もうワールドカップから10日経っちゃいました。
ネット観戦しかできなかったけど記事を書こうと思いつつ、内容が豊富すぎて頭で整理するのに時間がすぎるばかり。
現地で観戦した人はさぞかし刺激が強かったんじゃないでしょうか。
今回のフルコンボは何と単なるライブ中継ではなくきちんとした番組のスタイルでライブ中継がなされたので、会場の雰囲気や選手のコメント、Azcanの解説など退屈することなく動画観戦ができました。私は全ての対戦の観戦は無理でしたが、後日で見れなかった試合をチェックしました。
現地に行ってないので、以下はあくまで番組見ての感想です。
とりあえず番組の感想
解説は世界で初めて行われたスラックラインのワールドカップにも出ているAZcan。
解説がとっても良かったです。
海外国内、女性もキッズ問わす出場している選手に対しての眼差しが優しい。
安心して見ることが出来ました。
新鮮なのは選手のインタビュー。これまでにこの様な試みはスラックラインでは行われていなかったので貴重なコメントが聞けて嬉しかったです。
海外選手もちゃんと見てトリックの質問してくれるから嬉しそうでした。
それからパフォーマンスと同画面でタイムが見れるのは、現地観戦にも勝る利点。
番組ならではですね。
観戦に来た人のインタビューも楽しんいる様子が伝わってきて素直に羨ましく思いました。
ワールドカップFULLCOMBOは何が違うか。
スラックラインワールドカップはこれまでの大会とまず何が違うのか。
それは海外選手が多い!ワールドカップだからあたりいまえだけど。
インターネット越しでも彼らの溢れ出すスラックライン熱が感じられる大会でした。
いけてるラインと世にも珍しいエアトラックという跳ねるマットがそろった極上の場所に上手いスラックライナーが終結すれば盛り上がらない訳がない。
そこにたくさんの観客がいれば、ここぞとばかりに超ド級のトリックをガンガン見せてくれる自由さ。
試合の間に割り込んで跳ねまくる。回りまくる。
余興というのももったいない。
スラックラインの自由さ。
スラックな部分。
世界はすごい。
ハイレベルな試合とその合間に溢れ出たスラックラインの風。
あの風こそがこのフルコンボのフルコンボらしさだ。会場に向かった人の話では台風でトタンが飛んでいたりしたらしいですが。
生でその風を感じられた方々。羨ましいなぁ。
あの環境、雰囲気だけでもとっても貴重にちがいない。海外選手が半数を占めた大会だからこそ。
浄光寺の副住職と小布施の皆さん。
そしてクラウドファンディングで参加した全国の金銭的な応援。
奇跡的にも560万円という大金が集まった全国の人々の気持ちが多くの海外選手を呼ぶことにつながり、とってもいい空間を作り上げたんだと思います。
クラウドファンディング参加して良かったと心底思いました。
自分は3000円しか入れてなかったけど・・・。
500万届きそうになかったら追加してやるという心意気でしたが、60万もオーバーしましたからね。
クラウドファンディングに関しては歩き方でも応援エントリー書きました。
小布施の子供たちワールドカップ楽しんだにちがいないですよね。
番組からも伝わってきましたよ。
開催中何かの隙に子供たちあのマット乗れた?少しでもライン触れた?乗れた?立てた?自分もいつかは!?と思った子もいるんじゃないかなぁ。ラインが高くて無理だったかなぁ?
