軽量なスラックラインキットを探してみた

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slackline.jpを書いている人
歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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ザックに忍ばせて遠出する時用のラインを探してみました

シンギングロック、トラベルライン、プリミティブの順に嵩張って大きくなる。トラベルラインは幅広なのできちんと巻いて収納できるが、2.5cmラインはきちんと巻くことは手間なので、収納時に膨らんで大きくなる。

3種類+1方法を紹介していますが、自分は全部持ってたりします・・・。
3種での中で違和感なく使えてトリックもできるのは、トラベルラインです。キット自体は他のラインナップと同じ感じで重さが2.2kgです。でも、それならジブラインが2.6kgなのでジブラインでも我慢できなくはない気がします。つまり、軽さ重視でトラベルラインを買うほどの軽さかどうかは微妙です。でも大きさはラインが薄いし、小型ラチェットなので確実に小さいです。巻いて収納できるので結構小さくなります。

本当に、軽さと大きさ重視で選ぶなら自作プリミティブでしょう。ただし、かなり緩くしか張れないので、短く張るしか無いです。もちろん、エフアールのプリミティブキットをスーパープリミティブ方式で張ることもできます。

というか、ツリーウエアが一番かさばったりするんですけどね。これも軽量タイプの幅が細いの作るのも一興だと思います。

以下、具体的に紹介します。

ギボン、トラベルライン

http://www.gibbon-slacklines.com/en/products/slackline-sets/travel-line/travel-line.htmlGibbon Slacklines (en) – Products – Slackline Sets – Travel Line – TRAVEL LINE

  1. 重さ:2.2kg
  2. ライン:5cm、ゴムプリント
  3. 方式:ラチェット、クイックアンカー、2パーツ

重さが、サイトによってマチマチに記載されてる商品。ラチェットが新ラチェットに変っているのが関係しているのかも。ギボンドイツの2012公式仕様によると2.2kg。
ラインの薄さは、1mmちょうどと5cmラインでは世界で最も薄いライン。小型ラチェットでレバーが短いのでバウンストリック用に強くは張れない。なので別のラチェットでガチガチに張ると、薄いのでジブライン以上に跳ねる。だけどもキットの強度は2トンとなっていて、激しいトリックは想定しない使い方。この2トンって数値が、軽量ラチェットの限界値かラインの限界値かは不明。自分はロデオ専用ラインにしようと思って買いました。

ちなみに、米国で売られているレディースラインはコレのデザイン違いでラチェットも同じだけど、価格が安い。日本ではヤフオクなら買える。

スラックエフアールのプリミティブキット

Slackline Set Primitiv ? Slack.fr in English

  1. 重さ:1.8kg
  2. ライン:2.5cmチューブラー
  3. 方式:プリミティブ、アンカー別

自分が特売の時に思わず買ってしまったスラックラインキット。7割引程度の値段だった。デザインが何種類か有り、自分のは白で足あとのプリントつきのやつ。メーカーの2011カタログによると重さは1.8kg。1インチ(2.5cm)の本ラインとアンカーテープ2、ラインロッカー1、カラビナ3枚が付属。図が豊富に入ったマニュアルもある。
張り方は、プリミティブ方式。二・三回折り返して強く引っ張った摩擦自体でラインを緩まないようにするやり方。いわゆるスラックライン創生期にされていた方法。この方式は、強くは張れない。日本語マニュアルがあるので、それを見ながら張ればイイ。たまにはラチェット以外で張るのも少しは面白いもんです。
8m位ならそこそこの堅さに張れるけど、10m以上になるとユルユル。ユルユルだとジャンプなんかかなり難しいです。
また、短く張るなら、下の動画のようにスーパープリミティブ方式でやるとアンカースリングとラインロッカー、カラビナ一枚が省略できて、もっと軽く出来ます。

ライン自体は厚く(チューブラー)で強度(21kN)も確保しているので、コレにスペーサー付きのラチェットを組み合わせることもできます。すると、ジャンプやバウンス系も出来る(この際は強度に不安があるのでセットのアルミカラビナは使わないでください。)。でも、たまにはコレでゆるく張って遊ぶのも楽しい。ラインの歩く感触はすごく良い部類になると思います。マイルドな感じです。

※日本では正規に輸入されていませんが、ダイニーマ混合ラインのもっと軽いタイプもあります。このエントリー下部にリンクがあります。

シンギングロックの10m

http://www.singingrock.com/slackline-10-mSlackline 10 m – SingingRock.cz

  1. 重さ:1230g
  2. ライン幅:2.5cmオープン
  3. 方式:ラチェット、アンカー別2

1インチで小型ラチェットのセット。アンカーは別パーツになっている。ラインは厚め。10mだし、小型ラチェットなので1230gという軽いさ。収納時もコンパクト。プリミティブよりは少し強く張れる。

でも今現在メジャー通販サイトでは売られていない。20mタイプもある。

自作プリミティブシンプル版


Super Primitive Slackline Kit – YouTube


ウェビング(Webbing)とカラビナ2つで設置可能。
最近ちょうどイイ動画がバランスコミュニティから公開されていました。この方法の画期的なところは、締め込みを行う方のアンカーの回し方。原理上、木じゃないとこの設置は無理。この方法だと、アンカー用のスリングもいらないし、カラビナが一枚減らせる。ラインロッカーもいらない。が、強く張ったり、長く張るのは不可能。

登山用品店で計り売りされているスリング用のテープ(ウェビング(Webbing))と、アルミカラビナ2つだけでできるので高くても5000円くらいかな。ウェビング(Webbing)はなかなか1インチサイズは売っていなくて、ちょっと細めのになる。もちろん強度はクライミング用なんでスラックラインにも十分。
どうせ強くは張れないので、結び目による強度低下やアルミカラビナのリスクはあまり気にしなくてイイ。ただし、小さいアンカーに回してカラビナがサバ折り状態になるのは極端にダメージ与えるので注意。

他のにも探せば

Kit Ultra Light ? Slack.fr in English
http://www.amazon.co.uk/FIXE-756-Slackline-15m/dp/B005EWAQE4

エフアールにはもっと軽いプリミティブキットもあります。
市販されているキットで一番軽いのは1インチで小型ラチェット、ギボンのような2パーツのクィックアンカー方式のfixeのキットです。なんと499g。