コンクリートなんだけど?
庭スラックやりたいですよね。方法としては、丈夫な柱や樹木を使うのが一番ですが、そういうのがベストな間隔である場合は少ないと思います。となると、庭が土なら埋め込んでアンカーが作れます。強度の不安は深く大きなものを埋めればそのぶんだけ強度は増すので、試行錯誤でヤル気さえあればだれでも可能なハズです。土の場合に使える地中アンカーの杭を使う場合は、状況にもよるでしょうがなるべく複数欲しいですね。もちろん、Aフレームは必要です。
コンクリートの場合はどうでしょう?クライミングに使われるボルトを埋め込めばアンカーを作ることが可能です。これまたAフレームも必要です。
土や砂の場合はスラックラインの為に土や砂に埋め込む方法や地中アンカー・杭などのエントリーを参考にしてください。
Aフレームについてはスラックライン用のAフレーム(スタンド)あれこれ。
できればクライミング用を使う
コンクリートや岩にクライミングで使うアンカーボルトを打ち込んで、ウォールハンガーをかけることでアンカーとすることができます。ホームセンターでも調達できますが、強度表記が無い場合が多く、いまいち信頼感にかけます。素材や大きさを考えると十分通用しそうな見た目の製品もあるので、良さそのなのが見つかればホームセンターのアイテムでもいいとは思います。命に関わるような場合は別ですけど。
ボルトの種類は色々と種類がありますが、ドリルなどで開けた穴に拡張式の特殊なボルトを埋め込みます。一番大事な点は、最初に開ける穴のサイズです。小さ過ぎても大きすぎてもダメです。注意してください。
これはホームセンターに売ってる拡張式のボルトを打つ動画。このタイプは100円くらいで売ってますが、長さが不安ですね。長いボルトも売っているので、もっと長いほうがいいと思います。
これにアイナット(100円)くらいをつければ強度が表記されていないものの、ホムセン用品で格安アンカーができます。ただ、アイナットは大きくても鋳造品で強度は見た目より低いです。本格的に張ろうと思うなら使わないほうがいいでしょう。
何を使うか。やりかたは?
拡張式のボルトを打ち込んで、それにハンガーといわれる耳のようなものを付ける方式が一番クライミングでは普及しています。ボルトの拡張(エキスパンション)の方式はボルトを締めることで行えるので、増し締めが容易です。クライミング用ではウェッジタイプが中心です。他の拡張方式のボルトもあります。もちろん穴あけが必要なので電動工具が要ります。粉を出すブロアもあったほうがいいです。上にも書きましたが、穴のサイズは事前にボルトの大きさを確認して作ってください。穴の深さはボルトの長さを測って浅すぎないように掘る必要があります。深さは、浅いのはダメですが、深いぶんには問題ないです。
※深めに掘っておくと、もしアンカーを使わなくなくなった際に、ボルトを緩めて金槌で叩き込んでコンクリに埋没させることができます(ピンを叩く奉仕式のアンカーでは無理)。
本数を多めに、場所も考える
普通に歩くだけなら一本でも可能でしょうが、バウンス系のトリックをやるとなるとボルトは1本では危険です。いろんな意味を込めて最低2本・できれば3本は欲しい気がします。それぞれにクィックリンクかカラビナをかけて、流動分散方式(もしくは均等になるように)でスリングを通し、スラックラインとそのスリングを鉄製カラビナやシャックル(クィックリンクは強度はありますが、幅が狭くここでは使えません)で接続します。ボルトが三箇所だと上手く設置すれば、それぞれにかかる力は1/3になるので安心感が増しますし、もし抜けても他の二本がバックアップになります。
※命にかかわるハイラインは想定していません。
打つ場所の強度も注意、不安な場合は多めに
もし、バウンス系トリックをガンガンやるなら理想は多ければ多いほど安心感が増します。
なぜ、本数が多いほうがいいかというと、ボルトの強度よりも打ち込んでいるコンクリートに強度の不安があるから。コンクリートって施工の具合によりますが、かなり脆い場合もあります。施工年数は当てになりません。新しくてもちょっと金槌で叩くだけでボコボコ割れる場合もあります。また、アンカーの間隔の角度をあまりに大きく取ると、アンカーにかかる負荷が大きくなります。
また、比較的地盤の弱いところに打つ場合は、ケミカルアンカーを使うほうが良いといわれています。もし興味があれば調べてみてください。
スリングのかけ方
流動分散方式にします。これは、スリングがそれぞれ動く状態にしてかける方式で、概ね均等に力がかけられます。つまり、最大10kNの力がかかる場面で、アンカーが5個なら一つ一つには2kNしかかかりません。ただ、アンカーが五個もあると、かなり長いスリングが必要ですし。もし強度のあるロープがあるならそれを使ってもいいと思います(ただ、結び目があると強度がだいぶ落ちます)。この際はそれぞれのロープにかかる力は5分の1以下になりますが、かけ方やラインとの結合部分のやり方によってかなり差が出ます。カラビナを使えばすっきりできるはず。ただ、このカラビナもアルミよりも鉄製が良いです。万全を期すという意味では、言い出したらきりがないかもい知れません。
かけかたは流動分散にこだわらなくても、一つ一つが均等に力がかるように、長さを調整してスリングをかけることも可能です。
また、もし一部のカラビナやボルトが破損した場合に、スリング全体ががすっぽ抜け無いようなにすることも最低限考えておかなければなりません。バックアップ的な意味も多く込めてアンカーを複数打っているんですからね。
↑ハイラインのアンカーですが、画像が多くて参考になるかも。
力の方向
ハンガーには力をかけて良い方向が決まってます。ボルトを抜く方向の力には極端に弱いです。もし、地面に打ってAフレームで嵩上げする場合は、フレームとボルトの間隔をなるべくとり、抜く方向に力がかからないように気をつけてください。
動画
参考までに動画。上の動画は単なるボルトにダイレクトにラインをかけてますし、下の動画は力の方向がヤバイ気もします。あまり強く張らず、おとなしめに遊ぶのならこれらの方法でもいいとは思いますが・・・。
他にいい動画ないか探したんだけど、ありませんでした。
Gibbon Slacklines USA: How to Set Up a Slackline Using Bolts as Anchors!
[Korea Gibbon Slackline]?????? ?? ???? ??