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テンマクデザインのツードアドームという過去に発売されていた軽量テントのシリーズがある。ツードアドーム3はその3人用モデル。現在は廃番品。個人的メモとして記事にしておく。
このシリーズはナイロン生地なので山岳の軽量テントに分類される。このツードアドーム3はうお座フレームを採用し、インナーはフルクローズタイプ。フレームは少し特殊だが、テントとしては普通のドームテントとさほど変わりはない。
フレームは9mmのDACポールを採用し、交差点で接続されており二本の長いポールが常にジョイントで組み合わさって一体化している。さらに天井には一本短いフレームを置いて頭を広くしている。
入り口は前後にあり、メッシュとクローズができる。フライのベンチレーターは2個ついている。
スペック
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- テンマクデザインツードアドーム3 品番TM1806 ベトナム製
- セット内容:フライ、インナー、ポール、補修ポール、アルミピンペグ12本、細引き4
- インナー210-160-100㎝高さ
- フライー220-280-110㎝
- 重さーインナー1050、フライ910、ポール690g、合計2650g
- その他ペグなど 200g
- 素材 フライ(40Dナイロン)インナー(20Dナイロン)フロア(70D) ポールアルミ9mm
- 価格 2018年11月発売 32000円くらい
グランドシートは210-160。
メリット
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中古で安かった。フライにカビが生えていたから。5000円で購入。子供と二人で使う時に3人用テントが欲しかった。4人用でもいいんだけど、少しで撤収楽したいから。このサイズだと片付ける時に大人一人が立ったまま本体を折りたためる。
このテントを複数回使って思ったのは、中が壁が吸い特に近いのでこれは確かにサイズは広い。大人三人でも寝るのは問題ないサイズ。山岳用と考えたら十分あり。ほぼ余計なものもついていないシンプルなテント。仕舞サイズも小さい。
似たテントにMSRのエリクサーがあるがそれと違い、インナーが全てフルクローズタイプでオールシーズン使える。重さはMSRのと10gしか違わない。MSRの方がフライが厚いのだが、インナーがメッシュ部分もあるので重さはぼ同じとなっている。
ポールに関してはツードアドームの方がDAC製で高級。総合点はツードアドームの方が上なのでは?フルクローズできるし。デザインは好みだろうけど、派手な色が嫌いな人にはまあ許せる感じ。
設営は特に難しくない。フライの4カ所のペグが必須。次にテントの四隅。暴風の時はガイロープ4本。計12カ所。フライの中にはマジックテープで留める箇所が4。
デメリット
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3人用で重さが2.6㎏なので・・・。ガチの軽量テントくらべると若干重い。容量も食うのでソロには適さない。エアライズ3が2070gなのを考えると₊500gってまぁ許容範囲。夏場ならフライを使わず1.7kgで使える。フライ無しでタープと組み合わせるのも賢い。
天井が平らな形状となるので、きちんとフライを引っ張らないとフライシートとインナーが接触するのだけは注意。それからポールをぐっと曲げるので長い。そして仕舞寸法が短いので折り返しが多い。
あと、インナーの出入り口が上にはね上げるタイプ。内側の天井に収納スペースがあるのだけど、上に上げるタイプは中途半端なフルオープンがしにくいのが少し欠点。例えば、中から前室で料理する場合は入り口を全部開ける感じになる。その分入り口が汚れないんだけど。
追記
- フライの結露は多いが、インナーはほとんど結露しない。テント内が結露で悩むことは皆無。カビやすいだろうから、帰宅後はフライだけ乾かした方がいい。
- フライのベンチレーションにネットがあり通気性を損なっている。入り口はダブルファスナーなので上部を少し開けておけば通気性が上がる。
- 山岳用としては収納サイズがデカい。袋がデカくて損している。
- ポールは折り返し回数が多いので収納サイズが短い。
リンク
メーカーには該当ページは無い。ほとんど売れなかったテントなのかも。
https://slackline.jp/packraft/wp-content/uploads/2024/01/two-door-dome3.pdf
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MSRエリクサー
個人的にはエリクサー3よりツードアドームの方がいいと思う。