ラウンド1について
ISIルールは参加者多いほど真価を発揮するとおもっていましたが、まさにその通り。
屈強な男子ばかりだけではなく、女子やキッズも含めてバラエティー豊かな対戦となりました。
トップだったのはチビガッパイから体幹キングコングという進化を遂げた高校生テルト君。
切り込み隊長としていきない600越えのパフォーマンス。予選という事を考えると、今後これ以上のパフォーマンスが出て来るはずなので、これがワールドカップのレベルか!と明日以降も考えて興奮してきました。
初日の日本人選手トップという事で、選手を含めて見てる日本人全員がなーんて逞しくて頼もしい若者なんだと思ったはず。
最年少リクト君やアカリちゃん
それから若干9歳のリクト君。世界的にもSI動画ではスーパーキッズとして有名なんです。
だがしかし体重が軽い彼にはこのラインは固すぎるし、高い。
さらには雨が強くなって滑る。
最初のトリックこそ良かったけど、その後は大技失敗が続いて。満足に乗れない。
ラインやマットにたたきつけられて痛々しい。
涙をこらえて何かを覚悟したような表情でラインに手をかけて挑んだ最後のコンボは見事につながって皆に一礼するその姿。
ジーンときましたよ。
試合中や後にみんなで励ましたり褒めている様子も見れました。これがまた良いシーン。
それから12歳のアカリちゃん。
第一ヒート後のインタビューでは涙。「やりたいことが出来なかった」って。ブレンダー二発失敗したり、すぐ落ちるのも二回あった。
悔し涙と言えるんだろうけど、そう単純じゃないはず。
スラックラインを初めて見るような観客に対して、12歳の女の子でもこんな技できるんだよ。見て見て。という気持ちがあったんだと思う。
だがしかし、今までずっと練習してきた技の数々が実力が発揮できずに見てもらえなかった。それが残念、それが悔しい。
練習で技が失敗しただけでは涙しないだろうから、やはりこの涙は単に技が失敗したからとかではなく、見せることが出来なかったことに対しての涙じゃないかな。
観客や家族・仲間に対して、アカリちゃん流のスラックラインを表現しようとした。
12歳の女の子が一生懸命スラックラインって素晴らしいスポーツなんだよってアピールをしようとした。
単純に高レベルを目指すなら、上手い男子だけ集めればいい。
でも、フルコンボは違った。
涙流してまでスラックラインの何かを伝えたかった女の子や男の子の存在。
これもフルコンボらしさだったと思う。
大人に混じって大舞台に挑む小学生の彼女や彼らの存在はこの大会ではとても大きかった。
単に人間離れした技を繰り出すだけじゃない。
一生懸命な姿は何か大切な事を訴えかけている。
ともかく彼らの存在は観客とスラックラインの間に理解の架け橋をかけてくれた。のは間違いない。
海外から来た選手も彼らには言葉なんて気にせず話しかけられる。選手全体のコミュニケーションの潤滑油にもなってくれたはず。
参加してくれてありがとう。
女子には厳しい予選通過ライン
予選通過ラインは230点でした。
女子三強のユキミ、アユミ、ミオでも手が届かない点じゃない。
しかしその点数は男子は抑え気味に入ってくる選手もいる中、女子の場合はいきなり全力出して予定通り成功させないと越えるのが難しそうな点数。
結果は女子の通過者はゼロと厳しいものでしたが、萎縮せずに第一ヒートから全力で攻めていけば十分通過も可能と感じました。
思いっきり飛んで高さも出してボーナス加えたり、コンボも意欲的に5コンボ以上つなげたいところ。
ラウンド1ライブ番組
見たことない人今からでも見ましょう。試合はもちろん、試合後のインタビューや観客へのインタビューなども必見。
ラウンド2セミファイナル16人
ラウンド1で16人まで絞られました。
浄光寺のリトルトリックスター10歳のエイシン君がなんと通過して16人に入ってます。
二年前に福岡で見た時はお母さんの膝の上が定位置の甘えん坊キャラっぽかったですが、プレッシャー何のそので跳ぶ様はまるでひらひらと舞う蝶のよう。
