どうしても松明(たいまつ)を使てみたいらしい
次男がどうしても松明(たいまつ)を一度やってみたいらしい。その理由はマイクラというゲーム。石炭と木の棒で作れる。
自分も鳥取大山の山開きで何度かたいまつ行列に参加したことがあるので、その時のたいまつを思い出しながら作ってみました。
たいまつ行列の山開き本番の登山中に山頂付近で新聞社に写真撮られて、新聞の一面に載ったのはいい思い出です。地方紙ですけど、地方紙は有名な山の山開きの写真わりと一面に載せますよね。あれです。
手持ち松明を作ろう
松明(たいまつ)と書くくらいですから、正式には油分の多い松の木で作るのかもしれませんが、現代では棒きれに布を針金で巻き付けて作ります。作り方は簡単です。
燃料は灯油です。布に薄っすらしみこませればokです。じゃぶじゃぶにはしないでください。家で作ってビニールで包んでキャンプ地にもっていけばいいですよ。
※灯油が心配な方は先端を食用油に半日ほど漬け込んでください。
手持ちたいまつの作り方
- ある程度シッカリした太さの60㎝-100㎝の木の棒を準備。竹や極端に細いものはダメです。あまり太すぎると重くて持ち歩くのに適しません。縦に割れ目があると灯油が伝って落ちてくるのでその点は注意。
- 先端に要らない布切れを巻き付けて火芯とする。使い古しの綿タオル半分がよい。棒が大きい場合はタオル一枚。
- 針金で巻き付ける。しっかり巻こう。末端がほどけないように針金同士でネジる。燃やしているうちに布が痩せるので、万が一にも落ちてこないようにしっかり針金で巻くべき。
- タオルに灯油をしみこませて、しばらく時間の置いて落ち着かせる。
- 着火 10分くらいは燃える。
画像で説明
注意点は棒に割れ目がある灯油が伝って落ちてきます。危ないです。そもそも、灯油は少なめで落ちてこないようにしてください。手の方に火が迫ると当然ながら危険です。
※灯油ではなく食用油に漬け込むと安全性が高いです。
いざ着火
着火の前に地面の状態を確認してください。手持ちの場合トラブルで熱さを感じた場合は、地面に落としてください。その際、枯草だと火事になります(枯草のところでは絶対に手持ちたいまつはやらない方がイイです)。消火の水も用意してください。また、落ちた松明を拾うとき、安易に拾うと手をやけどします。お子さんに持たせるときは、まず大人が持ってみて一通り注意点を教えてから持たせましょう。
当然ながらたいまつは上に向けましょう。下に向けると棒が燃えます。
布と灯油の量にもよりますが、10分近く燃やすことも可能です。火芯を大きくすれば20分も行けます。今回は10分ほどで燃料切れ。
一見、危なそうですがシッカリ針金で巻き付ければ火は安定します。灯油だから垂れる心配とかあるかもしれませんが、しみ込ませた後に少し時間を置けばしっかり布にしみこむの危なくないです。実際、数百人で松明行列をしていましたが、「あぶね」というのはほとんど見ませんでした。
振り回すのは危険ですが、上に掲げて小走りするくらいならokです。
しかし徐々に火が棒を伝って手の方に近づいて危ない時があります。水鉄砲か何かで濡らして調整するとより安心です。
とても楽しいので、キャンプか何かでやってみてください。もちろん、安全には気をつけてくださいね。可能なら皮手袋をしましょう。バケツに水も欲しい。もし松明を落した時は慌てて拾わないように!普通に持ち上げると火が手の方に来るので火傷します。
以前、枝火りまわして我が家のタープに穴が開いたことがあったので、近くに他のテントがある時はやめましょう。我が家ではスノーピークのタープと、ヘリノックスの椅子に大きな穴が開生きました。高い道具ほどトラブルに巻き込まれやすいというアレです。
火が消えてきたら焚火や焚火台があればそのまま燃やします。あとで針金を回収してください。
※DIYが付きな人は手持ちたいまつを立てられる道具などを作るのも面白いかも?って思うんだけど、いいアイデアが無い。
最後に手持ちたいまつの注意点をまとめておきます
手持ちたいまつは楽しいです。複数つくって少し歩くと雰囲気抜群。安全に楽しみましょう。
- 安全な作業スペースの確保:
- 手持ちたいまつを使用する前に、周囲に燃えやすい物や引火物がないことを確認してください。地面の状況は特に注意。
- 手持ちたいまつを振り回すスペースを広く確保し、周囲の人や物に十分な距離を保ってください。風向きや燃えやすい下草には注意。
- 手の保護:
- 手持ちたいまつを使用する際には、耐熱性の手袋や手袋を着用して手を保護しましょう。
- 灯油の取り扱い注意
- 灯油の浸透時には火気が無いところで、こぼさないように。
- 火の消し方:
- 手持ちたいまつを使用した後は、十分に燃え尽きるまで放置せず、しっかりと火を消してください。もしくは焚火台でぜんぶ燃やしてください。
- 使用中の監視:
- 手持ちたいまつを使用する際には、周りの人が注意して見てください。
- 火が制御できない状態になったり、異常が起きた場合には、速やかに水で消してください。