はじめに
ツルークライミングとはロープで木に登る行為です。
ツリーイングとかキノボリングなどと数種類の名称があります。
自分はツリークライミングのテキストを参照して近所の公園で登っているので、基本的にはツリークライミングなんですが道具やルール等から一部はみ出して個人的に趣味で登っているかんじ。
20カ所ほど登って経験するにつれ様々な点で新しく気付くことがありました。ほとんど一人で手探り状態なので、とても楽しめています。
以下、何点か判明したことや思ったことなど。あくまで個人的な観点ということでご理解お願いします。
この本は絶対買いましょう!
※この記事では一部古い名称を使っています。DRT→MRT、SRT→SRSというのが最新の登攀方法の読み方です。
DRT → MRS Moving Rope System (ムービングロープシステム)
Moving: ロープが常に動くという構造と機能SRT → SRS Stationary Rope System (ステーショナリーロープシステム)
ツリークライミング システム名称 移行について
Stationary: ロープは動かず常に固定(fix)されているという構造と機能
簡単に手順
- 丈夫な枝を見つける。最低でも直径20cm以上を目安に。幹の近くの枝を選ぶ。
- ウェイト(おもり)をつけたスローライン(細いひも)を投げる。
- 何度も投げなおして、ちゃんと枝に通す。ツリークライミングで一番好きな作業!って人もいるくらい難しくて楽しい。
- 樹皮にダメージを与えないために特別な手法を使ってロープをセッティングする。ハウススリーブ、もしくはリングセーバーというのをセット。これらはフリクションセーバーという。手順は説明しづらい(特にリングセーバー)。つまり、まったく素人には難しいのがこの作業。
- スローラインと登攀用のロープを結んでスローラインを引いておろし、登攀用ロープを目的の枝に通す。
- 登攀ロープ1本が枝を通して(もしくはリングセーバー)二カ所に降りている状態にする。
- 片方の末端をもう一方の垂れたロープとブレイクスヒッチで接続する。ブレイクスを作った方をハーネスと接続。反対側の余ったロープはまとめておく(使わない余分なロープ)。
- 人がぶら下がって枝が揺れないか(折れないか)チェックする。バウンズチェックという。これは必須。
- フットループなど必要な準備(安全確認)をしてクライミング開始。ハーネスは特にチェック。正常に降りれるかもチェック。
- フットループに立ってからブレイクスを手で押し上げる。ハーネスに体重をかけて座りフットループを上にあげる。そしてまたフットループに立つ、ブレイクスを上げるを繰り返す。
- 1~2mごとにセーフティーノット(滑り止めの結び目)を作る。
- 周りの風景を眺めたりする。一番上まで登る。
- ゆっくり降りる。ブレイクスを手で握ると(摩擦が緩んで)ずり下がる。滑り出したら手を離せば止まる。降りるのに特別な器具はいらない。セーフテーノットをほどきながら、少しづつ下がる。慣れない場合は、経験者に下でビレイ器具(エイト環など)でサポートしてもらうことでも降りれる。
- 片付ける。
巨樹ツリークライミング小学6年(マビックミニ撮影) – YouTube
いまいちよくわかんないよ。という人は上の動画をご覧ください。実際にロープを登る様子が見れます。動画のように、いわゆる木登りとは違うということが理解できるはずです。
普通の公園の木で登るのはほぼ無理です。問題無いか判断しやすい、よく知っているエリアで登りましょう。自分が使っている公園はすぐ近所で子供のころからあそんでいる、河川敷の公園です。今の炉おころ、ツリークライミングで注意されてことはありません。
