公園やテレビで見たことありますか?
綱渡りみたいなやつ。
ロープじゃなくて平べったいラインを歩きます。あれがスラックライン(英語名:slackline) というスポーツです。
長さを変えれば難易度調節できるので、どんなに運動神経無い方もほぼ100%歩けるようになります。
最初は誰だって初心者ですが、人間は本来から不安定な上を歩けるスキルを持ってたんだなあと思わせるほど身体が勝手に進化して歩けるようになるんです。
ぜひぜひ、スラックラインやりましょう!
以下、詳しく紹介していきます。
動画もたくさん紹介しているのでぜひ見てみてください。
スラックラインのことは大体知っているから今すぐ始めたい!ってひとは始め方のエントリーをご覧ください。
スラックラインとは?
スラックラインの説明
スラックライン(Slackline)とは二点間に張り渡した専用ラインの上で楽しむスポーツの名称、もしくはその器具のことです。
わかりやすく言えば、綱渡りを低く短くして、誰でも楽しめるように進化させたスポーツ。
子供から大人まで一緒に最高の時間が過ごせます。
英語でslackとは「ゆるみ・たるんだ・いいかげん」などを意味しており、Slacklineを直訳すれば「たるんだ線」となります。鉄製のワイヤーなどとは違い、上下左右に揺れて弾むことがスラックラインの特徴です。
日本でも専用ラインが輸入されてクライミング雑誌などで紹介されるようになり、2009年あたりからスラックラインを楽しむ人が増えてきてました。
一般的には長さ10m程度で膝くらいの高さにラインを張って、その上で歩いたり座ったりジャンプしたりといろんな動作をして遊びます。いきなり歩くのは難しいですが、歩けなくても乗っかるだけで笑えます。
上達すれば人間業とは思えないような発展の可能性を引き出してくれるスポーツです。
例えば、トリックというアクロバティックな動き、すごーく長いライン、命綱をつけて高い場所に張って歩いたりと様々な楽しみが広がっています。
通常、ラインは低く設置するので誰でも安全に遊べます。短くて低ければ幼児でも挑戦できます。主に公園の木などに巻いて設置しますが、条件が揃えば室内でも設置可能です。
スラックラインは単にアウトドアレジャースポーツとして楽しめるのはもちろん、運動効果が高いので各種トレーニング効果やダイエット効果が見込めます。
スラックラインにつかう丈夫な歩行用編みテープは「ライン」と称し、専用品を使います。平たいテープ状で幅が5cmタイプが人気です。
ラインを巻き取る器具を使って人が歩いたりジャンプできるまでラインを張ってから乗ります。
- スラックライン slackline–厳密には歩行用に張られたラインのことだが、日本ではスポーツの名称として定着しつつある。
- スラックライニング slacklining–ラインに乗る行為そのもの、もしくはスポーツとしての名称。いまのところ日本ではほとんど使われない言葉。例:I love slacklining.
スラックラインの起源
- スラックラインの起源は1960年代アメリカのヨセミテのチェーン歩きです。特にヨセミテのCamp4という場所で長期滞在していたクライマーが、休養日や暇つぶしとしてワイヤーや使い古したロープ、クライミングギアを使って綱渡りを楽しんでいました。
1980年代にはクライマーがチューブラータイプのウェビングを使い始め、スラックラインと呼ばれました。バランストレーニングやパフォーマンスとしてとして行い、スラックラインの認知度が徐々に高まりました。
- 2000年代後半にヨーロッパで盛んになり、ドイツのギボン社の幅広ラインとお手軽設置ラチェットでさらに火がつく。そして日本へ。
スラックラインって要するに綱渡り?
