラインに立つとラインが左右に激しく揺れるて膝がガクガクとなるでしょうが、繰り返して馴れてくるとだんだんおさまってきます。この揺れの理由は緊張のしすぎ、余分な力がかかっている、体か勝手にバランス維持をしようと右に左に動いている、などがあります。トータルバランスを意識して、体全体で自然に上から体重をかける意識を持ちましょう。そうすればすこしずつ治まってくるのが実感できるはずです。

この左右の揺れがあまり酷いなら、ラインを短くしたりテンションを調節したり、だれかにラインに座ってもらって振れを調整します。ひとりなら、Aフレームというラインの下に突っ張る台みたいなのを置くのもいいです。ラインを短く張ったと同じ効果が出るので少し簡単になります。パートナーに肩を貸してもらったり、ストックを使ってみたりととりあえず、最初は試行錯誤してみるのも楽しいはずです。自分で少し縦揺れを起こすと、歩きやすく感じる人もいます。
*ラインは人が乗ったりしていると、生地そのものが自然と伸びて緩くなってきます(または支点側がずれたりて)。途中でラチェットの締め増しをして適切なテンションを保つようにしましょう。

どのくらいで歩ける?

長さにも寄りますが一回の練習が1時間くらいやっていれば、20秒くらいは立てるようになり上達の手ごたえを感じるはすです。あとは根気良く挑戦すれば30秒は目の前。足や手をバタバタとすばやく動かしとにかく片足立ちの練習です。まだまだ立てそうに無いなら重心を意識してみます。足の重心は親指の付け根付近に意識します。その足の踵の真上に腰の中心が来るように意識します(少し腰を引く感じです)。手は水平やそれより上が良いでしょう。ぐるぐる回したり、両方とも同じ方向に向けるなどダイナミックに動かしてひたすら耐えましょう。頭も重さがあるのでバランスをとる時には重要な部位です。

そんな感じで頑張れば、だんだん秒数が長くなっていきます。数回の練習で、片足立ちができる最低限の筋肉も付いてきたはずです。
さらに練習を続けます。少しづつ秒数が伸びるうちに、片足立ちがどちらも30秒くらいできるようになったら、次はいよいよ歩きに挑戦しましょう。

じっくりと安定姿勢である片足立ちを練習していますから、きっと歩けるはずです。もちろん、片足立ちの練習なんかすっ飛ばしていきなり歩いて練習するのもok。いきなり歩ける人もたまにいますからね。

まとめ(なかなか歩けない人用)

  • 平地での片足だちの練習で最低限のバランス感覚と筋力をつける。
  • 片足だちはスラックラインでは基本的な安定姿勢のひとつ。
  • ライン上での片足だちを30秒を目標にして練習する。
  • 練習量に比例して秒数は必ず伸びる。根気よく練習。長さを短くするのもいい。
  • 目印を決めて目を離さない。集中しやすい環境を作る。

では実際に歩きに挑戦するエントリーは歩き方のコツにて。