6歳でも登れた
6歳の次男も自力でツリークライミングができました。ただし、降りるのは無理。スピード調整が無理なのです。エイト環でサポートする必要がありました。難しいのはセーフティーノット。何度も失敗しながらも懸命に作っていました。ハーネスはフルボディを使っています。小学生以下はフルボディが安心かも。
スローウェイトは高さ10m以下なら何でもいい、それ以上なら専用品欲しい
高さ12mまでは100㏄ボトルを使っていました。
ぐるぐる回して投げれば10m以上でも届きます。しかし、12m以上はかなり厳しい。
意外にも丈夫で、引っ掛かったこともないのでトラブルは起きませんでした。
でも15m以上登るには高さとコントロールの限界を感じ専用のスローウェイト(250g)を購入。丈夫で重くて小さい。中には鉛玉が入っているそうです。
ダブルハンドでコントロールも上がりました。ボトルとは雲泥の差。だがしかし、高さを欲張るとコントロールはムズイ。
上手くウェイトがいい場所に通った瞬間が嬉しい。
軽いほど遠く飛びますが、これ以上軽いと枝経由では落ちてこないこともありそうなのでこれが最軽量クラス。これ以上重いウェイトは小枝や葉っぱが多いところを無理やり貫通させる場合や、障害物が多くウェイトが落ちにくそうなところで使うみたいです。
アマゾンの安物は絶対買わない方がいいです。一回投げただけで破裂しました。ちなみに中は風船のゴム、その中に鉛玉でした。着地時にかなり衝撃がかかるので専用品じゃないとすぐに破れます。専用品でも何度も使うと破れると思います。
ダブルハンドがいいぞ
スローライン (Throw Line) – YouTube
投げ方はダブルハンドとシングルハンドがありますが、横のコントロールが正確なダブルハンドがお勧め。
自分が試す限りは20mくらいは上がる。ただし、飛距離を伸ばそうとするとほぼ真上方向に投げることになる(真上だとピンポイントに狙う)。
まずは軽く投げてどの程度飛ぶか確かめる。それを基準に投げる時の勢いを調整する。力の入れ具合は難しい。強く投げようとしても大抵は早くリリースしてしまう。変なところに飛んで「あッ」となる。高く投げたい場合は手元の振り子の長さをぎりぎりまで伸ばし、体の力を抜いて投げる必要がある。
ダブルで斜め上に投げる方法が最も正確にラインをかけやすいが慣れないうちは10m以上は届かない可能性がある。枝を目印に投げると枝に当たるときが多いので、狙ったポイントの気持ち少し上を狙うとよい(あたりまえだが)。
シングルハンドは何も考えないと体方向にずれるし、高さを出そうとすると手元で滑ってしまう。手袋は必須。手袋なしでやったら指が削れた。
滑り止めの方法としては、指が当たる箇所にセーフテーノットで結び目を作る方法がある。この方法はダブルでもシングルでも有効。
地面以外(樹上など)で投げる時にはシングルで投げることになる。低い箇所なら手軽に投げるのはシングルハンド。
引っ掛かりには注意
最も悲しい事はウエイトが引っかかり回収できないことだろう。
回収するためにツリークライミングする羽目になってしまうが、そのためにウェイトとラインは予備が必要。
ひっかかりやすいのは小枝だ。最悪は失敗スローの時に引き戻そうとして引っ掛かけること。小枝越しに地面まで下せたのなら、ウェイトを外して回収した方が良い。無理は禁物で、細心の注意を払うべき。
スローラインは綺麗には通らず、余計なところを通る可能性もあるが、工夫により綺麗に通しなおすことが可能だ。例えば枝の箇所の上まで引き上げて振り子の原理で違う場所に落とすとか、いったん下ろして別のウェイトとラインを接続しするなどの方法があり、アイデア通りに音が運ぶと嬉しい。