ざっくり言えば綱渡りです。
ですが、スラックラインはスポーツとして楽しんだり、トレーニングとして行う場合があるという点で綱渡りとは微妙に違います。
ベルト状のラインと綱(ロープ)という違いもある。
綱渡り(つなわたり)とは?壁画から現代、死亡事故までで詳しく紹介しています。
スラックラインの楽しみ方
ライン(綱)を渡るといっても高さは膝から股下くらいに張るので落下に伴う危険はほとんどありません。怪我しないコツは無理に歩こうとしたり、走らないこと。バランスが崩れて無理と思った時に、横に飛び降りれば良いのです。
ラインを張る長さの間隔は公園なら10mくらいですが、長くも短くも場所により自由に設置できます。
市販品のスラックラインキットは15mが多いです。ラインはポリエステル製で平べったいベルト状をしており、幅は2.5cm~5cm、柔らかい生地が採用され少し伸縮性があります。
伸縮性があるといっても、ゴムのような伸縮性が在るわけではありません。木と木などの支点の間に器具を使って強く張り、更に上を歩くことによって、ラインは縦に揺れたり横に揺れたりします。
揺れるラインを自然にコントロールして上を歩くのがスラックライン。歩けた!落ちた!と騒ぎながら楽しむ。
もしくは、ひとりなぜ歩けない?と頭を抱える。これこそがスラックラインの楽しさの根幹です。
難易度はラインの長さで調整できます。そのうちにラインの揺れに体が対応できるようになり、練習経験を積めばほとんどの人が10mくらいは歩ける程度まで上達します。短いライン(4~8m)なら、いきなり歩いたり、数時間の練習で歩いてしまう人もいます。
ですが、そういうすぐに歩けるようになる人は元々バランス感覚が良かったり、普段から運動している人です。「だめだー」思ったより難しいと思った人は片足立ちの練習からはじめて根気よくラインに乗り続けましょう。乗った時間に比例して少しずつ上達して必ず歩けるようになります。
消費カロリーは見た目よりも高く、フィットネス効果も高いです。もともと体重が標準よりも重い人は、特に効果が実感できると思います。もちろんバランストレーニングにもなりますし、休日の遊びにもなります。集中力しながらもリラックスするというメンタルトレーニングにもなります。
つまり、他のスポーツのトレーニングとしても非常に優れています。高さを調整すれば小学校低学年くらいから上は中高年の方まで楽しめます。歩けなくてもラインに乗っかるだけで面白くて楽しめて、おまけに汗までかける素晴らしいスポーツです。
スラックラインを歩くコツ
まず、短く張りましょう。自信がある人なら8mくらいで張れば、次第に上達して歩けるようになるという達成感が大きいはずです。お子さんの場合はもっと短くして4mとか5mだと難易度はかなり低くなります。それでも苦戦するならライン上で片足立にチャレンジしてください。両足30秒ができれば歩けるはずです。※ラインの強さは緩すぎず強すぎずが歩きやすいです。いろいろ試して調整してください。
支点間距離が長くなるほど難易度が上がりますが、一歩一歩バランスをとりながらじっくり挑戦すればクリアに近づきます。決して速足ではある数に、着実に一歩ずつ距離を伸ばしましょう。諦めずに繰り返し乗ってください。
乗る回数を増やせば力の抜き加減やスラックラインを歩くということがどういうことか理解できてくるはずです。
経験者のアドバイスや具体的なコツなど意識せずとも、乗る回数を増やせば自然に歩き方が身につくはずです。
注目!されたきっかけ
Dean Potter | Documentary (Part 2/5) ←このリンクから見ると該当箇所から再生されます
スラックラインにはハイラインというジャンルも存在します。そもそもスラックラインが注目を浴びはじめるきっかけは高いところで行うハイラインの映像でした(クライマー達のインディーズDVDなどに収録)。有名クライマーがパフォーマンスの一環として岩峰の間にラインを張り、渡ることをやってみたのです。この動画はアメリカ、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園ロストアロースパイヤーという有名な場所でクライミング界のスター、ディーン・ポッターが命綱無しでを渡りきった瞬間です。詳しくはスラックラインの歴史のエントリーを見てみてください。
このチャレンジによりヨセミテ以外のクライマー間で認知度が高まり、平衡感覚を養うトレーニングとしてスラックラインを楽しむ人たちが現われました。ちなみに、日本では気狂いクライマーのパフォーマンスと一蹴されただけで、国内でまともにやる人は2007年くらいまで皆無でした。
アメリカ国内では愛好者が増えるにつれ、10m程度の短いラインで飛んだり跳ねたりしてトリックをやったり、単純にスポーツやアウトドアレジャーとして遊ばれるようになります。それは「フリースタイル」と呼ばれていました。
現在のスラックラインの主流はそのフリースタイルであり、スラックラインといえば「フリースタイル」を指すようになっています。
愛好者が増えてトリックを競うコンペが近年開かれるようになり、2010年からはメーカー主催でワールドカップが開催されるほどの人気となっています(日本人も参加して入賞しています)。
スラックラインキットの発売で設置が簡単にできるようになって人気に火がつく
スラックラインの張り方と外し方(設置とリリース方法) – YouTube