大人とは違った美しさがありました。
ハルキ君
Renzo(414.778pt) vs Haruki(713.014pt)Slackline World Cup Japan[FULLCOMBO]Round2スラックラインワールドカップ小布施 – YouTube
ラウンド2で最高点数をたたき出したのは地元小布施の高校生、ハルキ君。
ラウンド3決勝でもこれ以上の点数は出なかったのでFULLCOMBOの最高点数となりました。
そして世界ランキングでも一位得点を更新。
昨年のXゲームズでの「勝っちゃった!」「優勝しちゃった!」
がキッカケになったであろう、小布施でのスラックラインワールドカップ。
FULLCOMBOの始まりはハルキ君、副住職。
そして昨年のXゲームズでそれまで圧倒点数を出しながらも決勝では怪我で低い点数になってハルキ君を優勝させることとなってしまったアブラハム。
そう、アブラハムは今大会開催のきっかけを作った欠かせない選手なんです。
でも彼は会場に来たけど怪我で棄権。
もっとも楽しみにしていた選手。
なぜかラウンド1で腕を吊りながら登場。解説のAzcanの南米魂はわからんから出るのかも。みたいなコメントに期待して第二ヒートで腕吊りを外しながらラインに乗るの様子を妄想しましたが、妄想でした。
その後カメラマンとして楽しんでいる様子が伝わってきました。
今度は万全で日本来るねと言葉を残したずだから楽しみに待ちます。
んでんで、小布施のハルキ君ですよ。スラックプリンスの。
優勝候補の筆頭にもあげられるその彼のフルコンボ4本目。
ノーミスでダブルや捻りのバットフリップ、そしてバックバーナーがらみのコンボが素晴らしいの一言。
勢いに乗ったま、時間切れまでエンドレスなコンボ。
ボーナス、ボーナス、ボーナス。これぞ世界最高の700点越え。絶好調だったレンゾ・ロブレスが相手だったことでお互いに点数が高くなった。
ちょっと力が抜けた感じで軽々と跳ね続けるその姿は慣れた浄光寺で飛んでるかのような。
こんな感じで日が落ちて暗くなってもユーガ君と回りつつづけて練習してたんじゃないかと。
ハルキ君からのお世話になった小布施の人々への恩返しともいえる歴代世界最高得点。
副住職流に言えば恩送りてことで、まだまだ小布施では何かが起こるんじゃないかと思ってしまう。
決勝では点数が伸びずに6位という結果。
第二ヒートはノーミスじゃないと優勝できないという状況。その彼が出だしでつまずいたところを見てしまって怖くてボリューム下げて薄眼でチラチラ見ました。乙女ですいません。
海外選手
見ている限り優勝に絡みそうなのは、ブラジルのランドリー・フレイタスとダリヨン・アラウジョ。
特に自分が好きだなと、つーかやばいと思ったのが、ランドリー・フレイタス。
跳ねがデカいし、見慣れないトリック。
ラウンド3の第二ヒートは時間いっぱいの部分で謎の無駄跳びからの時間切れエンドレスコンボ。あの無駄飛びなければもしかしたら、イツキ君抜いてたかも。
いずれにしても、今後大注目です。
ダリヨン・アラウジョもエアーがデカい。そして落ちずにラインにつかまる。つかまる。つかまる。
ラウンド2ライブ番組
ファイナル
優勝は愛知のイツキ君。
第二ヒートは一撃必殺。
バックバーナーという空想の世界でも実現不可能そうなファンタスティックな技からコンボを決めてフィート。ガッツポーズと雄たけび。
最後に会心のパフォーマンスを持って来るところが彼らしい。
今年は海外の大会でも優勝を重ねている経験がこの優勝につながった。
惜しいのは最後の最後のコンボ。あれがエンドレスに続いていればハルキ君の700オーバーをもしかしたら抜いてFULLCOMBO完全優勝となっていたかもしれない。
イツキ君は意外ながら国内の大きな大会では初優勝。
最高に盛り上がった美味しい所を持っていった。
小学生ながら先生とよばれてた彼。
