どんな時に画像を撮っておくの?
画像を撮るのは主に、ハイラインです。また、公園でグループで大規模に張ったり、第三者が大量にいるイベントなど複数人がかかわるような場合も撮っておきましょう。強テンションのトリックラインも張った方がイイですね。
個人的でさらに怪我や命にかかわらない公園に張ったら特に必要という訳ではありません。
世界的にはハイラインを楽しむ人が増えていますが、重大事故につながらなくても画像があれば事故前と事故後と比較が可能なので今後に活かせますし、様々な利点があります。
なぜ、画像を撮っておく?
なぜ、画像を撮っておくかというと、簡単に言えばドライブレコーダーのような役割が期待できるからです。
予期せぬトラブルで怪我などを起こした場合、主催者側に落ち度がなかったことを証明することができます。命に係わるハイラインは特にこの点は考慮すべきです。責任を問われれば大変なことになります。他のスポーツの例でいえば、死んでも訴えませんと誓約書を書いてもらっていたとしても、死亡のリスクをきちんと説明していなかったり、主催者に安全上のミスがあった場合は、裁判でも考慮されません。
怪我等がなくても何かトラブルが起こった際に、原因を推察することも可能です。また、何か起こった際はドタバタやテンション解除等で画像を撮る余裕などなく、原因や責任があやふやになってしまいます。原因が良くわからないままでは、報告されることもなく曖昧なままで消え去ってしまいます。また撮ること自体が、安全チェックになります。
例えば、上の画像はイベントごとでトリックラインのアンカーが切れた事例です。バックアップロープもありましたが、それも破断。この時に、バックアップロープの状態の画像があれば、バックアップの道具ややり方に問題があったのか?それとも、最初は問題なかったのに、途中で何かの変化があったのか?たとえば振動で解けるなど、判断材料が増えます。当然問題があったとなれば、今後に活かせます。もし、画像で問題が無いのにとなったら、道具の経年劣化や、予測できない突発的なトラブル、悪意のあるいたずら等々が想像可能です。
何をとるの?
どこを撮るかとといえば、ハードウェアと結び目、アンカーです。
この三点の状況は残しましょう。
ハイラインなら命綱である、リーシュの状況、岩での摩耗の保護状況、なども撮るべきですね。
何かあった時の備えだから、撮りすぎというのはありません。自分の道具でない場合に間違いが起きやすいのでグループの場合はなるべく記録しましょう。
事故報告フォーム
ISAに事故報告する窓口があります。英語。
まとめのめ
グループやイベントごと、ハイラインでは画像を残そうというお話でした。人数がいるなら設置責任者以外に設置記録を任せましょう。
もし何かあった場合に、設置者を守ってくれるかもしれません。
設置については不安があっても責任者に断りなく設定をいじるのは避けるべきです。そこは絶対に設置者に声をかけてください。
グループで張る場合やイベントでは初心者の人でも設置に不安があるならば指摘しましょう。遠慮はいりません。ここで、「あんた初心者でしょいつもこれでやってるから問題ないんだよ」という雰囲気なら、それは間違っています。「○○年」「経験豊富」「ベテラン」とかはあんまりあてになりません。
設置者は責任を取る覚悟、乗る人は責任を負う覚悟。
その覚悟の手助けをしてくれるのが、設置画像なのです。