ウォーターライン44mの二回目で見えない力に弾かれる

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ウォーターライン

先日のウィーターラインをまた張りました。
時間がたっぷりあれば告知していきたいところですけど、またもや3時間しかないので急いで張って急いで帰ってきました。

雨が降らなくて水位が例年以上に減っていますが、水は透き通って綺麗です。

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歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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石橋をバックに張る

一人の場合は張るのは大変だけど慣れてるので問題は無いのですが、写真撮ってくれる人がいないのがモッタイナイ。この場所は川上から見ても川下から見ても絵になるんだけどなぁ。

乗ってないラインとってもしょうがないので数枚しか撮りませんでした。

 バックの三連アーチの石橋をバックに張ったスラックライン44m(ホワイトマジック)

バックの三連アーチの石橋をバックに張ったスラックライン44m(ホワイトマジック)

このとおり、人が乗っていないとせっかくのラインも味気ない。

さてさて歩こう

今まで歩いたことのあるウォーターの最大距離は27mなのでぜひとも今日歩きたい。
前回の失敗に懲りてラインは歩きなれたホワイトマジックです。わくわくしながらセッティング。

二回目なので道具も最小限にして素早くセット完了!

緩いけど流れがあるので流れに惑わされないようにと心を構えます。視線はアンカーより少し上。水面は気にしないように。

ということで、準備よし。
アンカーから直接歩き始めます。

歩き始めると予想外に歩けるのに自分でもビックリ。落ちそうになっても、日頃眠っているリカバリー能力を発揮しつつ粘って半分を越えたあたりで落水。

「最初はすぐ落ちるだろうけど、数をこなして慣れれば歩けるはず」の作戦でしたが、いきなりいい感じで歩けたので気分が楽になりました。

それからは緊張もなくなり、変な揺れも起こすことなく、さらには何処に視点置いたらいいかなぁと検討する余裕すらある楽しいトライ。まぁそのうち歩けるでしょ。

おじいさん登場

この場所は一般人が直接近くまで来ることは無いのですが、近くに車を停めて見ていた白髭のおじいさんがジャブジャブと水の中を歩きながら近づいてきました。

それからはお決まりの会話。何してるの?芸人?どこに住んでるの?棒は持たないの?宙返りするのテレビで見たことあるよ、とスラックラインしている人にとってはテンプレートのような会話です。

お爺さんにも何処から来たんですかと話を振りつつ、休憩。

道具の話をしながらもう少しラインを引くかとテンション追加しましたが、これが失敗でした。

こんなにも歩けないラインになるなんて

44mくらいのラインを最高クラスの一歩手前まで引いてしまったかもしれない。つまり、かなり固く張ってしまった。平地なら何ともないラインですが、ウォーターだとすごく難しくなっている。

というのも、ラインの上下運動が少なくなるから。
ラインの上下を頼りに平衡感覚を保っていたんだなぁとまたまた実感。

夜ロングやブラインドスラックラインで散々経験していることです。

もうこれは緩めるしかないと思ってラインのテンションを抜くけど、やっぱり歩けない。
歩けないのも酷くなってせいぜい二歩しか進めない。

緩めすぎたか?もっと緩めるべき?テンション迷走。
使い古しラインを強く張って緩めたことで、下がっても上がらない残念ラインに変貌しているような気が・・・。薄くて軽いラインの欠点?

以前、ペラペラの軽量アンカーテープを歩いていて思ったんだけど、ラインは沈むけど反発で体が持ち上がらないんです。古いラインも同じような性質になる可能性は十分考えられる。ラインにも寿命があって当然ですし。

そして風。ラインが小刻みに揺れるちょっと強めの風。
流れとは逆方向。そして水面にも風で模様が立つ。

もう訳が分かりません。
景色は右に流れ、体は左に流れ。風は体を左に流す。ラインの上下運動をたよりに体を制御できる感覚もどこかへ行った。ラインも機嫌損ねた。

何度乗ってもすぐ落ちる。

自分の感覚は間違った情報を送りがちだという事を理解する。

間違った情報を送ってくる自分自身の感覚を無視しようとしても、簡単に無視はできない。

それでも、時間・努力・経験が積み重なれば信じられる感覚だけが上澄みとして残る。

その上澄みだけを頼りに体を制御できれば、環境に左右されずにスラックラインに乗れる。

ような気がする。つまりはバリエーション豊かなスラックラインにバリエーション豊かに乗れって事か。

そして時計を見れば帰る時間。
急いで撤収して帰りました。

今日のちなみにトピックス2つ

ライン入れ
その1濡れたライン入れるならメッシュのバックがおすすめ。
濡れたら重くなるので水が切れるすぐれもの。もちろん普段使いのロングにも。
ラインの両端は持ち手などに結んでおきましょう。バックは下手にまとめるよりも絡まないし、展開も収納も早いです。


その2家が水道水の人は、川でラインを洗っておきましょう。

水道水の塩素はラインにダメージを与えるかもしれません。僅かですけど。
川の水がきれいなら川で洗っておきましょう。メッシュのバックならバックごとモミ洗い。

今日の道具

ライン:ランドクルージングホワイトマジック
ラインロッカー2:スラックプロ
ステンレスシャックル
デルタクィックリンク
スラックラインブラザーズプーリー4:1
PMIセミスタティックロープ11mm
クィックリンク
アッセンダー:ペツルベーシック、ペツルレスキューセンダー
カラビナ:オーストリアアルピン
1インチプーリー2:コング