ウィンドダンパーを使いロングラインでの風の影響を減らす

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動画


ウインドダンパーを使いロングラインでの風の影響を減らす – YouTube


先日のロングライン。63m。
体感ではそんなに風は強くないけど、すごく揺れていました。ウィンドダンパーをつければあら不思議。
暴れるラインを歩くのも面白いけど、あんまりひどいと歩けないし振動で道具が傷みます。

※ウィンドストッパーとも言います。

風でラインが上下に大きく揺れる理屈

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まず、ラインが風で捻(ね)じれます。

捻じれは限界まで行くと、もとに戻ります。

しかし、戻っても逆方向にねじれて、風で勢いがついて更に捻じれの回数が増えます。

また、捻じれが元に戻ります。

しかし、またまたさらに戻るときに勢いがついて回数が増えてねじれの回数が多く(10回以上)なり、延々とねじれを繰り返します。

その繰り返しのねじれがラインの上限運動として表れてビヨンビヨンと大きく上下に揺れるわけです。

そこでウィンドダンパー!登場


ウインドダンパーは、要するに「錘(おもり)」です。
ラインに数か所、錘を付けることで最初のねじれが起こることを防ぎます。最初のねじれを防げば、どんどん捻じれが大きくなることが防げるのです。

せいぜい数10グラムのウインドダンパーが効果絶大なのは、そのラインの捻じれの最初の発生を食い止めるから。
本数は60mクラスで三本。距離が長ければ数を増やします。風が強い場合も、数を増やします。

ただし、ウインドダンパーの重さが軽い場合は、数を増やすことで対応します。ラインの種類やテンションも関係します。

※ハイラインの動画では強風なのにラインが揺れてないと思いませんか?これは、ラインの下にテープ止めされたバックアップ用のロープがウィンドダンパーの役割を果たしているからです。

ウィンドダンパーっ何を使えば?

自分は、以前使っていた1インチのウェビングを使っています。ロングラインのラインルーズに使って傷んでしまってもう使えない奴です。あとは、10年以上前に買ってもう使えないクライミング用のナイロンスリング。それらを50㎝ほどに切って使っています。これらは丁度いい重みなのでちょうどいいです。

もちろん、他の物でも代用できます。
それらをビニールテープやテーピングテープで巻いて留めます。簡単です。

距離や第三者にアピールする効果もある

丁度い中間点などにぶら下げれば目安になります。

風で揺れるので、誰かが気づかずにぶつかることも防げます。目立つ色なら更に良し。

厳密にいえばウィンドダンパーは無い方が歩きやすい

少し邪魔になる感もあります。
特に重くて長いウィンドダンパーはラインに巻き付く時もあり、歩く時に踏むと違和感があります。巻き付くのは人が落ちて揺らした時です。なので、それを手作業でとれば勝手に巻き付くことはありません。つまり、歩いている最中に巻き付き始めることはないということです。

風がないなら、わざわざ付けない方がいいと思います。でも、気になるといっても慣れれば何ともないですけどね。

まとめ

風があって歩きにくいと思うときはぶら下げてみるとをお勧めします。でも風で上下に揺れるラインを歩くってすごく経験値が貰えます。微振動を抑えるという、筋力や技術も身に付きます。本気での記録伸ばしの時はウィンドダンパーを使い、そうでないときは使わないってのもアリかもしれない。

しかし、あまりに風が強いとこいつを使っても完全には防ぎきれません。本数を増やしてもなかなか効果が増えない。この場合は、ねじれではなく風そのものでラインが震えているんだと思います。

あと、少しでも風があるとラインの横揺れが減少します。横揺れよりも縦揺れの方が歩きやすいです。つまり、まったく無風より若干風がある方がいいんです。海外のスラックライナーの動画でもこのことは語られていました。また、追い風の方がちょっとだけ歩きやすい。なので、記録伸ばしの最高のシュチュエーションは微風で追い風、ラインの揺れはウィンドダンパーで消すってシステム。

とりあえずバックに忍ばせておけばOK.

参考サイト

詳しくはスラックサイエンスに書かれています。

A test comparing the cyclic loading of a longline with and without wind dampeners on a windy day. Article written by Sayar Kuchenski.

The Importance of Wind Dampeners – Slack Science

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