宮崎県、延岡北川支流小川(こがわ)とは
宮崎には素晴らしい川がと海があります。福岡県民からしたら涎もの。
特に淡水魚好きにとっては宮崎市に河口がある大淀川と延岡市に河口がある北川とその支流は憧れの川です。なんつってもアカメがいますからね。もちろん、川下り対象として宮崎の山深さも魅力的。特に五ヶ瀬川は阿蘇の熔岩の影響で高千穂峡をはじめ、数多くの滝があるなど非常に可能性あるフィールドです。
今回下ってきたのは小川から本流の北川に合流するコースになります。
小川はその美しさと穏やかさに注目が集まり、SUPやカヤック、パックラフトのツアーが開催されているほどの定番スポット。今回も移動中にカヌーを乗せた車を何回か見ました。
延岡小川水位チェック
お手軽な業者ツアー
手持ちの舟が無い場合はツアーに参加しましょう。絶対楽しめますよ。小川は大規模な川ではないので、半日ツアーでも良いとこどりで満喫出来ちゃいます。カヤックやSUPが選べますよ。小学生から安心して楽しめます。
今回の行程は河原キャンプがメイン
小川で下れるの距離は長くはないので、いわゆる漕ぐのがもったいない川になります。特に危険個所もないので、水質を楽しみながら気楽なツーリングできるのがこの川の魅力でしょう。今回はパックラフト利用で綺麗な河原でキャンプを目的にして1泊2日で計画を立てました。
初日に高速バスで延岡駅まで行きタクシーで小川のなるべく上流から漕ぎ良い河原に泊まり、二日目はいけそうなところまで下ってどうにかして延岡駅までという計画。
地図を見ると北川の河口付近は五ヶ瀬川や祝子川などが集まり、その独特な地形はぜひ目で見たい。でも河口まで下るには初日にもっと下る必要があるんだよなぁと、悩ましかったのです。どちらを優先するか考えて今回は、キャンプ地の方を優先しました。
小川のメインエリアは市棚駅から深瀬橋あたりですが、自然が濃い核心部は市棚駅までです。なるべく上流から下りましょう。
当日の行程
1,福岡–高速バス–熊本–山都中島西IC–高千穂–延岡駅-タクシー移動(6000円)–北川北浦線(パックラフトで出艇)—鎧川合流–尾平橋(沈下橋)–市棚駅近くの河原–宿泊の河原 ダウンリバー5㎞
2,河原–足久橋(沈下橋下は通れず)-深瀬橋鉄橋-堰-北川合流–橋の下(撤収・歩き)–道の駅はゆまーー歩き–延岡駅–福岡 ダウンリバー8㎞+ロード12㎞
驚くべきは福岡延岡の高速バスごかせ号の所要時4時間30分ってとこ。遠い遠い。ちなみに、昔延岡駅から、高千穂まで自転車で行ったことあります。登りばっかりですごくきついコースです。
出艇
小川は道路と並行しているので比較的自由に出艇場所が選べます。パックラフトは多少浅くても下れることが利点なので、可能ならより自然が残る上流からくだりたいです。
今回は市棚駅のさらに3㎞上流から川に降りました(この日は水量があり、もうちょい上から行けばよかったかも。)。既に車窓から川を見ていたのでテンションマックス状態。水辺に降りるとわかる、色。さっそくハヤらしき魚がたくさん泳いでいたのでワクワクしながら出艇準備をしました。
小型パックラフトなので荷物が重いと明らかにバウ側が下がります。左右のバランスもズレました。ザックの位置を修正していざ出発。
北川や小川にある沈下橋の情報は下記サイトで見てみてください。今回は3本のうち1本が水量が多くて下がくぐれませんでした。
水量があり、スイスイ下れます。数日前に雨が降っていたからでしょう。時々道路や橋、人がいます。山里を流れる清流って感じですが、福岡県の山里より人がだいぶ少ない。
この川は特徴的な地形などはあまりなく、水質が綺麗、河原と渕が美しい、というシンプルさが愛おしいい。正直ドローン飛ばしたいような地形は特になかったです。山もきれいですが、杉が皆伐された禿山も多く。少し残念。今後水質とか大丈夫なのかな。というか、あの状態でこの水質はすごいと思う。その秘密はやはり大量の砂利だろう。
泳ぐだけで満足。ライフジャケットだけで数キロ流されたい気分。
パックラフト河原泊の様子
飲料水は浄水器で確保。この川の水は湧水クラスに綺麗とは言えませんが、それでも十分飲みたくなる美しさ。
今回の食事はすべてコンビニ食。メインはパックご飯とレトルトカレーという王道。生米持ってくるほどでもないしね。
テナガエビのベストシーズンは6-7月まで、9月くらいまでも捕れるけど潮のタイミングなどで難しい日もある。6-7月なら活発で出てきやすいから見つけやすい。
川によってはテナガエビも遊漁券が必要だけど、宮崎県では無いので自由に取れます。モクズガニはルールがあるみたいです。
うまいうまい。自分で捕ったやつだからね。川の水で茹でただけ。唐揚げとかしたらもっとうまいだろうに。さすがに油は面倒だから、網焼きとかでも。
焚火は?