ヘルメットは必須
落ちたときに頭を守るという役割も確かにあるのだろうが、ヘルメットが最も必要なのはロープをかけるまでの時。狙ってて外した時に引いたら枯れ枝が落ちてくるケースが多いのだが、高さ10m以上の場合は細い枝でもすごい衝撃で地面に落ちてくる。ドゴーン!と落ちてくる。ゴミもばらばら落ちてくるので目を保護するゴーグルが使われるのも納得。
準備段階でヘルメットは必須。
正直何でもいい気はするのだが、軽いからクライミング用が良い。
自分はペツルとクライミングテクノロジーのを使っている。お勧めはペツルのボレオ、バイザーを付ける穴もついているので、木登りのことも考えて作られたモデル。S/Mサイズだと子供から大人まで使える。男性で頭がデカい人はM-Lサイズをどうぞ。
スローラインは優れているけど、絡まりやすい
最初は農業用のひもを使っていたが、ウェイトが落ちてこないケースが怖い。
専用品が良い。
びっくりするのがその絡まり易さ。専用スローラインでもよく絡まる。
発狂しそうになる。
専用スローラインは50mくらいの長さがあるが、途中で切ってもさほど問題は無い。長さが必要な時は結んでつなげれば良い。細いし滑りもいいから結び目で引っ掛かるのケースは少ない。
趣味でやる限りはツリークライミング用のスローラインなら何でもいいと思う。素材は何種類かあるけど安いのでいいんじゃないのかな。専用品は非常に強度のあるハイテク素材が使われている。最低でも強度200㎏(2kN)くらいは必要。使っていると木との摩擦で見る見るうちに劣化していく。専用品はコーティングのおかげで滑りやすく傷みにくい。
スローラインの長さについて
通常なら登りたい高さの2倍+5mで足りるが、リングセーバーを回収するときは4倍が必要になる。普通に50mで良いと思うが、あまりに絡まりでイラつく人は長いのと短いのを用意したり、切って繋ぐ方法も良いはず。
自分は17m登った時はリングセーバーの回収で50mでも足りなかったので軽く落とす感じになった。それ以外では問題なしだった。自分は30m、25mと55mの計三本で使っている。
絡まなくする方法は、癖をとることとスローキューブ
スローキューブはえらい。スローキューブはスローライン専用の箱。投げるときシュルシュルシュルと流れていく。まぁべつにただの箱なんだけど。
もう、最高。
一気に快適になった。
投げるだけでも楽しー!!!これが無いと投げた時に地面の枝などがひかかって飛びが悪くなるし、絡まる。スロー失敗の場合はそのつどキューブに回収することになる。末端は箱に結ぶ。
持ち運びの際はラインを入れたまま折りたためば良い。
有る無しで快適さは大違いだと思う。サドルにぶら下げるマグタイプは樹上用だから間違って買わないように。
アンカーはハウススリーブがまずは良いはずだが、自分用ならリングセーバーかな
リングセーバーを自作したが、強度の面は全く問題ない。
二本なので一本をネズミがかじっても問題なし。ただ、一か所小さいリングの方だけ切れたら落ちて死ぬ。
作り方完全オリジナルだが、結び目が大きくて引っ掛かかる可能性があるので専用の方がいいのは明白(だけど今まで結び目が引っ掛かったことはない)。買える人は買いましょう!
長さはは1.5m~2mがいいかなと。1m以下はあんまり使えないと思う。素人は細い枝にはロープをかけないからね。大きさの違う二つのリングをうまく使い回収する。リングの色は違う方が良い。同じだと下からどちらが大きいリングかわからない。
スローラインでこれをセッティングするのは魔法のようだ。回収も同じく魔法。自分が一番好きな作業です。リングはアルミ製のfusonというメーカーのものを使用しているが、日本ではもう取り扱いが見つからない。安くていいならGMクライミング・・・、LサイズとSサイズを使う。
