- 体育的な側面
- スラックラインはできなくて当たり前、出来る人はできない人の手助けをしてあげたくなる不思議なスポーツ
- 子供の集まり子供が集まってみんな初めてのスラックラインに挑戦!となったら、やっぱりみんな最初は歩けないはずです。センスのいい子は、一日で歩けるようになるかもしれません。そういう、上手い子は一人でどんどん先に行くというよりも、歩けない子のサポートに回ります。手を持ってあげながら、あーすればいいよ!こーすればいいよ!って感じ。ほぼ確実にそうなると自分は確信しています。なぜなら、たとえ一人だけスラックラインが歩けるようになって、皆にすごい!と注目されてもキモチイって思うでしょうが、それよりも歩けない子に教えるほうがキモチイイいはずなんです。そして、それがスラックラインの楽しさの一つだと思います。そして、意味不明に笑える!スポーツ。それがスラックライン。
- 自然・環境教育として
- 現状
- まとめ
体育的な側面
体
バランスのとり方が学べる。手の使い方はもちろん、体のトータルバランスを意識させることができる。個人によって程度の差もあるが、時間が経つれ、少しずつ上達が実感できる。これにより、人間の体が順応性があり環境に適応できる力があることが学べる。
心
チャレンジ精神やリベンジ精神、などなどメンタル的にも成長につながる。スラックラインは子供受けは基本的に良いので、単純に面白いというのもある。運動神経に苦手意識のある子でも、だれかが手を持ってサポートしてあげたりして歩けば十分楽しめる。
お互いに体を補いあって何かをするという行為は、一般生活ではあまりないシュチュエーション。スラックラインを通してお互いに共感し合う行為の面白さを味合うことが出来る。
自分で工夫する余地
遊び方も工夫次第でどんどん広がる、設置環境が許せば様々な長さで乗り比べてもいい。あれこれ試行錯誤して頭の上に補助ロープを張ったり、杖を使ったり棒を使ったり歩き方もさまざま。また、歩くだけではなく、みんなで座ったり、競争してゲーム的に遊んだりできる。
スラックラインはできなくて当たり前、出来る人はできない人の手助けをしてあげたくなる不思議なスポーツ
大人の集まりでも
大人ばかりで、初心者の人から上級者までが一緒にスラックラインしても不思議と楽しめます。歩けなくても、自分自身がなんだか笑えるから歩けなくても、劣等感はほとんど抱かない。なんで、なんでこうなる?なんで歩けないの?という大きな壁の前で、為す術もなく未知の感覚に襲われます。そして、理解不能な自分の体の動きが不思議でおかしくて笑うわけです。そいう人を上手い人は、歩かせてあげようといろいろとアドバイスしたり手伝ってあげたりする光景はたぶんどこのスラックラインの集まりでも見られると思います。
もちろん、それらの集まりが刺激になって上達が早くなったりします。上手い人はどんどん上手くなります。でも、歩けない人を見てやっぱり優越感を抱いたりはしないでしょう。たぶん、スラックラインを人生で初めてした時のことはほとんどの人が覚えているはずです。そして、今後も忘れないはず。それだけ最初の一日は強烈な経験で、当然ながら全然歩けなかった、スラックラインムズイ!と感じた経験です(稀に、スグ歩けたちゃう人もいますが・・・)。この経験が、初心者の人も一緒になって楽しめるということにつながっているんだと思います。
子供の集まり子供が集まってみんな初めてのスラックラインに挑戦!となったら、やっぱりみんな最初は歩けないはずです。センスのいい子は、一日で歩けるようになるかもしれません。そういう、上手い子は一人でどんどん先に行くというよりも、歩けない子のサポートに回ります。手を持ってあげながら、あーすればいいよ!こーすればいいよ!って感じ。ほぼ確実にそうなると自分は確信しています。なぜなら、たとえ一人だけスラックラインが歩けるようになって、皆にすごい!と注目されてもキモチイって思うでしょうが、それよりも歩けない子に教えるほうがキモチイイいはずなんです。そして、それがスラックラインの楽しさの一つだと思います。そして、意味不明に笑える!スポーツ。それがスラックライン。
では、他の体育種目でこんなに「おかしい」ことがあるでしょうか?他の人と手をとりあって練習することがあるでしょうか?水泳・跳び箱・鉄棒・短距離・長距離などメジャーな種目にはない利点がスラックラインにはあります。劣等感や優越感は抜きにして、みんなで笑えて、楽しく教え合え、試行錯誤が出来る要素は本当に素晴らしいと思います。
自然・環境教育として
校庭の木の素晴らしさ