↑巻き取りにラチェットを使うことで手軽に強力なテンションが掛けられるようになった。
当初のこの遊びの弱点としてラインの設置の煩わしさがありました。強いテンションをかけるにはカラビナやプーリーを使って折り返して締め込みを行う必要があったのです。ラインそのものもナイロンテープの長い物(ウェイビング)が使われていて、あまり一般的ではありませんでした。そのことから、スラックラインはクライミングギアを使うクライマーの遊びやトレーニングという側面が強かったのです。
ですが、ヨーロッパではそのトレーニング効果に注目があつまり、手軽に遊べるスラックラインキットが発売されるようになりました。手軽な入門用として簡単に締め上げができるラチェット(手動ギアで巻き上げるウインチ、正式名:ラチェットバックル)を採用したセットが販売され、だれでも強力なテンションが掛けられるようになり一気に設置の難易度が下がったのです。
そしてドイツのギボンというスラックライン専門メーカーが発売したスラックラインキットは創業者の研究の結果、キット付属のライン幅を5cmと幅広にしたことで、さらに難易度を下げることに成功して人気に火がつきます。
このスポーツは通常、公園などの木に張って遊びます。ドイツは森林教育が盛んで、そうですが、そんな土地柄も最初に普及したきっかけだと思います。
日本でもギボン製品が販売され始めたことで雑誌にも紹介され少しずつ広まりました。最初はやはりクライミング関連の雑誌などに紹介されましたが、すぐにアウトドアやスポーツ雑誌に紹介されて認知度が少しずつ高まりました。今ではTVでも時々取り上げられれています。ギボンはイベントや大会を多く主催しており、日本でもスラックラインを広める原動力となったメーカーです。
知度が高まるに連れギボン以外にも扱うメーカーが増えました。人気の市販品のキットは15mタイプが主流で、価格はノーブランド品で3500円から上級者向けライン17000円くらいです。設置は簡単です。必要なものはキットと木の保護材だけですから、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
設置に関してのエントリーはスラックラインの設置方法-張り方になります。あとで確認してみてください。
スラックラインのメーカー
ドイツのギボンが最も有名ですが、2014年にギボンUSAが分裂。新しくできたスラックラインインダストリーズは主に北米でシェアを伸ばしています。他にもフランスのslack.frなどがあります。
1インチラインまで範囲を広げると個人輸入することになりますが、欧米にたくさんのスラックラインメーカーがあります。ロングラインやハイラインのオリジナルに道具も近年は数多く開発されて日々進化しています。
最近は1インチラインを取り扱う日本のショップが現れ、幅広い方向でスラックラインを楽しむ人が増えました。
チェック ギボンジャパン
チェック スラックラインリサーチ(スラックティビティ)
室内用のラックもあります
3m~4mほどなの短さなので、スラックラインの本来の良さは味わえませんが、工夫すれば十分楽しめます。気軽に長時間乗るにはぴったりです。子供とかイベントでの体験用としても活躍しています。
日本ではフィットネスジムなどに置かれているタイプは、これらのラックタイプが多いです。
ホームセンターで木材を購入して自作している人もいます。自分は作ったことがありませんが、長さと完成度にこだわらなければ簡単に作れるらしい。
木が無い庭にだって張れますぞ
アンカー杭とAフレームを利用すれば地面をアンカーとしてスラックラインを張れます。
Aフレームは要するにかさ上げの踏み台のようなものです。
この方法だと広い庭があれば木が無くても張れます。
スラックライン設置の注意点
スラックラインはポール状の構造物や木を支点として、その間に張ります。当然ながら、強度のあるものを選んでください。設置状況にもよりますが、人が歩くことでかなりの力が設置箇所にかかります。激しいトリックをする場合は、特に注意してください。
設置場所はなるべく他の人が使わないような公園のデッドスペース的なところを選びます。何本も必要以上にラインを張るのも避けましょう。偶然に他のスラックライナーが後から来た場合はなるべく一緒、もしくは近くで遊ぶようにします。これはスラックライナーだけで公園の多くの面積を占有しないための処置です。他の人に迷惑になるような場所では張らないでくだい。場所選びは慎重にお願いします。
スラックラインは自己責任のスポーツ
スラックラインは安全に楽しめるスポーツではありますが、リスクもあります。
その一つが、乗っている人の怪我です。
思わぬ落下でケガをしたり、道具の設置ミスや破断でケガをする可能性もあります。無理にバックフリップ(宙返り)に挑戦して救急車で運ばれる人もいます。運が悪ければ死のリスクもあることを理解しておく必要があります。人間は頭から落ちれば2mの高さでも死にます。
そして二つ目は、ラインを張ることに伴うリスクです。
例えば、人や自電車、バイクが気付かずに張り渡したラインに突っ込めば第三者に怪我を負わせてしまう可能性があります。
リスクについては最大限の理解と配慮が必要です。
「自分に対して責任を取り、他人に対しては責任を負う」覚悟をもってスラックラインを楽しんでください。
大げさに聞こえるかもしれませんが、注意深さや安全に対する知識は常に向上させるという気持ちは必要なのです。
トリックのワールドカップも開かれてる?