フットアッセンダーがあるとズルできる
足をフットループ(スリングで作ったプルージック)にかけながら登っていくが、結び目を移動させる手間と時間がかかる。このループは7mmロープを適当に調整しながらダブルフィッシャーマンでループにすれば簡単に作れる。ロープは何でもいいんだけど、可能なら専用ロープで作るのが理想ではある。というのも、専用品は柔らかく巻きやすい。時間的に二倍速く巻ける。比べたらぜんぜん違う。お勧めはエーデルワイスのプルージックロープ(傑作!)。
プルージックは予備や微妙に長さの違うもの複数準備しておく。
そんなフットループだが、フットアッセンダーがあると必要ない。そして驚くほど速い。というのも、ほぼ立ったままうえに上がり続けられる。17mに登るときに時間節約の必要性を感じでペツルのを購入。
でもその後はあまり使っていない。レクレーションではフットアセンダーを使う必要はないと思う(つまり買う必要はない。気合いだ!)。プルージックの方が雰囲気あるし、なんだか楽しい。フットアッセンダーはズルみたいでなんか違う。
一人でちゃちゃっと登りたいなというときには確かに便利なので余裕が有れば買えばいいと思います。構造的には通常のアッセンダーと同じ理屈でロープをつかむが、足専用なのでカラビナをかける穴などはなし。靴との相性があり、スニーカーのような靴だとフィットしません(使えないことは無いけど)。
道具は落とすな
リングセーバーの回収は末端にエイトノットを使う方法でも可能だが、大きいリングをうまく通らないケースが多いので、ボールを使うのがお勧め。
単純にロープにボールをつけただけで引くと、勢いよくリングセーバーが落ちてくることになる。
リングはアルミかスチール製だと思うが、落下のショックで強度が落ちるからたとえ土でも落とさない方法で回収したい。仮にコンクリートなどにアルミ製品が落ちた場合は、問答無用で廃棄レベル。このような衝撃を受けると静荷重では大丈夫でも衝撃でより壊れるようになる。
クライミングロープの末端にスローラインを結ぶだけでゆっくり下ろせる。
上からカラビナその他も落とさないようにしたい。危ないし。傷む。
買う際はリングの大きさとボールの大きさに注意。メーカーなどによって違う。ものによってはセット品もある。
携帯やカメラも落としやすい。ポケットからあっけなく落ちる。首にストラップ等でかけるのもいいかもしれないが、何かの際にロープに巻き付いたりするのでハーネスに結ぶのが良いと思う。
ハーネスはクライミング用でも使えることはつかえるが、サドルが良いはず
クライミング用はハーネス、ツリー用はサドルと名称を区別して混同しないようにしたい。
ハーネスは安全性は確保しながらも軽量、サドルは座っている状態でも快適でサイドにD環などがついていてランヤードで幹などに仮固定ができる。
似ているようだが、両者のコンセプトは全く違う。両者ともに規格品を使うのは当たり前。アマゾンでゴミを買わないように注意。
過去にハーネスでSRTをやった時はお尻が痛くて泣きたくなったが、DRTだとさほど痛くならない。
フットループに立ちこむ動作などが多く、座っている時間が少ないからだ。DRTだとハーネスでもなんとか問題ない。しかしながら、ランヤードを使えない(無理やりなら使えるんだけど)となると、できることがかなり制限されてしまう。
SRTにも方法はいろいろあるが、立ちこまずに腕の力で上がる方法などの場合は座った状態で力を入れるのですぐに体が痛くなる。SRTは間違いなく、ツリークライミング用のサドルが羨ましい。
ツリーじゃハーネスは使えないか?