河原といえば焚火というイメージもあるかもしれないけど、自分は焚火には特にこだわりはないので今回は無し。綺麗な河原で直火起こす気にもなれない。せっかくなので火より水を見ていたい。もっと山深い所なら火を見たいと思うかも。
直火については河原であれば上手に跡が消せるなら全然okだとおもうんだけど、旅先ではやる気がしない。地元の河原なら何の遠慮もなく直火でするんだけど。
もし旅先で焚火するなら焚火台を使います。でも、焚火台持ってくるかどうかといえば、持ってこないんだよなぁ。
二日目出発
二本目の沈下橋は石で埋まっているのでパックラフトを上げてパス。右側の方が水深があります。
このコースの特徴はたくさんの魚です。海から直接つながるという九州ではとても貴重な川。ほとんどの川には河口堰があり、海と川が分断されているのですが、北川には河口堰がありませんし。大きな可動堰などもありません。とても貴重な川でよだれが出るほど魚がいます。
ウグイ、タカハヤ、オイカワ、ゴクラクハゼ、ボウズハゼ、ドンコ、カマツカ、テナガエビ、シマヨシノボリ、ヌマチチブ、オヤニラミなどが確認できました。河口近くになれば、さらに種類が増えるでしょう。
鉄橋の前には深瀬橋という沈下橋があり、河原もあってキャンプや川遊びしている人がいます。
徐々に流れは幅広で緩くなりますが、水量があり深い淵の近くでは水がボイルしています。
堰の手前は砂で埋まっているのでよほど水量が無い限りその場で降りて船を引いて通れば良いでしょう。ただし流れは速いです。乗ったまま進むと一気に浸水して捕まる恐れもありますが、浅いからどうにでもなる感じではあるが、はて?荷物を載せた船にとっては要注意スポットであることは間違いありません。
川が合流すると一気に川幅が広くなります。このエリアは渇水期は河原でしょう。遠浅の礫地帯です。川底を見るとハゼ類などの魚を見つけられます。
ここから先も快適な川旅が続きますが、進むにつれて向かい風が出てきました。川は流れのはやい部分と遅い部分があり、なるべく流心から外れないように。と思いつつも、パックラフトはエディに吸い寄せられるんだよねぇ。
ゴールは道の駅はゆま北側の橋のところ。なぜここで上がったかというと、道の駅で買い出ししてそのまま駅まで歩くかと思いついたから。
パックラフトでの川旅は楽しいんですけど。体力的に楽すぎる。いや、ここからは下流域だしせっかく持ってきたパドルに切り替えて漕ぎまくるのも良いはず。
なんて考えてたんだけど、バス時間を考えるといまいち計算ができない。
歩きならばっちり計算できる。楽した体にちょうどいい疲労感が得られるはず。よし、ここから歩いて13㎞駅目指すぞーと歩き始めました。
道の駅でお土産と養殖の鮎ご飯食べて炎天下を歩いて駅まで。何よりアスファルトが熱くてペラペラのベアフットシューズ越しに熱が伝わってきます。裸足よりましだけど。
北川を横目に見ながら、あのワンドいいなぁとよだれ垂らしながら歩きました。3時間で駅について終了。帰りのバスでは熟睡かと思いきや、別に寝れず。地元のバス停に浮いたら家まで自転車。
おつかれさま
モデルコース
出艇場所は必ず市棚駅より上流にしましょう(もちろん水量水流があればの話)。小川は二度下りましたが、市棚駅の上流が山も含めた景観が素晴らしいと実感しました。市棚駅を過ぎると山奥感が薄れ山里になります。グーグルマップで大きな河原などをチェックすれば比較的簡単に見つかります。
季節は梅雨明けから9月あたりが適期かなとは思います。
一日プラン
- 半日/一日業者ツアーに参加する
- 北川支所あたりに自転車を置き、車で上流まで行き、自転車に乗って帰る
- 市棚駅の上流の適当なところから船で下り、歩いて戻る。自然濃い部分だけ満喫できる。
