ひょんな事からスイベル付のオムニブロックを手に入れました。
スイベルの使用感。あくまでスラックラインで。
ロックエキゾチカ、オムニブロック
スイベルとは自由に回転してロープのねじれなどを防止するギアです。
主にレスキューなどで使います。
ロックエキゾチカというメーカーにはスイベル付のプーリーが数種類あり、その今回ダブルプーリーを使ってみました。
スラックラインではスイベル付きは便利なんでしょうか?
結論から言うとスラックラインではスイベルは不要。そう感じました。
セッティング中に回転したりして回らんでいいのに、、となります。
利点を上げるとすればその接続性能の高さ。
スリングに直接接続が可能ですし、横や縦の接続を全く気にする必要はありません。シャックルやカラビナなどほぼすべてに接続可能。この点は気が楽です。ベケットにはエッジがないので直接ロープが結べます。
多少テンションかけたあとでもラインをひねっていた場合は正常に戻すことも可能です。
ただしその場合、ラインロッカーを逆さまにするのは避けましょう。ラインロッカーは裏返して使用するとロックする力が落ちることが実験より確かめられています。10%とかそのそのくらい。
MBS,36.0kN, WLL,8.0kN,Weight407 g
CE / UIAA
凄いのは質感です。
アルミの削り出し製品なのですが、塗装のクオリティも高い。装飾もあるし。
プレートの開け閉めの感覚とかたまんない。
有名なクライミング用品やレスキューメーカーの製品のさらに上をいくような芸術品クラス。
スイベルの性能は非常に高く、試したところ5kN程度の荷重中でも動かそうと思えば動きます。
ねじりの力が加わると道具の強度が落ちますが、自然にその力を逃がせることということ。
レスキューなどでは何が便利?
レスキューの素人が想像してみます。
まず、カラビナの枚数が減らせる。プーリーに別のスイベルをつけると別のカラビナが必要ですが、それが必要ない。
スリングに接続する際もカラビナは必要ない。道具の点数はなるべく減らすという、よりアメリカ的なレスキューを体現した道具といえます。
スイベルの利点はシステムの裏返しが簡単な事です。リギングの際に足場が安定した右側から引くとか、左から引くとかあるかもせんが、回転するので自由に選べます。
そしてこの製品の何よりもの利点はサイドプレートが自由に開け閉めできることでしょう。途中で自由自在に組み替えられます。設置や撤収の手順も自由度が高い。むしろこの性能を生かすためにスイベルがついている気さえします。
総合すると対応範囲が広い道具。
アゴ付きの大型の方タイプもラインナップにあるのですが、レスキューにはそちらがより適していますね。プルージックがプレートの縁に引っかかって正常に機能します。
今回の道具リスト
スラックイノブ、iブロック*2
ロックエキゾチカオムニブロック1.5*2
ツイストシャックル10mm
WLL1Tシャックル
シンギングロック可変スリング*2
ツイストクイックリンクmm
ペツルグリグリ2
エーデルワイスユニコア10.5mm20m
ツリーウェア
テンションがほとんど無いのでこんな感じ。
グリグリ緩んだ。緩むのは知ってたけど自然に緩むので、いつ緩んだか気づけない。グリグリから出たロープを結べば当然乍ら緩まないが、結ぶ場所はグリグリの前がベストと思う。
ほとんどテンション無いのにプーリーシステムが大げさすぎ。
この長さとサグならスラックジャックの方が適しているけど、本当はもう少し長い所に張る予定だったから。SBプーリーは張れるし、テンション無くても緩まないからそれ持ってくればokだたんだが。
ということでオムニブロックは特に活躍せず。テンション無いと余計にスイベルがく自由に動くのでなんとなくウザ。ラインが裏返ることは無かったから実害はないんだけど。
軽量化を心がけたのでザック含めて10kgくらい。
ちなみに前回はグリグリをマイクロトラクションに変えてソフトリリースを使った。マイクロトラクションの接続はソフトシャックル。
それで張ったラインがこちら
本来は52m張る予定だったけど、遊んでいる家族がいたので違う区間。
長さは前回のメモを見ると40mらしい。違うかも。
高さ4mでサグは3.5mってとこ。
高度わかる距離計いつも忘れてチャンと測れない(なき)。
ノーテンションに近いとムーンウォークは滑るので裸足。
ゆっくり一歩一歩進む手法で歩行成功。
新たに歩行区間増えたぞー!これも楽しみなのです。
向こうまで進むというより、ただ一歩一歩だけ考える。
ハマると気持ちよい。
今までとは違う感覚で歩ける。
心底スラックラインって良いスポーツと思える。
簡単に言えば集中なんだけど、その言葉の域を越えている。
自分の体と精神と対話しながら、とにかく一歩。
休日の公園に趣味レベルのスポーツででここまでの行為がスラックライン以外でできるのか?
集中するスポーツは他にもたくさんあるけど、踏み外せば落ちるという単純明快な追い込まれ具合はスラックラインならではでは?
もっと乗りたかったけど膝がガクガク。
ナントもいい一日でしたとさ。