特殊な少し変わったカラビナを紹介
カラビナは便利ですが、さらに進化したカラビナが数種類あります。
機能を特化さた特別なカラビナ。
適材適所の道具を選べば安全性もUP.
普通のカラビナの紹介記事↑
ローラー付きカラビナ
DMM Revolver Locksafe Carabiner – Treestuff.com 360 View – YouTube
DMMのリボルバーに代表されるローラー付きのカラビナです。通称ローラービナ。DMMを代表するカラビナといえるかもしれません。
ロープの通りがスムーズですがプーリーほどの効果は無く、実証ではカラビナ+10%程度。力が強くかかるほど効果が薄れ、リギング用途には適しません。0.4kNで52%という値のテストがあります。ローラー&ベアリング部分の強度は11kNですが、もしここが壊れてもカラビナ本体の強度はさらに上なのでロープが外れることはありません。
ゲートのタイプが豊富にあるので、欲しいタイプが選べます。
効率はプーリーに及びませんが最大の利点は、そのコンパクトさでしょう。
特にハーネス周りで使う際などに、小型プーリー使っても邪魔になる場合にはこれが活躍すると思います。
重要も軽いですし、セットも早い。
クィックドロー用にワイヤーゲートタイプもあり、特にロープが流れにくい場所などにこれをピンポイントに使うなどの方法が考えられます。
プーリー付きカラビナ
Petzl Rollclip Triact-Lock Pulley Carabiner – TreeStuff.com 360 View – YouTube
ローラービナを発展させたのがペツルのロールクリップです。
ベアリング入りの1インチ?プーリー単体と同等の性能があります。
メーカーによると85%の効率があるとのことです。
この道具もハーネス周りやSRTシステムなどスペースが限られる場所に使うのが適しているでしょう。
ロープが自在に動く可能性が高いためクィックドローには使えません。
片手開閉カラビナ スナビナ
主にワーク分野での自己確保用に使えるカラビナ。スナビナと呼ばれる。ランヤードに取り付けるタイプとしては最も適役。
安全環やツイストロック並みのロック性能がありながら、片手で開閉できるカラビナ。
ハンガー等に掛ける際も引っ掛けるだけだが、ロックがかかり開くことは無い。が、もし開ける時は片手で開けれる。握るとゲートが開く。
確保場所を素早く差し替えられるというのは素晴らしい。
重め。コングのタンゴだと123g。
アブソーバー付き
これは既製品ランヤードだが、アブソーバーが組み込まれている。
もし落ちた際、箱の中に収められたスリングがショックを吸収する。ただし、縫い合わされた糸が切れてショックを吸収するので再利用はできない。シワシワのスリングは伸び縮みするので邪魔になりにくい。
高所での仕事の際はとても頼りになる存在だろう。
オートクリップカラビナ
Kong Frog revolutionary connector – YouTube
ゲートが最初から開いていて、ハンガーに当てるとゲートが閉まるタイプがオートクリップカラビナ。
コングのフロッグが代表。
ゲートを開けて下から当てるとゲートが閉まる。
高い場所にあるハンガーなどにあらかじめロープを通したフロッグを当てることでハンガーにクリップできる。棒などにつけて第一ハンガーにクリップする場合などに使う。スティッククリップという。
コングのパニックというモデルもあり、より通常のカラビナに近い形状になり通常のクィックドローに近い。
クィックリンク
ゲートがネジになっており、強度が高い。スチール製がほとんどだが、アルミ製もある。
ケイビングやツリークライミングなどロープにぶら下がってロープとハーネスが捻じれる場面が多いケースでは、カラビナではなくクィックリンクが望ましいとされている。
ハンガーなどに常設するにも適している。
ゲートのねじはスパナで締める必要はない。手で緩まない程度まで閉めればよい。スパナできつく締めて荷重をかけるとかなり固くなる場合がある。
クィックリンク以外にも呼び方は様々で、マイヨン、マイロン、リンクスと呼ばれている。
形や大きさはまさに多種多様。
太さで強度がいろいろある。
小さいサイズも混じっているので買う際は注意して買う必要がある。
ハングオーバー
スラックラインのハイラインではおなじみ。
ラインでリギングする際や、ライン上を移動する際に使える。
日本ではスラックラインリサーチが販売している。
他にも
他にも、スイベル付きカラビナや、コングのBBQなど特殊なカラビナもまだある。
ツイスト形状のエックス型やスクエア型なども。
素材はアルミやスチール。
シャックルやソフトシャックルという選択肢もありますね。