デカラチェトなどラチェット三種類

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スラックライン、ロングラチェット、デカラチェ

ジブラインは最近はいつもギチギチの最高クラスまで巻きあげて使うことが多く、どんどんボロくなってきていました。そのラインのラチェットは半年ほど前にギアが飛ぶようになり、強く巻こうとすると必ず勝手にテンション開放にされたりしたので、バネの下にスペーサーをはさんで対処していました。この処置をして以降、つい最近まで絶好調でどんなに巻いてもギア飛びすることがなくて安心して強く巻いていたんですけど、とうとうまた同じ症状が出始めました。バネの強さというより、ギアの歯がだいぶ潰れてきているからのようです。ライン自体もかなりボロボロなんですけど、まだ捨てるには惜しい。なので、新しくラチェットを新調することにしました(サーファー持っているんだからそっちの使えばいいじゃんという話もあるでしょうが・・・)。

スラックラインのいわゆるラチェットは正式にはラチェットバックルと称するそうです。業務用としては荷締用のラッシングベルトとかアンクラベルトという締め上げるラインとセットになって売られていますが、ラチェットバックルのみの扱いは普通に探す限りはほとんど売られていません。しかも、欲しいのはギボンの通常タイプではなくいわゆる「デカラチェ」だったので尚更売ってません。海外サイトではいくつか見つけたのですけど。。。デカラチェはハンドルが大型なのでギチギチに巻くときに楽なんです。通称ではデカラチェなんですが、モンスターラチェットとかロングラチェット・ビックラチェットと言われています。そう思っていたとき、ツイッター上で販売の仲介してくれる方がいらっしゃったので、お願いして幸運にも買うことが出来ました。

スラックラインのラチェット3種類
んで、手に入れたのが一番上の金色のタイプ。大きくて重いです。なんと重さ1920gもあります。ドイツ製で巻き上げは25kNまで、破断強度は75kNを誇ります。重いその理由は頑丈であるということとアンカー側のベルトをどちらからでもかけられる設計で、また巻取りがきれいになるように巻き取りガイドが付いているからです。巻き上げは通常ラチェットと同じように巻き上げられますが、リリースと、ロックの位置が反対に折り曲げるようになっています。
スラックラインのラチェットバネ
そして何よりも素晴らしい点が、ギアとのかみ合わせを行う板を押し付けるバネが、二個並んで付いていることです。使い込んだラチェットはバネが緩くなったり、板が削れてきたり、ギアが潰れてくると、左右両方で同じようにギアとか合わねばならない板が斜めになって、ハンドルロックが出来ない状態になります。この場合、無理やりハンドルを押し込むことで板を動かせればいいのですが、ひどい時には中途半端に挟まって固まってしまう時があります。なので、ふつうは少し巻き上げを行い、ギアと板の部分が離れた好きに片手でロック板を両効きの状態にしなくてはならず、面倒でした。ひどいときは一気に解放されたりして危ないかったりするわけです。今回のデカラチェのだとバネが2つなのでギアとの噛みあわせを行うロック板が斜めにならないよう押されるはずです。これはスゴイ美点だと思います。安心して強く卷けますし、ギアそのものも長持ちしそうです。
■追記:2011-08-17 この前使っていたら一回だけ中途半端なロックになりました。
あと、最終的なロックはこれもハンドルを折り曲げて行いますが、ハンドルを折っても特にギア部分をロックする構造になっていませんでした。折り曲げるのは単に、ハンドル自体を固定するためです(販売元のサイトにはダブルロックと書かれていましたが・・・見えないところで工夫があるのかも?)。サーファーラインのラチェットだと、ハンドルロックをするとロック板も挟み込んで動かないようにするから、その点では劣る気がします。

早速ジブラインに付けて使ってみたら、カタカタカタと軽快に巻き上げができてラインを綺麗に巻きとっていきます。調子にのってあまり早く巻くと、ハンドル側のギアが飛ぶ場合があります(ゆっくり巻いてください)。これはメインのロック板はちゃんと機能を果たしていますし、勝手に開放されるということにはならないのでで安心してください。巻取りのガイドが二本上と下から抑えるので本当にまっすぐ巻き取れます。この綺麗に巻き取れるって素晴らしい点だと思いました。ラインも傷みにくくなるでしょうし。

■追記
だいぶギアが潰れてバウンス系の時に片方のギアのロックが外れたり、勝手に開放されてしまうようになったので、ロック板が動かないように集めのある金属の板を削って楔のように差し込んで、さらに両側から適当な硬いゴムで挟み込んで固定しています。これをやって勝手に開放されたことがなく安心感抜群です。

*取り付けは19mmのスパナやレンチが二本必要です。ラインを取り付けるボルト本体の外がわには取り外し可能な筒(反対から付けたときラインのガイドをしやすくするための物?)が付いていましたが、これは多分外して使うのかな?と思い外してつけました。あと、ラインの切れ端のようなものが付属していましたが、シャフトに巻いて軸の太さを太くするためのもののような感じでした。別に使わなくてもokでした。また、肝心の巻き上げシャフトが触るとザラザラしていてる箇所があり、ラインが痛みそうなっだので紙ヤスリでこすりました。

ちなみに、画像の二番目のサーファーラインはラチェットが前期型と後期型の二種類あるのですが、真ん中のは初期のタイプで一段ずつ緩めることが出来るタイプです。もう一種類の後期型?は金色で巻取りのガイドが付いていますが、巻き上げが逆側から行うタイプです。逆側とはラチェットのラインを回した支点側に背中を向けて巻き上げ動作をおこわなければならないってことです。支点が太いばあいはラチェットと支点の間にスペースが無いから巻き上げにくいのが欠点(押すようにして巻き上げをすることになる)。また、一段ずつを緩める機構も付いていません。

一番下はさんざん酷使したジブラインのラチェット。最近はやりのバウンス系のトリックはテンション高めで遊ぶので、このタイプだと少々きつい。出来ないこともないけど。美点はハンドルを折り曲げてロックすることで、3重のロックが出来て安心感があることかな。