自分が知っている人で四万十川出身の人がいた。彼の四万十川のことは、そんなに綺麗な川じゃないし清流でもない、大した川じゃないと言っていた。地元の人も別にすごいとも思ってない。という感じ。
カヌーやパックラフトで四万十川を下った人は、思ったほどじゃなかったとか感想を漏らす人もいる。期待が大きかっただろうか。最後の清流という言葉に皆期待するだろう。
では本当の四万十川って?って行ったことある人も、無い人も思うはずだが、この本を読めば答えがわかる。四万十川がどれほど恵まれた川か。恵まれていた川か。
この本に書かれたような川の文化や恵みは、日本の他の川でも似たような話はあっただろう。でもやはり地図で四万十川の地形を見ると、こりゃすごいなぁと今でも思う。
野村のおじちゃんの人の好さも伝わる本だが、面白いのは昔の話だ。昔の人の聞き取り話だから、文化人類学とか民俗学が好きな人は絶対に面白く読めるはず。
川と魚が好きな人にはぜひとも読んでもらいたい良書だ。文句なしにお勧めで、川や魚が好きな人に配ってまうぇありたいほど。四万十川の良い所も、悪い所もひっくるるめて見に行ってみたい。今はどう変わったのか。テナガエビと鮎を食べてみたい。
四万十川に行ったら、とのかくテナガエビは自分で捕って食べたい。それだけで満足かも。網でガサって投網も投げたい。河口にも行きたい。河原でキャンプもしたい。