Slackline WorldCup 2011 Munich – Official video
この動画は2011年7月、ドイツのミュンヘンにて行われたワールドカップ第一戦の公式動画です。とてもスリリングで楽しげで素晴らしい動画ですので、どうぞじっくり見てください。日本人からはGappai選手と下選手の二人がベスト16からのトーナメントに出場しており、動画にも登場します。
※岡山のGappai選手は世界でも最も有名なスラックライナーのひとりです。
このようにスラックラインはコンペ形式で優劣を競う大会が開かれています。勝負の方式は一対一の対決形式で行われます。お互いの持ち時間(普通は2分)が設定され落ちたら交代して交互にトリックを繰り出し複数の審判による判定で勝敗を決めます。
※最近は他の形式もあります。
愛好者が増えるにつれトリックの種類は爆発的に増えています。特に派手さがあってメイク率の高いバウンス系トリック(お尻で跳ねるバットバウンスなどの、ラインの弾性を利用して跳ねる技)はトリック構成の中心となっており、ほとんどの選手が高レベルなバウンストリックを習得しています。さらにフリップ系などの難易度の高いトリックを成功させることができるか?という事がコンペで勝ち上がるポイントになっています。
大規模な大会としては2010年からメーカーなどが主催してワールドカップが開催されるようになりました。夏から秋にかけて世界各地で数試合がおこなわれ、各大会の順位によりポイントが与えられて総合優勝を決めます。もちろん日本人も参加しており、2010年はAzcan選手が総合七位に入っています。Azcan選手は2010年10月に行われた、第一回日本オープンスラックライン選手権大会でも優勝しています。日本オープンはメーカー主催でスラックライン日本一を決める大会です。
2013年にはGappai(大杉徹)選手がワールドカップで優勝しました。
2016年Xゲームにて木下晴稀が優勝。
2017年には長野県小布施町でスラックラインワールドカップフルコンボが開催。優勝、細江樹。
2022年は世界大会で日本人中学生が大活躍
コロナ化が明け、ドイツのミュンヘンで行われた大会では日本人が表彰台を独占。男女ともに1位が栃木県の中学生です。
なぜこのように日本人が活躍するかというともちろん数年前は考えられなかったほど高レベルなトリックを彼ら中学生がバンバン成功させているからです。また世界的にはスラックラインの流行がハイラインやロングラインに流れており、高レベルのトリックライナーがほとんど他の国に育っていないのも理由です。加えて日本以外ではトリックラインの大会はほとんど開催されていないという現状もあります。
女性1位-岡澤恋、2位竹部茉桜、3位-佐々木 燈
男性1位-中村陸人、2位菊川信、3位アリソン(ブラジル)
日本のスラックラインの大会
主な大会としてはギボンが主催しているギボンカップとスラックライン日本オープンがあります。トリックを競う大会です。一年間に4戦ほどあり、日本オープンは年に一回です。日本オープンは日本一を決める大会といえます。年間ランキングもあり、スラックライン連盟がポイントを管理しています。
日本オープンは過去に名勝負が何度もあり、レベルの高い大会です。エントリーさえすれば誰でも予選から参加可能です。地方開催のギボンカップなどはある程度のトリックが可能なら予選参加レベルに達しており、気軽に挑戦できる大会です。まだまだ新しいスポーツなので2・3年で世界レベルに達する若い選手などもいます。
ジュニアクラスやシニアクラスもあります。
以下、代表的なトリックをいくつか簡単に紹介
- ドロップニー—-片膝をついて座る感じ
- ダブルドロップニー—-横を向いてくるぶし付近でラインに引っ掛け座る感じ。
- レイダウン—-ラインに寝る。
- ガンビット系—-片足と片腕で体を支え様々な動きをする。体幹が必要。
- フロントレバー—-体をラインに対して横に向き、ラインを両手でって体を持ち上げる。腕力や背筋が必要。
- リマーリープ—前方にジャンプ
- 360—ライン上で一回転スピンジャンプ。
- バットバウンス—-お尻からラインに落ちて反発で飛んで立つ。
- チェストバウンス—お腹付近でラインに落ちて反発で飛んで立つ。
- サーフィン—–足を両方ついてラインを激しく揺らしてラインの波を乗りこなす。
- バックフリップ—-ライン上でバック宙をする。もちろん着地はラインの上。出来る人は日本に10人もいないファンタジックなトリック。
スラックラインはまだ新しいスポーツなので、トリックの種類は爆発的に増えています。日本人が最初に開発した技も沢山あり、世界的に受けいれられて大ヒットしているトリックもあります。例えば、岡山のGappai選手が考案したフリーフォール、大阪の93さんが最初にやったバットフリップ、などです。これらのトリックはワールドクラスのコンペでも大人気です。このような現象はyoutubeがあってこそかもしれません。クールだと思われたトリックは動画でどんどん広まりコンペなどで披露されます。日本発のトリックを世界中のスラックライナーがレパートリーに加えるべく練習しているわけです。
詳しくは初級ライントリックなど。
スラックラインはアウトドアで楽しめるスポーツ
室内やジムでも楽しめますが、やっぱり一番は野外です。公園をはじめとして様々なロケーションでもスラックラインは楽しめます。許可や道具の問題もありますが、徐々に仲間とステップアップを目指してみましょう!