ツリーじゃハーネスは使えないか?との問いに関しては、登って降りるだけなら使える。
痛いとは言っても。重心など楽な体勢を見つけたらなんとか我慢できる。
自分はクライミング用を持っているのでそれを使用。全部で4タイプ持ってるが、アルパイン用はフィット感が無いので使えない。最低でもフリークライミング用。もちろん、専用品を買うのが最も合理的で安全。自分もサドルが欲しい。ツリークライミングしかやらないのなら、最初からサドルを飼うべきと強く思うのだが、値段が2万円近くするので高い。
買う場合はシンプルなサドルが良いと思う。買うならサイドのD環は必須。
伐採とかの人は知らん。
10m以上になると体力必要
ツリークライミングは体力は必要ないと思ったが、間違いだった。
10mくらいなら問題ない。12mだとちょっと息切れ。
それ以上は計画的に休まないと登れない。
あ、DRTでの話です。
DRTは10m登るなら20mロープを進む必要がある。15mなら30m。
踏み込む動作でロープを引き上げる量が多くなるので、高いところに登るほど力がいる。
上がるほどロープの重みがなくなる動作は軽くなる。
SRTは15mなら15m登るだけ。ロープの重みも関係なし。プロフェッショナルな人がSRTを使う理由はよく理解できる。だって運動量が全然違う。
DRTは安心
DRTとはダブルドロープテクニック。
アンカーが一点で済むことは大変な美点。DRTの欠点を見えなくしてしまうほど。
SRTだとボトムアンカーの管理が必要で手間が増える。
それにプーリー効果で上のアンカー地点には体重の二倍の荷重がかかる。DRTなら体重と同じ。
アンカーである枝が折れれば命は無い。
単純に二倍安全なDRTの方が素人には向いている。ゆっくりう登ろう。
ロープはDRTなら16ストランドのシングルブレードが良い
ツリークライミングを素人がレクレーションで登るなら16ストランドのシングルブレードが良い。
欠点としては太くて重い事。あとはいい点だらけ。
※でも重さという点は重要。高くなればなるほど重さを実感する。
重さは10m以下なら気にならないが15mだとセーフティ結ぶのも重くなる。しかし気合いだ。
自分は兼用の24ストランドのダブルブレード使ってるんだけど・・・。まさに兼用という感じ。
自分的には36mロープ買うならシングルブレード、45mならダブルブレード。
スタティックロープは固いし重い
結びやすさはノットアビリティという数値があり、ロープによっては記載されている。
スタティックとツリークライミング用ロープを比べると、結びやすさが圧倒的に違う。
だからブレイクスノットが作れる。
スタティックロープでもダブルブレイドロープのスプリットテールを使えばブレイクスノットで登れる。だたし、セーフティーノットが結びにくく、解きにくい。
重さもスタティックの方が上で、固いからかリングの通りなども悪い。専用ロープは偉大だ!
木の高さはレーザー距離計で測ろう
登る木の枝の高さを知ることは重要だ。最初から高い木にアクセスするのは避け、徐々に伸ばしていくのが良い。木の高さは見ただけではわからない。真下からレーザー距離計で測れば正確な数字が出る。遠くからでも高さが測れるタイプが最もおススメだけど、直線型でも問題ない。登る枝の真下から測れば正確。自分はゴルフ用を使っている。
道具の購入(個人輸入)
おススメするのはアメリカのアマゾン、もしくは別のとこからの個人輸入。
次に日本のツリークライミングワールド。
ツリークライミングワールドもポイントを考えればロープ等は高くない。小物は高いかも。
まず、個人輸入で買えるものは買って、足りないのをワールドで。
順番ではamazonn.comがおそらく一番安いのでそこで買えるものは買う。ただし、重いのは送料が高いのでよく検討すべき。特にペツル(ツリー用品も沢山ある)やウェーバー製品を購入する。次に買えなかったものだ大量の場合はをツリースタッフで買う(送料型が高いので)、買い忘れたものやロープなどツリークライミングワールドで。
日本のアマゾンは変なのしか売ってないから。やめた方がいい。特に命に係わる道具は。
ツリークライミングの魅力
個人で登る限りで、試行錯誤しながらだけど、最初はとても怖かった。その理由は単純に落ちないか?という不安。枝が折れないか?道具が壊れないか?ロープが切れないか?なぜこういう不安が出てくるかというと、すべて自分一人で用意して登っているからだ。たとえ何度も確認していたとしても、不安になる。
その不安からの恐怖は高くなるほど大きくなる。その恐怖感の変化や原因を冷静に考え、いやいや大丈夫だと言い聞かせてる。すると体がふっと楽になり、力が抜ける。周りの景色も見れる余裕が出る。そのダイナミックな変化が楽しい。考え方に体がダイレクトに反応する。
なんでこんなとこ登ってるんだろうと考えたりもしつつ、最後まで登りたい。登って降りたら達成感はある。あの木のあの枝は登ったんだよねーとご満悦。ただ、その樹上からの景色を思い出そうにもあんまり覚えてない。自在にロープを操ってリムウォークとか、憧れるんだけどそのレベルまで行くにはまだまだ道は長い。