エレファントのRLS-1を使ってゆっくりリリース

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歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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エレファントスラックラインズのRLS-1とは?

ドイツ語と英語の説明書がついている。写真入りなので読まないでわかる。

ドイツ語と英語の説明書がついている。


RLS-1とは、エレファントスラックラインズの新しい製品です。RLSとは「Release Line System」の略だと思われます。デカラチェとラインを使ったリリースシステムがセットになった道具です。
これを使うと「バチン」とラチェットで一気にテンションを開放しなくても、リリース専用の別システムで徐々にリリースが出来ます。ラインルーズとかディテンションシステムなどとも称されます。

製品としてはラチェットとセットなのでこれからダブルラチェットで張ろうかと思っている人などにオススメできます。もちろん、今までダブルで張っているひとも切り替える価値あると思います。
自分は公園用に購入しました。

この道具が便利に使えそうな人

  1. ラチェットの開放になかなか慣れない人
  2. ラインをラチェット開放で痛めたくない人
  3. ラチェットの開放の音が気になる人(屋内で使っている人とか)

ラインルーズシステムの理屈

テンションを掛ける前に、ウェィビングなどを5重で予め巻いておきます。5重も回すと折り返し部分の摩擦が大きくなり、さほど大きな力でなくても固定できます。この固定は大きなカムバックルでやります。

リリース時はこの巻いた部分を、ゆっくり解くことでテンションを緩めます。手で少しづつリリース用ラインを送り出すと少しずつ緩んでいきます。

動画


▶ How to … use the Elephant RLS-1 – YouTube


この動画では、何度もラインを回す所が面倒くさそうですが、これは予め家などで巻いておけば、公園ではセッティングするだけです。準備はそんなに手間では有りません。クィックリンクも開けておけば更に早いです。

設置手順

アンカーはスリング専用

上の金具がカムバックルという棘棘で挟んで留める金具。まっすぐラインをカムように挟む。

上の金具がカムバックルという棘棘で挟んで留める金具。まっすぐラインをカムように挟む。

RLS-1のアンカーとの接続部分はスクエアクィックリンクです。5cm幅が必要なので、通常のシャックルなどでは幅が足りないのでこれが使われています。直径は12mmでWLL(運用荷重)は1100kgです。MBS(破断強度)は記載されていませんが55kNでしょう(同じメーカーと思われる10mmは8.8kNの44.1
kNなので)。

設置する際はスリングの角度があまり広がらないようにしたほうが安心です。スクエアクィックリンクをまっすぐするためにも、長めのスリングをがいいです。スリングは付属していませんから別に用意する必要があります。

設置

  1. 説明書を見ながら家でRLS-1を巻いておく。5重に巻く。スペース的に巻けるだけ巻く。
  2. 軽くテンションをかけてスリングの位置を調整
  3. RLS-1の緩みをリリース用ラインを引いて取る。カムバックルは引いて調整が可能。
  4. ラチェットを巻いてテンションを掛ける

※まずは軽いテンションでやり方を確認したほうが安心です。

リリース

  1. カムバックルからラインを抜く。5重に回しているなら、これだけではまったくテンションは緩まない。4重の場合は手でラインを引っ張りながらやる。
  2. 抜いたラインをアンカーの方へ送り出すと、少しずつ動く。
  3. スルスルとある程度緩めたら、ラチェットでリリース。このラチェットは一段ずつも緩められる。

使用感

一番の利点がリリース時にラインを痛めなくていいということ。仮に外見上は痛みがなくても、一気にテンションを抜く行為はラインにダメージを与えるだろうから、寿命が伸びるはずです。高テンションのトリック用を頻繁に張って、ラインの痛みを気にする人には理想の道具。5重ループだから大げさすぎるくらいリリースシステムのライン部分は丈夫です。金具類も大型で安心。それゆえに重いので持ち運びはちょっとキツくなります。

やり方は簡単です。一度やってしまえば何の問題も有りません。
カムバックルは大型なので固くて、ラインが通しにくいと思う人もいるかもしれませんが、中途半端に押すより力を入れて最後まで押し込むと楽にラインを通せます。力のない女性は押した隙にペンなどを差し込んでラインを通したらいいと思います。すぐラチェットの巻き取りが斜めになるなら、セッティングを見なおしてください。

注意点

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ラチェットからのアンカーまでの部品点数が多くなるので、一箇所でも歪んでいたり斜めになっていると、全体が歪んで正常にラチェットで巻取りができなるケースが考えられます。早い段階でラチェットの巻取りが斜めになる場合は、設置を見なおした方がいいです。

特に準備段階では、スクウェアクィックリンクが斜めになら無いように気をつける必要があります。軽くテンションをかけた段階で、アンカースリングを調整して均等に力がかかるようにしてクィックリンクが真っ直ぐになるようにしてください。スリングは長いほうがまっすぐなり易いです。あとは、カムバックルが斜めにならないように。

クィックリンクはゲート締めて使う。当然だけど。

しっかり締めて下さい。レンチなどで締める必要はなく、手で閉めれば十分です。

しっかり締めて下さい。レンチなどで締める必要はなく、手で閉めれば十分です。


12mmのスチール製品とはいえども、開けて使うと軽いテンションでも即効で曲がります。
絶対に締めて使って下さい。というのも、この部品だけではなかなか買えないと思うので、壊さないように注意が必要です。

分解できる?

取り外せるのはラチェットとクィックリンクだけです。
カムバックルとループ起点の金具はラインに縫いこまれて外せません。

EXALERで売ってます

http://www.exaler.com/shop/ratchets/#cc-m-product-7119755315– RATCHETS – – ELEPHANT SLACKLINES