小学生ながら世界的にも習得者が少ないブットフリップをガンガン決めて俺もできるかもと大人に思わせて流行らせた彼。
彼がいなかったらバウンストリックに特化した得点方式のISIルールは生まれてなかったかも。
ついにワールドカップ優勝。発表の時は嬉しさが爆発していました。
試合後のインタビューなんかではあっさりしてたけどそれが逆に気の遠くなるような努力を想像させる。
おめでとうございます。
↑12歳のイツキ先生。
尊敬するっきゃない。
ファイナルライブ番組
スラックラインワールドカップ「FULL COMBO」の意味
須高ケーブルテレビ スラックライン特集 – YouTube
↑見なきゃ損する。舞台裏も見れる素晴らしい動画です。
須高ケーブルテレビさんも素晴らしい映像をながしてくださり本当にありがとうございました。
書きたいことが多すぎてまとまんない。だって魅力的な人が多すぎる。
90秒にドラマ。
海外選手も日本のこんな山の中でこんな素晴らしい大会が開かれるとはビックリ仰天だっただろう。やっぱ日本はスゲーやと思ってそう。
賞金100万円ってのも評価すべきだと思う。え!100万!?俺もスラックラインやろう!って人もいるかもしない。
世界規模の大会で100万クラスの賞金がでないスポーツも沢山ありそうだし。
マイナースポーツという人もいるけど、そうとは到底思えない。だって、この賞金、さらにはNHKのスポーツニュースで紹介されたんですよ。
フルコンボはNHKのサンデースポーツで仕掛け人の林映寿さんが言っていたように「成功ですか?」「いえ、大成功です」が表すとおり大成功だったと思う。
主役はもちろん選手だけど、大会運営に関わった多くの人がそれに準ずるくらい活躍した。
スラックラインにハマり中や応援したいという支える人がいたから、この大会が大成功した。
だってのべ3万人の来場者。渋滞して駐車場無くて見れなくて残念がる人がいるくらい。こんなこと今まであった?
長野県の小さな町にそれだけの人が訪れるって、人気スポーツやん。
いくら感謝しても感謝し足りないが、とにかくフルコンボありがとう。
勝手な解釈でFULLCOMBOの意味。
「FULL COMBINATION BONUS」
溢れるほどの繋がりが生み出した思いがけない贈り物
スラックラインの魅力はトリック以外にもあるのは事実ですが、トップレベルの選手の存在が如何に大きいのを思い知らされました。
彼らの存在が刺激になってハマる人が集まってまた新しいCOMBINATION BONUSが発生する。
スラックラインから転げ落ちてゲラゲラ笑う人が何処かで一人増える。
何時か何処かで、誰かと一緒に乗りましょーよ。
最後に気になるFULLCOMBOの今後
「これからもフルコンボは世界最高峰のスラックライン大会として、継続して企画運営致します。」とのことです。やったー
だれか映寿さんの聞こえるところで「とっても素晴らしい大会だったけど、とっても大変だった。もう二度とできないだろうね」なんて会話してたんじゃないかな?グッジョブ!
スラックラインワールドカップがみんなが笑顔になるしくみ(楽しいだけで世界一より)を作り上げて当たり前の存在として世界に定着する日が来るのかもしれない。
↑この本買うと小布施スラックライン部に寄付できます。
本の紹介をフルコンボの前に公開するつもりでしたが、良い本すぎて書くのに手間取り公開できませんでした。機会をみて書きあげたいと思います。今から読んでも遅くないと思う。
9月14日に2028年のオリンピックが開催される場所が正式にロサンゼルスに決まりましたね。
アメリカの西海岸ロサンゼルスといえば、スラックライン発祥の地ヨセミテの近く。スラックラインの最初のコミュニティができた地域です。現在ではアメリカでもスラックライン熱が高い地域で有名なマッスルビーチもあります。
日本なんて一気に飛び越えて採用されるチャンスチャンス。
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