- 車二台で一台を道の駅近くに置いて、上流から下る
二日プラン
- ゴール付近に車を置き、タクシーで上流まで(例:388号線の橋、市棚のなるべく上流)
- 市棚から下り道の駅、河口まで
- なるべく上流から下り、道の駅まで(今回)
- なるべく上流から下り10号線下に泊まり、河口まで
JRはあるが、便数が極端に少なく朝夕しかない。通る電車はほとんどが特急にちりんとソニック。車利用が便利ではある。河口まで目指すならパックラフトはキツイ。潮もチェックしたい。
自分なら北川合流以降ならシーカヤック使いたいなぁ。
まとめ
綺麗な河原に泊まったおかげで、最高の一夜を過ごせました。夢中になってテナガエビを取って食べれたのも最高の体験でした。うちの近くにもテナガエビ居るけど、ここまで水質は良くありません。
水質という面ではこの川より良い川は九州にもありますが、危険なところもなくのんびり下れるのが最高ですね。極論では船で下らずとも、一日川遊びするだけでも大満足間違いなし。
川下りとしては人によっては物足りないとう人もいるでしょう。スリリングな箇所というのはほとんどないですからね。工程を作るうえでのポイントはいかに上流から下るか、そしてどこまで下るか。
個人的にはやはり淡水魚の環境にビックリしました。このような川は九州には他には無いでしょう。船を持っていない人もカヌーツアーにぜひ参加してほしい。そう思います。絶対後悔しませんよ。
今回の装備リスト
名前 | メーカー | モデル名 |
---|---|---|
パックラフト | グリフォンラフト | エクスプローラ |
PFD | アンフィビオ | Bボーイ |
パドル | ノーブランド | シリコンハンドパドル |
帽子 ヘルメット | サンデーアフタヌーン | アドベンチャーハット |
エアーブロア | FLEXTAILGEAR | LED付 |
リペアキット | ギアエイドアクアシール | リペアキット |
ナイフ | ガーバー | ウルトラライトLSTポケットナイフ |
水筒 | ナルゲン | 1リットル |
バックパック | Gregory | クレーター |
ドライバック | 不明 | |
細引き・ロープ(荷物固定用) | ||
カラビナ | オメガ | オーバル |
ビニール袋・ジップロック | ジップロック・レジ袋 | |
荷物引き絞り用 | ナイトアイズ | カムジャム 3 |
タープ+付属品 | スノーピーク | ペンタシールド |
ペグ | ロゴス | プラペグ |
グランドシート | 細長いの | |
寝具 | コットンシーツ | |
コッフェル | プリムス | イータエクスプレス |
食器 | エバニュー | フォールディングチタンシェラカップ |
カトラリー | ユニフレーム | 折りたたみ先割れスプーン |
コンロ | プリムス | イーターエクスプレス付属 |
燃料 | プリムス | 赤色 |
ライター | ||
食料 | セブンイレブン | |
浄水器 | プラティパス | クイックドロー |
トイレットペーパー | ||
フットウェア | ノーブランド | ベアフットシューズ |
行動着 | ||
着替え | ||
スマホ(コードと防水は絶対やろう) | アップル | |
財布 | ||
モバイルバッテリー | ドローンを使う | |
家の鍵 | ||
ヘッドランプ | ペツル | アクティックコア |
歯ブラシ | ||
タオル | ||
日焼け止め | ||
カメラ類 | DJI | アクション2 |
網 | エビダモ | |
ドローン | DJI | Air2 |
今回全く使わなかった装備は、、、、ナイフだけでした。ガーバーのコンパクトナイフ。