例えば木に張る場合は、通ううちに木に興味が出てきて種類を調べたり、季節の変化を楽しめるようになります。面白い地形の公園を探して開拓する楽しみもあります。
ロングラインという長いラインを歩くスタイル
集中力と適応力が試されるラインがロングライン。徐々に距離を延ばせば100mオーバーも夢ではありません。多くの道具と、長いラインが必要です。
仲間が増やして皆で挑戦するもよし、遠くまで行って乗せてもらうのもアリです。SNSでも盛んに画像がアップされており、日本でもブームになりつつあります。
スラックラインの長距離歩行の世界記録
長いラインをロングラインと言いますが、必然的に高いラインとなり命綱をつけるハイラインのジャンルになります。
ロングラインの地上での最高記録は610mですが、ハイラインでは1662mが完歩の世界記録となっています。もっと長いのもあり、2800mのラインの2500mまで落ちずに歩いた記録があります。
ここ数年でラインの進化と設置記述の進化で記録は今後も伸びていくでしょう。
記録が更新されました。最長記録は2710m(2022年8月)です。
ウォーターラインなんてのもあります
恐怖感を乗り越えていくのがスラックラインの大きな魅力でもあります。水上にラインを張ればお手軽にスリルが倍増してファンが多い。設置場所が見つかれば夏にでもぜひ楽しんでほしいです。他にも砂浜にアンカーを埋めて張るビーチラインも開放的でまた違った魅力が味わえます。
ロデオライン
だらーんと高い所から垂らしたラインです。通常ラインよりも難しいですが、感覚的には全く別のラインといえます。揺らしたり、座ったり。ブランコのように子供も使えます。
テンションが少ないので部屋にも張ろうと思えば張れます。
町興しに一役買っているスラックラインパークもあります
初心者用から上級者用までさまざまなラインが楽しめるのが、長野県小布施の浄光寺です。誰でも無料で楽しめるスペースになっており、お寺を中心として地元企業などがサポートし世界的に見てももっともスラックラインが盛んなエリアといえるでしょう。僅か数年で世界で活躍するトリックライナーを輩出しており、イベントなども積極的に行われています。
初めての人から高レベルスラックライナーまで満足できる環境から、聖地とも言う人がいるくらい素晴らしい場所です。
滋賀県栗東市にも日本トップクラスのスラックラインパークがあります。初心者、トリック、ロング、ハイライン、キャンプなど盛りだくさん。お近くの方はいかないと損です。こんな素晴らしいパークがあるなんて滋賀の人は羨ましすぎます。
スラックラインのQ&A
- Qスラックラインって何?
- A
2.5-5cm幅のテープ状のラインを使って遊ぶスポーツです。歩いたり、座ったり、揺らしたり、飛んだりします。
- Qスラックラインのコツは?
- A
コツは特にありません。何度も挑戦すれば自然に歩けるようになります。
どうです?スラックラインをやりたくなったでしょ?
スラックラインキットさえ買ってしまえば、身近な場所でスラックラインができます。この素晴らしいスポーツの美点です。場所を確保してしまえば、無限大の楽しみが広がるがるんです。子供でもできますよ!というか、大人気です。いろいろ工夫すれば、歩き以外の楽しみ方も沢山あります。
運動神経がない人でも大丈夫!楽しいからやる気さえあればだれでも上達して歩けるようになります。本当です。歩けないと思えば、短く張って徐々に伸ばせばいいだけのことでです。数千円でキットを購入すれば誰だってスラックラインの世界に飛び込めます。
スラックラインとは調和を追い求める道。
ぜひ、スラックラインに挑戦してみてください。
挑戦したい人は開始ガイドをどうぞ!Let’s Slacklining!!