ラインの沈み込み量でラインが伸びた長さを測る計算フォーム

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ラインの伸びた量を計測

メーカーが数値を出していればテンション量が逆算可能

50mの支点間距離を5%ストレッチで張った場合、テンション量はメーカーがラインの伸び率を公表していれば推測することが可能です。例えば、自分が持っているスラックプロの稲妻プリントのラインは、伸び率は10kN:< 3,5% 、15kN:< 5,0%、20kN:< 6,5%となっています(破断強度は42kN)。.frのダークブルーなら15kNで5.5%landcruisingのホワイトマジックなら、10kNで6.5%です。この様なラインの数値がわかっていれば、伸び率を計測することでテンション量が逆算できます。ロングラインを扱っているメーカーのHPでこのような数値やグラフが確認できます。ギボンはほとんど公表してません。プロラインが10%ストレッチと書かれているだけです。

実際の現場では、まず張る前ラインに1mをマーキングしておきます。そして、テンションニング後にこの1mがどれだけ伸びたか、メジャーで測れば伸び率が出ます。1mが1.05mになっていれば5%伸びたことになり、スラックプロのラインならテンション量は多くて15kNくらいという事がわかります。実際に、自分はスラックプロのラインは5%伸びるまで引っ張ってから、歩くようにしてます。自分的には丁度いい硬さです。
でも、この15kNってかなりの力です。通常の短いラインではここまでのテンション量は通常はないはずです。以前、ギボンのジブラインを計測したときはかなりギチギチで3%くらいでした。

その短いラインでバウンストリックやると伸び率は上がります。

このフォームを作ったきっかけ

では、ではそのとき一体、ラインはどの程度伸びているのかが知りたかったんです。伸び率は、人が乗っていると計測できにくいんです。特に、バットバウンスなどの一瞬に伸び率を測ることは不可能です。沈み込みの量なら、なんとか工夫すれば測れます。なので、計算フォムーを作ってみました。

もちろん、ロングにも応用できます。でもロングだと微々たる量でほとんどラインは伸びないことが計算ででます。例えば、50mのラインを5%ストレッチで張り、1.5m沈むバットバウンスをするとラインは約9cm伸びますが、ライン全体からすれば0.17%と極僅かしか伸びていないことになります。

ですが、バウンストリックなどでの瞬間的な伸び率は、突発的なテンションをラインが吸収したとも考えることができます。つまり、瞬間的に伸び率が増えた時は、ラインの伸び率とテンションの関係が厳密には当てはまらないわけです。なので、トリックなどでの伸び率からテンション量を割り出すという方法はあまり実用的ではないですね・・・。

ラインのプリント幅、伸びについて

ラインによっては、プリントの幅が50cmだったり1mだったりして判断に便利なモデルもあります。スラックプロは1m、エレファントスラックラインズは50cm、ギボンのジブも50cmです。でも微妙に違うので、前もって精密に計測してみてください。ラインは伸びた後、ゆっくり元の長さに戻るので、最低でも使った後24時間以上は経過した状態がイイかもしれません。また、古いラインだと状況はまた違いうでしょう。
http://www.balancecommunity.com/Slack-Science/all-about-slackline-webbing
↑これはBalanceCommunityに公開されているグラフ。ナイロンは伸びるけど、ポリエステルは伸びないのがグラフで分かります。スラックライン専用ラインは、今はポリエステルが多くて、強度に優れたダイニーマ混合ラインなどもあります。ギボンもポリエステルでしょう(たぶん)。素材がポリエステルとは言っても、厳密には素材は千差万別で織り方にも左右されます。ラインの厚さや幅でも変わってくるので、ラインそれぞれに違いがあり、それが乗り味に影響しています。
ちなみに、超ロングではなるべく伸びにくい方が適していると上のサイトには書かれています。

ラインの伸びを推定する

前準備

ロングだと数値は適当でもいいですが、短いラインだと出来るだけ精密な数値を入れないと意味がないかもです。
なので、支点間距離と沈みこみ量は、cm単位で測って入力してください。ただ、数値はm単位の入力なので、小数点を利用しての入力が必要です。また、沈み込みの量もできるだけ正確な数値がいいですし、支点間の真ん中いじゃないと意味がありません。当然ながら、ラインからの距離で地面からの距離ではないです。
距離と沈みこみ量は必須項目です。これを入れると、テンションをかけている状態のラインにさらに、人が乗ることで、どの程度ラインが伸びたかが計算できます。テンショニング後のラインの伸び率は、実際にラチェットで巻く、プーリーで引く、ウインチで巻くなどの、テンショニングの後にどれだけラインが伸びたか実際に計測したものを入れてください。わからなければ3~5あたりを入力してください。

支点間距離 必須 m
最大沈み込み距離 必須 m 70cmなら0.7と入力。支点間の中央で最大の時。
テンショニング後のラインの伸び率 % ラチェットを巻いた後、人が乗っていない状態2~5で。ナイロンラインは10くらい。
計算ボタン–calculate button
クリアボタン—-reset
テンショニング中に伸びた(巻きとった)長さ m メートル テンショニング後の伸び率が入力必須
人が乗った後の伸びたラインの長さ m 乗ったり、トリックをする際に伸びた長さ
乗った後にプラスされたラインの伸び率 % テンショニング後のラインに人が乗って更に伸びた%
素の状態から、乗って沈んだ時の最終的な伸び率 % パーセント テンショニング後の伸び率が入力必須

※ラインにテンショをかけず、ゆるく張るロデオラインの場合は計算できません。
※適当に作った式なので、間違っていたらすいません。
※面倒くさいので、小数点カットの関数を入れてません。見にくいかもです。

他の計算フォーム

ラインのテンションを試算–長さと、体重、沈み込み量からテンションkNを試算します。テンション量の一覧もあります。ここの数値は、簡易計算式です。このページの式とは全く別でほとんど関連性はありません。
ロングラインのアンカーの高さを計算—長さと、体重、テンション量から沈みこみ量を試算します。

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スラックラインの歩き方

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