スラックラインを楽しむ為の7ヶ条

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歩き方

2009年からスラックライン乗ってます。国内旅程管理主任者、日本山岳ガイド協会公認ガイド(自然Ⅱ登山Ⅲ山岳Ⅰ)、NACS-J自然観察指導員。アウトドア好きでキャンプ、星、植物、お魚好き。
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1、スラックラインを安全に設置しよう

スラックラインは落下に伴う危険があります。地面の堅さにもよりますが、高さは自分で見極めて設置しましょう。初心者の人はもちろん低く短く設置したほうが安全です。折れそうな木や切り株、古い構造物から支点をとる場合も十分な耐久性があるか検討してください。時には道具の無知や勘違いから使い方を誤ったりして、不用意な落下に繋がる場合もあります。自分の目で設置状況を確認しましょう。また、ラインは擦れにより簡単に痛みます。擦れないように保護布等を当ててラインを養生してください。特に支点が角のある柱の場合、ツリーウエアが破けてラインが痛む可能性があります。また、バウンストリック用にかなり高いテンションで張った時やインドアで張りっぱなしという時などは、気づかないうちに一部が極端に磨耗してラインが断絶する場合があります。常設の場合、定期的にライン全体を点検してください。全体的にラインが痛んでいるようなら廃棄が必要です。またラインは消耗品なので、使っただけボロくなり、使ってなくても年数が経てば強度がどんどん落ちます。

*バウンストリック用の高めのテンションや、ダブルラチェットで設置した際はスリング・ラインやカラビナ(正しく使わないと簡単に壊れます)などが断絶する可能性があります。もしもの場合、ラチェットが飛んで大怪我につながる場合があるので、なるべくバックアップを作ることをお勧めします。ギアが飛んだりして遊んでいる本人だけではなく、第三者を巻き込む事故になる可能性があります。

2、支点の木は確実に保護しよう

木に支点を作る場合は、養生を行ってください。最低限のマナーです。厚みがあるスポンジ等や市販のツリーウェアを利用してください。自作するなら量り売りのカーペットを切って使うと便利で安上がりです。若い木や細い木、ツタなどの絡まった木、樹皮がもろい木などは利用し無いようにします。また、根元から複数の幹が株立ちしている場合、複数の幹にまとめてラインを回さないでください(締め付ける力がかなり強いので)。
木の太さは、最低でも直径20cm(幹周り62cm)以上、トリックやロングラインなど負荷が大きくかかりそうなら25cm(幹周り78cm)以上をできるだけ選んでください。あまり細い木はやめたほうがいいです。また、大木でも枯れた木はいずれ朽ち果てる運命で、強度も未知数なのでやめたほうが無難です。

3、公園はマナー良く利用しよう。迷惑な場所には張らない!

管理者が近くに居るような公園やキャンプ場の場合は一声掛けて許可をもらうのが理想的です。スラックラインを知っている管理者も多いので、きちんと使い方を説明して、安全なスポーツであることを伝えましょう。設営場所は他の公園利用者のじゃまにならない所にしてマナーを守って利用してください。夜にグループで騒いだりする行為も迷惑行為となります。
何本も必要以上にラインを張るのも避けましょう。偶然、他のスラックライナーがあとから来た場合はなるべく一緒、もしくは近くで遊ぶようにします。これは、スラックライナーだけで多くの面積を占有しないたための処置です。また、ラインを設置したまま放置すると、危ないので外しておきましょう。また、ラインの反発を利用するバウンストリックを行う際は、スラックラインのどこかが破断した場合ラチェットなどが飛んで第三者を怪我させる恐れがあります。ラインやロープでバックアップを作りましょう。また、トリックの際などにライナーが大ゴケしてぶつかる可能性もあります。アンカーの木やラインの近くは危険なゾーンです。

※開花を迎えた木々やシンボル的な木に張るのは、マナー場あまり良くないと思います。
※他に人に迷惑になるような場所には張らないで下さい。公共の人工物に無許可で張るのも避けましょう

4、落ち方も大事。ファーストエイドキットも準備すべし。

あまり無理せず落ちるときはストンと膝のクッションを利用し飛び降りるようにしましょう。トリックに挑戦する際はマットがあると安心です。落下の際、手首をついて痛めたたり骨折する人も話もありますので、落下時に手首は地面につかないように気をつけます(肩やから落ちた方がマシです)。小さな傷を負うことは当然あり得るので、バンソウコウ・テーピングや傷薬、痒み止め、虫除けなど用意しておきます。

5、水とおやつも一緒に

スラックラインは瞬間的に筋力を激しく使います。水分は勿論、糖分、塩分などを摂取しながら楽しみましょう。

6、適度に休もう

スラックラインは体力の消耗の激しいスポーツです。特にトリックなどに挑戦する場合は、極端に疲れてくると反応が鈍くなり思わぬ大怪我をする場合があります。体の反応が鈍ったなと思った時は、5分ほど休憩を挟みましょう。その方が色々と好結果をもたらすと思います。

7、笑顔を忘れずに

人の多い公園などでは、話しかけられたり、質問されたりします。笑顔で答えてあげましょう。積極的に乗ってみてもらうのいいですね。その場合は、なるべく低めのラインのほうが安心して乗ってもらえると思います。

マナーを守って公園利用。無茶しなければ怪我しません。