スラックラインは本来、外で木に張って遊ぶのがもっとも一般的な遊び方です。現代的な生活で、木に接する機会はほとんど無いと言ってもイイかもしれません。机や工作の材料の木ではなく、野外の木に接することのできる貴重な機会。体育館よりも、校庭の木に張って遊ぶことのほうが何倍も楽しいはずです。でも、スラックラインに適した木は実際には少ないですね。もし、校庭にそのような木がある環境は、抜群にいい環境だととも言えます。そんな恵まれた学校が日本にどのくらいあるのか疑問ですが・・・。
もし何本もスラックラインが張れる大きな木が校庭にあったら、歴史はもちろん古い学校でしょうね。何本もあったら、そりゃもう天然記念物級のすばらしい学校なのは間違いないです。
木とスラックライン
木にスラックラインを張ると、単純に木との距離が短くなります。四季の変化も実感できます。
森とスラックライン
日本では森の中で何かをするということは極稀ですよね。登山でさえ、道のない森の中に入ることは殆ど無いです。あくまで登山道を歩くだけ。だけど、森の中は宝の山。子供も慣れてしまえば時間を忘れて遊ぶことができます。
ドイツの森の幼稚園
ドイツでは就学前の事どもに森の幼稚園に通わせることが、半ば常識化しているそうです。森の幼稚園とは、森の中で一日子供を過ごす正式な幼稚園。この取り組みのお陰で、大人にも森が以前にもまして身近になっています。そして、この取組が国民の高い環境意識につながっている一因といわれています。子供の自然体験が大人に伝染した事例です。実際、自然観察の知識が子供のほうが大人より上だったりして、びっくりしたりするそうです。そして、自然体験が多いほうが、その後の勉強などでも知識の習得が早いことが研究結果として出ています。ドイツには森林レクレーションという遊びのジャンルがあり、スラックラインもその一環として使われたりします。森の幼稚園のお陰でドイツはネイチャーゲームや自然観察の方法が日本よりも段違いに多く、そういったレクレーション的要素にも親しんでいる人が多いと思われます。そのような下地があるからこそ、休日に森や公園で家族みんなであそべるスラッラインがドイツで流行ったんだと思います(予想です)。
日本では野外活動の1つとして
また、ドイツにはレクレーション活動ができる森が各地にあり、この点は日本と環境がまったく違います。日本の森や林は、ほとんどが所有者がいて一般には解放されていません。せいぜい、遊べる森はキャンプ場や青年の家周辺、自然公園くらいでしょうか。日本は国土の8割が山地で「森林の国」という人がいるますけど、実際に国民は親しむ機会が殆ど無いです。現代人が森にリアルな関心持てないもしかたないことですよね。アンケートでは自然が好きか?との質問に8割くらいの日本人がイエスと答えるそうなのに、森に入りたいと思うか?の質問にはほとんどの人がノーと言うそうです。その理由は、怖いということらしい。普段から親しんでいないのだから、「知らない所」を怖いと思うのは当然かも。
ということで現実的には、学校の野外活動実習のような場面で自然教育ができると思います。そして、森で遊ぶこと!そのついでにスラックライン。森林レクレーションという遊びの本の入り口に、木と親しむ遊びとしてスラックラインはもってこい!
スラックラインが森林レクレーションやネイチャーゲームと言えるか?と聞かれたら、今現段階ではその域じゃないと思います。その理由は前述したように、場所の問題。遊べる森が少ないのは日本の大きな欠点。
現状
小学校の授業でやったという話は、あまり聞きません。市の体育館でやったら大人気だったという話は結構あります。教育委員会が、積極的に場所を提供している例もあります。自然の家などでやっている話も聞いたことあります。幼稚園でやっている所は二箇所以上はあるはず。
土曜マルシェで紹介された幼稚園:寿光幼稚園 楽生保育園
静岡県伊豆の国市、寿光幼稚園 楽生保育園の園長さんのblog。スラックラインのカテゴリー
まとめ
遊びの要素の多いスポーツ
スラックラインにはバランス感覚を上げるという直接的な効果はもちろん、なによりみんなで試行錯誤して楽しめる要素がある。そして、だれもが最初は歩けないのが当然。歩ける子供は歩けない子供に教えてあげるのが楽しい。「歩ける」「歩けない」にかかわらず皆で楽しめます。大人も子供も関係ありません。
もし、教育現場にスラックラインを取り入れたらとにかく笑える授業ができます。これだけ間違いないです。とにかくだれもが初体験の笑えるスラックラインをぜひ、環境が許すなら教育現場に取り入れて欲しいです。
自然に親しむきっかけになる可能性もあります
そして、理想的には校庭でやってほしい。木や自然と親しむキッカケに少しでもなればそれだけでも大きな意味があります。もし、近くに遊べる森があればスラックラインだけでなく、色んな遊びを含めて自然の中でたくさん動き回れるはずです。
幼児教育でも学校教育でも
学校教育は勿論、幼児教育でもぜひ。みんなでラインに座らせるだけでも喜びます。そして、ゴロンとみんなで後ろにひっくり返れば爆笑の渦です。やってみてください。