土曜日にいつもの公園で張りました。
集まったのは小さい子も含めて合計10人。
新しい道具のデビューと新区間ロング。
とりあえず、今回はスラックジャックという道具の紹介。
もう売ってませんが、こういう道具もありますよという事で紹介します。
スラックジャック slack-jack
ウェビングを利用したテンショニング専用の道具です。折り返して6:1でラインが張れます。セルフロッキングブレーキ構造で引いたら勝手にロックしてくれます。19mmの15mウェビングが付属しており、それを引いてテンションを確保します。ちなみに、ブレーキのかかるほうが「ジャック」で、前の方のは「ジェーン」という名称です。
もう市場から消えた商品で、ebayで買いました。すげーシンプルなつくりでメインフレームさえコピーするだけで自作も簡単そうな構造。プーリー部分はボルトに筒って感じ。簡易プーリーとでもいいますかね。
これをコピーした道具がslack.frでチルキットとして、オーストリアアルピンにも似た道具がありましたが、あまり使われることもなく市場から忘れられてた気がします。というのも、強さよりも量のナイロンラインでこそ利用価値のある道具だから。ポリエステルラインの普及した現在では不便な道具です。ポリならラチェットの方が手軽で便利で強く張れます。
欠点としては伸ばすのが手間がかかること。絡まったりしたら面倒。
今回はスパイダーのマンバというナイロンラインを15mくらいで。
30mくらいまでは対応できると思いますが、ウェビングの長さが足りないかも。ま、テンション的には美味しい緩さ楽しめるでしょう。雰囲気は抜群。
アルミカラビナ圏内を抜けてもう少し強いテンションで張りたい場合は、ウェビングをロックしてマルチプライヤーで引くことも可能です。本体の強度は十分あると思われます。
だがしかし、6:1とはいえ効率は褒められたものではありません。
引いた量でブレーキが強まる構造ですから、基本的には常に摩擦がかかります。折り返し部分も径は小さいし。
リリースはレバー持って引くだけ
スラックジャックslack-jackはスコット・バルカムが商品化した
スラックジャックはスラックラインの父ともいわれるスコットバルカムが当時広めたスラックラインを張る方法のエリントンシステム(プリミティブシステム)をヒントにして開発し、彼自身が売っていました。
かれは他にもスラックドックslack-dogを開発しました。
これはずばりラインロッカーそのものです。
ただし、メインラインをロックするよりスラックジャックで強く張る時のオプション品だったみたいです。当時はまさにスラックな緩いラインでしたから、強力で丈夫なラインロッカーは必要なかったからでしょう。
ラインロッカーは今では沢山のメーカーが作っていますが、基本的にはもほとんど同じ構造です。まさにスラックドックこそオリジナル。
似た道具
スラックジャックをヒントに商品化された道具がいくつかあります。以下に二つ紹介します。
slack.frのチルキット
slack.frから2009年発売。
実際使っている画像は見たことないので、売れなかったんだと思います。
構造はslack-jackとほとんど同じ。
オーストリアアルピンのスパンシステム
オーストリアアルピンの珍しい奴。
モデル名はスパンシステムだったと思います。5年くらい前に市場から消えたはず。
ちなみに、このメーカーのスチールのスクェアカラビナとラインロック棒はまだ市場に流通しているみたいです。おそらく世界で唯一の四角いカラビナ。
これ超クールだと思うんだけど自分だけ?はい自分だけですね。ありがとうございました。
ebayで買いました
自分は今回、偶然ebayで見つけて購入しました。25ドルでほぼ新品でした。
海外のオークションで掘り出し物を見つけてみてはいかがでしょう。ebay:スラックライン
アカウントを取れば簡単に買えます。日本への送料も事前に分かるので安心です。代行サービスもありますが、手数料を考えれば普通にかった方がよさげ。